今回は、大洗と黒森峰の両エースの対決です!
一体『バックアタック』作戦とは...?
その全貌(笑)が明らかになります!
それでは45話、動きます。
【ももがーさんが撃墜された直後の空】
ハ「(ユキオのやつ、一体何考えてるんだ?そっちに地上部隊はいないはずなんだが...)」
?『隊長、スツーカは我々から急降下で逃げる算段かもしれません』
ハ「いや、そんなはずはない。ユキオもある程度Bf109の飛行特性を知っているから、逃げ切れるなんて思ってないはずだ」
?『しかし、ここで墜とさなければまた街の方へやってきます!』
?『隊長、追撃の許可を!』
俺は周囲を見渡す。敵機はいない...よし、今が攻撃のチャンスだ。
ハ「追撃を許可する。お互いの射線に入らないよう気を付けろ」
『『了解!』』
スツーカはどんどん高度を落としていき、今はツリートップレベルを飛んでいる。
我がメッサー小隊も同高度で追撃し、今やぴったりと6時方向についた。
.....実はスツーカの弱点とは、垂直尾翼のせいで真後ろに防護機銃が撃てないことなのだ。この前のサンダース戦との練習試合で、我々はそれが致命傷であることを思い知らされた。
他にも、鈍足・旧式な設計、低い運動性能など、短所をあげればキリがない。
長所なのは、簡単に整備ができるのと、安く買えることくらいだろう。
もともとスツーカの運用に対してあまり乗り気でなかった我が校では、戦闘機の導入が進むにつれ、段々と売り払われていった。
ハ「(だからって、俺たちに爆弾持たせるのはやめてほしいよなぁ...まったく)」
躍起になってスツーカを追撃する2,3番機を眺めながら、ぼんやりとそんなことを考えていた。
ぴ『6時方向に敵2機、距離500で同じ高度まで降りてきたっちゃ!』
「よし!たまに機銃をばら撒いて、高度を上げさせないように牽制!」
ぴ『あいよ!』
我々はまた、ツリートップを飛んでいる。それはとある作戦を実行するために他ならない。
まだだ、まだここではダメだ、落ち着いて適した場所まで牽引するんだ井波ユキオ!
「!」
よし、ここなら『爆撃してもバレないな』
「行くぞぴよたんさん!次に降下して上昇したら、すぐに掴まってください!」
ぴ『....っ!』
カコンッ............ガサッ
「3....2....1.....」
ドオオオオオン
音が聞こえるのとほぼ同時に、激しい衝撃が我がJu87をおそう!
しかしこの衝撃が、ある程度作戦がうまくいったことを俺に伝えてくれる。
「ぴよたんさん!戦果確認!」
ぴ『に....』
「に?」
ぴ『2機とも撃墜ぴよー!!』
「よし!作戦成功だな。さて、そろそろ来てもいい頃なんだが」
【観戦会場】
ケ「オーマイガー!スツーカにあんな使い方があったなんて思いつかなかったわ!」
カ「何よあれ!うちのイリューシンにもやらせてみたいわね!」
ノ「隊長、ですがあのやり方は、自分の機体も墜落しかねない危険な方法です」
カ「そうなの?で、でもでもイリューシンは分厚い装甲で守られてるから大丈夫よ!」
ケ「それはたしかに!さっきのをやるならイリューシンの方がはるかに安全ね」
ダ「あえてスツーカでやるあたり.....ホント、敵を労わることもなければ、自分を労わることもない方ですわね」フフッ
【作戦空域にて】
ハ「2番機、3番機!無事か?!」
?『はいなんとか...しばらく滑空して、不時着できる場所を探します...すみません』
?『私のも撃墜判定です、申し訳ありません...』
ハ「(まさか爆弾をあんな風に使ってくるとは...しかしルールの範囲内だ...!)」
ハ「俺があいつらの仇を取らなくっちゃな!」グイッ
ぴ『機首の黒いメッサーが突っ込んでくるぴよ!』
「そいつが黒森峰のエースだ!だから今から滅茶苦茶な回避機動をする、撃ち続けて時間を稼いでください!」
ぴ『あいよ!』
下手すればバランスを崩して墜落する、そんな風に思えるような無茶な機動を、思いつく限り実践する!
機銃、急減速、横滑り、木の葉落とし!
ハ「なめるな!計器を見ればすべてお見通しだ!」カチッ
バババババババ!
しかし!彼の弾幕は無慈悲にも、我がシュトゥーカを依然として捉えて離さない!
「さすがだぜ...黒森峰のエースは。だが僚機を失った時点で、彼はこの戦いですでに負けているんだ!」
ハ「とどめだユキオ!.....っ、なんだ?」
―――――やっと私の出番がきたにゃー
突如として空から降ってきたもう1機のシュトゥーカ。
その機体は真っ白に塗装され、雲の中にあっては誰1人としてその姿を見つけることはできない。
そう、猫田舞は、数的優勢が確保されるまでずっと隠れていたのだ!
ハ「んなっ!?」
ハルトは持ち前の戦闘機乗りの勘で撃たれる前に気が付いたが、ときすでに遅し。
エンジン出力を絞り、エアブレーキを開き、急降下時の抜群の安定性をもつスツーカの『下』では、そんな回避機動は意味をなさないのだ!
ね『は、初撃墜...!』
『「おめでとー!!」』
黒いチューリップが描かれたメッサーは、白いスモークに包まれながら高度を落としていった....
【ももがーさんとの合流地点】
「てなことがあったんですよ~」
も「.....なんで私を選んだもも」
「みほさんがそう教えてくれたからです!それより街が大変なことになってます、早く帰って出撃しますよ!」
も「う、うん....っ!!」
スツーカには4人までギリギリ乗れるので、ももがーさんを後ろに乗せて帰ることにした。
彼女は再び出撃できることに感極まって涙を流していたので、俺はハンカチを渡すイケメンムーブをかました。
できる隊長とはこういうものだ!それにしても、俺のにしてはやけに可愛らしい柄のハンカチ......あっ
梓『井波くん!汗でゴーグルが曇っちゃったら、これ使ってね///』
ももがーさんが鼻をかんだ時、それが梓さんからの借り物だったことを思い出した。
やれやれ、試合が終わったらでウタマロ石鹸を買って帰らないとな!
お読みいただきありがとうございました!
やっぱり、できた先輩の背中を見て育った後輩は、同じことを考えるものですね...!
さてさて!いよいよ次からクライマックスです!ぜひお楽しみに!
それでは次回も乞うご期待!