もしガルパンに航空機があったら()   作:田舎の異音

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こんにちは、田舎の異音です!

さて、ユキオがプラウダに行ってる間に、まさかの来訪者!
一体どんな暴露話をしてしまうのか...

それでは第49話、動きます...!



『ガッデム!背後をみろ!』

【プラウダ高校学園艦にて】

 

ナ『こちらナターリア、聞こえるかユキオ』

 

「こちらユキオ、聞こえてるぞナターリア!」

 

〝家庭科〟の授業を受けるため、俺は遥々海を渡ってプラウダ高校へやってきた。

 

やれやれ、準決勝のプラウダ戦で、エース・パイロットのナターリアと連絡先を交換しておいて本当によかったな!

 

時刻は午後12時過ぎ、片道2時間くらいのフライトなので、せめて自動車部が帰ってしまうまでには大洗へ戻らなければ!

 

ナターリアの誘導でプラウダの飛行場に着陸させてもらう。早く〝先生〟に会いたいぞ!

 

?「こ、こんにぢわ!」

 

「こんにちは!いきなり連絡すみません、ニーナさん」

 

ニ「大丈夫だぁ、それより急にハンカチが欲しいって、どういうことだべ?」

 

俺は先の反省を踏まえて、極めて端的な説明をニーナさんに聞かせた。

つまり同級生の女の子に、手作りのハンカチをプレゼントしたいのだと!

 

ニ「そ、そりゃドえらい勝負にでたなぁ? でもやるからには勝だねぇとだ、わだすに任せてけろ!みっちユギオに仕込むべ〜!」

 

「ありがとうニーナさん!よし行こう、すぐ裁縫だ!」

 

持つべきものは友と運だな!我々は大急ぎで始業する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【大洗女子学園にて】

 

父「こんにちは、ユキオの父です」

 

母「母です~」

 

一同「ざわ...ざわざわ.....」

 

河「ということで、ユキオのご両親が参観してくださることになった。本日の訓練はより一層気合を入れて望むように。いいな!」

 

一同「「「「「「はい!」」」」」」

 

優「河嶋せんぱ~い、肝心の井波くんがきてません~」

 

河「なんだと?!もしかしてもう飛んでるんじゃないか...?」

 

梓「先生が井波くんは早退したって言ってましたけど...」

 

み「で、でもスツーカが1機倉庫から消えてる...」

 

母「あの...うちの息子がなにかご迷惑を?」

 

杏「いえいえ!ユキオくんが一人で訓練しにいくのはいつものことなので大丈夫ですよ」

 

母「そ、そうですか?ならいいんですけど...」

 

父「まったく!昔はそんなわんぱくじゃなかったのに...」

 

み「え、そうだったんですか?」

 

華「ずっと今の感じだと思っていました」

 

母「ふふ、昔はとても甘えん坊だったんですよ?」

 

沙「う、うそ!?それはちょっと気になるかも...」

 

み・梓「ぜひ聞かせてください!!」

 

秋「西住殿...」

 

河「こらー!お前たち訓練に戻らんかーッ!」

 

母「じ、時間があれば聞かせてあげるからね!」

 

み「みなさん、今日の訓練も張り切っていきましょう!」

 

梓「ウサギさんチーム、今日も頑張るよ!」

 

「「Panzer vor!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やべ、すっかり遅くなっちゃった」

 

ニーナさんのご指導で作り上げた渾身のハンカチはしっかりと胸ぽっけに。

時刻はもう午後6時過ぎ。夏とはいえど、少し暗くなりかけている頃合いだ。

 

「(もうさすがにみんな帰っちゃったかな....?)」

 

恐る恐る倉庫を覗きにいってみる....電気はついてるな、まだ誰かは残ってるみたいだぞ!

 

母「ユキオったら雷が鳴ったら怖がっちゃって、小3になるまで私に手を握ってもらわないと落ち着けなかったのよ~」

 

み「か、かわいい....!」

 

梓「ほんっっっと甘えん坊さんだったんですね」

 

丸「......ぃぃ」

 

母「そうそう!あ、この写真見てごらん?昔は今と違って色白の華奢な子だったのよね」

 

一同「「「お、おんなのこ?!」」」

 

母「じ・つ・は! ご近所でも女の子だと思われてたの!だからあだ名はコユキちゃん笑」

 

沙「こゆきちゃんか~!今度呼んでびっくりさせちゃおっかなぁ笑」

 

梓「あ、沙織先輩ずるいです!私も呼びたい!」

 

み「わたしも...笑」

 

「(ガッデム!)」

 

俺は、何を見ているのだろうか。

 

そもそも、なぜ母親が学校に?いろいろと理解が追い付かなかったが、とりあえず乱入しなければ。

 

これ以上、尊厳を破壊されるわけには、いかない!

 

そう思って、ドアに手をかけようとしたところだった。

 

母「でも、やっぱりそういうので自尊心が傷ついちゃったらしくて。高学年になってから身体を色々と鍛え始めたのよ」

 

「...!」

 

母「色んなスポーツをして、当時好きだった女の子...相当年上だったんだけど、その人の影響で目標もできたらしくてね。ちょっとしたトラウマで言えなくなっちゃったんだけど」

 

華「トラウマ...井波さんになにかあったんですか?」

 

母「これはオフレコでよろしくね。...6年生の参観日のときにね、『大きくなったら戦車道を頑張りたい』って発表したんだけど...クラスのみんなに笑われちゃったのよ。やっぱりお前は女っぽいなって」

 

秋「たしかに、戦車道を『やりたい』っていう男の子ってすごく珍しいですよね。最近はだんだんと増えてきましたけど」

 

み「そんなことがあったんだ...知らなかった」

 

梓「ふつうそんな風に言われたら遠ざけちゃいますよね。でも井波くんてば、本当に戦車道が好きなんだ」

 

母「そう。だから、ユキオの夢を叶えてくれた大洗の皆さんにはとても感謝してるの。それと...」

 

み・梓「?」

 

母「息子が気楽な青春時代を過ごさせてもらってることにもね、ふふっ」

 

ああ、我が母よ!そんなところまで俺のことを気にかけて見てくれていたというのか!

一瞬視界がぼやけたが、必死に我慢する。

涙を流しても、拭くものがプレゼント用しかないのだ!

 

母「あらいけない、長話に付き合ってくれてありがとうね。そろそろお暇させていただくわ」

 

み「いえいえ!こちらこそ、貴重なお話をありがとうございました」

 

杏「ユキオくんは今や、我が校にとって無くてはならない存在ですよ。こちらこそ、ありがとうございます」

 

母「あら、それは母親として嬉しいわ。私は戦車のことは詳しくないんだけど、みなさんのこと、応援していますね」

 

両親が生徒会に案内されてお見送りされたあと、俺は何も聞いてない体で倉庫へ帰ってきた。

 

誰も俺のことをコユキちゃんとは呼ばない。個人的には、全然呼んでくれて構わないというのに!

 

俺が体を鍛え始めたのは、色白で華奢だったのもあるが、何より母親が俺に女装させようとしてきたからである。

メルヘン、着物、ワンピース...親戚から貰ってきたありとあらゆるお召し物を、俺に試さんとしていたのだ!

 

差し入れとして置いていった優麦の段ボールから、1本を取り出して一気飲みする。

 

 

「(まあでも...逆に考えたら、今の俺があるのも母さんのおかげだよな)」

 

 

 

その後、梓さんが口をスベらせて「コユキちゃん」と呼んだのを皮切りに、みんな(特に先輩方)が我先にと、俺のことを弟のように可愛がろうとしたのは、また別のお話である。

 

なんだが、むずむずした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

父「.....ぴえん」(←途中から話に入れなかった)




お読みいただきありがとうございました!

まさかの親フラ!?
知られざるユキオの過去が、少しだけ暴露されちゃいましたね笑

それにしても、ユキオが好きだった年上の女性とは...?

次回も乞うご期待!
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