お茶会はいい感じに盛り上がってるようですね。
これにはダージリンさんもニッコリです笑
さぁ、この平和がいつまで続くのか!笑
それでは第52話、動きます。
お茶会はいい感じに盛り上がり、みほさんも話の輪に入れている。
み「....ね!井波くん」チラッ
「ワ、ワイトもそう思いマス」
しかしみほさん。
俺が小梅さんと長く話していると、今みたいにいきなり話を振ってくるのだ。
さっきみたいにならないためにも、俺はそれに食らいついていく!
ダ「あらあらユキオさん?それは本当ですの?」
「本当かどうかは分かりませんが、みほさんが言ってるならそうでしょう」
ダ「あらあら、あーらあら!」
ダージリンさんが急に勝ち誇ったようになる。
何をそんなにアラアラする必要があるのだろうか?
ケ「えっとね、今はどこの学園艦が一番すごいか自慢大会みたいなのをやってるの!」
「いいですね自慢大会!」
アン「ユキオはどこの学園艦が一番だと思う?やっぱウチだよな!」
たしかに、アンツィオ高校のグルメが毎日食べられれば、俺のQOLは爆上がりだ!
食は大事だし、これは決まり切ってるんじゃないのか?
ケ「ウチもエンターテイメントなら負けてないわ。特に映画は毎年100本以上作られてて、どんなジャンルでも撮影できるスタジオもあるの!絶対退屈しないわ!」
映画!それもいいな。飛行訓練で疲れた心身を、映画館で癒す。休日にやることの選択肢も増えて、たしかに楽しそうだ!
カ「何言ってるの?プラウダが一番に決まってるじゃない!」
プラウダ...この前ハンカチの件でおじゃましたが、たしかにいい所だったな。
四国の地元(過疎地域)と雰囲気がそっくりだし!
「たしかにプラウダはいい所ですね!懐かしい感じがしました!」
カ「懐か...まぁいいわ、イハーシャも賛成してるし、これで決まりね♪」
ノ「それを言うなら
「(なんかどっちもいやだな)」
み「井波くんは、大洗よりもプラウダの方がいいの、?」
ダ「みほさん、残念ですけれどユキオさんは考えが変わってしまったようですわ」
「!?」
しまった!小梅さんと話すのに夢中になっていて、みほさんの話を聞いていなかった!
どうする...考えろユキオ!
「(よし、次に学園艦を自慢した人にちょっと食いついて、そこで大洗のよさを熱弁しよう)」
この間なんと0.5秒!
ダ「でもまぁ...聖グロリアーナの学園艦が一番文化的ですわ」
み「文化的、ですか?」
ダ「ええ、街を走るバスはすべて二階建て」チラ
「(まて、二階建てのバスなんてあるのか?)」
ダ「由緒ある大きな時計台が学舎を見守り...」チラチラ
「(時計台...うちはせいぜい壁掛け時計だ。でもSEIKO製だからちょっといいヤツだし!)」
ダ「博物館には古今東西の名品が整然と展示されていますの」チラチラチラ!
「(だめだ、うちにあるのは公民館だ!...これは反論の余地なしなのか...!?)」
み「す、すごい...うちにはそんなのありません」
「(この人、確実に俺の出る幕をつぶしにきたな。この後どれだけ大洗のすごいところを言っても、説得力に欠けてしまう状況になっちまった!)」
ダ「ふふ、でもそれらが霞んでしまうくらいに一番魅力的なのはね」スッ...
ダージリンさんは湯気の立った紅茶カップを口元に運びつつ、お顔を澄ます。
何か言うつもりだ、このディベートに終止符を打つ、決定的な『なにか』を!
「......」スッ...
俺は完全に勝機を失ったと思って、少し冷たくなった紅茶をあおった。
ダ「一年中新鮮でおいしい『きゅうり』がいただけますの」
一同「「「「.............?」」」」
ダ「あらあら♪ よろしければ我が校の学園艦でご馳走してもよろしくってよ♪」
み「きゅうり....ですか?」
ダァンッ!!!!
異
議
あ
り
!
....と心の中で叫ぶ。
俺は皆が言わんとしていること、だけど言いにくいことを、『ふわふわ言葉』で伝えることにした。
言い方ひとつで、人が受ける印象は大きく違ってくる。俺はみほさんや梓さんから、痛みを伴ってそれを学んだのだ!
「きゅうりなんてウチのばあちゃん家でも作ってますよ。今度、味噌と一緒に聖グロへおくりましょうか?おいしいですよ」
一同「「「「あっ」」」」
ダ「.........」コト
よかれと思ってした事が、他人を怒らせてしまう事はしばしばある。黒森峰でクララが教えてくれたことだ。
かくして、我が校と聖グロリアーナ女学院とのエキシビションマッチが組まれることとなった。
お読みいただきありがとうございました!
エキシビションが決まったあと、ユキオは絶対怒られますね笑
彼にとっては出撃できるので満更でもなさそうですが...
それでは次回も乞うご期待!