「おい!さっさとしろ!」
モンスター討伐パーティのリーダーが激しく怒るその先にいるのは青い服に身を包む青年だった
彼の名はミライ アスム転生者だ。といっても気が弱く人からの頼みは断れない超がつくほどのお人よし
だが人が嫌いだそれには彼の転生経緯が関わる
彼は学校で壮絶なイジメに遭っていた。家では母親はネグレクト、父親は酒とギャンブルに溺れ暴力の日々そんな生活の末...自殺した そしてこの世界に来たのだ
討伐と言ってもほとんどがスライムばかりでありパーティの緊張感は薄れていた。そんな時…
ゴボボボボ
他のスライムとは違う一際大きくおどろおどろしいスライム[ダストスライム]が現れた
次々と攻撃をしただが何一つ効かなかった剣も魔法も意味を成さない全てが無力そんな絶望しかない状況で投げ出すものが大勢いた
「助けてくれー!」「死にたくなーい!」「嫌だー!」
逃げ惑う者未だ戦い続ける者様々だったが力の差は明らかだった
そんな中ミライアスムはダストスライムに歩み寄った
「何してる早く逃げろ!」「死ぬぞ」「離れろ」
皆彼を遠ざけようとするしかし歩みを止めない
そして
ダストスライムに抱きついた
ジューと皮膚を焼く音が響くが彼は気にしないこれまでされたことに比べればどうということはないのだ。
「…君も同じなんだね...一人で...寂しかったね」
涙を流した自分にスライムを重ねながら静かに泣いた
するとダストスライムも動きを止め泣いた。始めて対等にこんな自分に共感してくれた彼に泣いた
ミライアスムの左手が光り輝くテイム完了の合図だ
「!...いいの...こんな僕だけど」
アスムは問うたしかしスライムは一緒にいたいと言わんばかりにすり寄った
「あはは…くすぐったいよ」
異世界にきて始めてテイムした相手であり初めての友達ダストスライムだ
スライムは自身の体を縮めて頭の上に乗った少し誇らしげな顔をして特等席だと言いたげに
パーティのリーダーは
「流石だ、俺が認めただけのことはある」と自分の手柄かのように言った
「貴方は何もしていないじゃないですか」
「貴様!俺に刃向かう気か」逆ギレし胸ぐらを掴んできた
ピュッとダストスライムが体液を吐き手を火傷させた
その後パーティを離脱し一人と一匹で旅を始めた
ダストスライム改めトロ吉
名前があった方が仲良くなりやすそうだったから名付けた
トロ吉はアスムが昔親に内緒で飼っていた猫の名だその猫がどうなったかはここで書くのはやめておこう。
まぁ彼らの旅が…長い長い旅がこれから始まる
ミライアスムは人嫌いのビーストテイマーです