新世界での誕生証明   作:泣面道化

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感想、評価、誤字脱字報告ありがとうございます。
UBMの連戦だ、戦闘描写も苦手なんだよなあ。
エンブリオと超級職と特典武具の設定だけ垂れ流してたら物語にならんかなぁ?
それがAIの活用法?
ハイテクはわかりません。
では本編へどうぞ。


【継骨羅刹 ラクシャス】

栄冠(クラウン)】レン・クロウ

 

 殺気。

 振り返り迫ってきた、狼の牙を身体を捻り避ける。

 視界の端、骸骨が左腕を伸ばしているのが見えた。

 半歩ズレて回避、先の尖った左腕が脇を通り過ぎる。

 体勢を立て直そうとする狼が見える。

 《トリック》で投げナイフを取り出し《聖別の銀光》、アンデッドに効果的なスキルを使う。

 光を纏うナイフを狼に投げる。

 ナイフがコチラに振り返ろうとした狼の右後脚を奪う。

 横に振られた骸骨の左腕、身体を捻りながら飛び越えるように避ける。

 地面に手をつき、更に回転し地面に着地。

 骸骨は腕を戻し、コチラを伺い、狼は何かを咀嚼するように口を動かしていた。

 

「ふう」

 

 一旦、息を整える。

 よく観察する。

 骸骨は骨を確かめるように上下に動かし、狼の右後脚は再生していた。

 狼の体勢が少し沈んだ。

 来るっ!

 《トリック》で【ジェム―クリムゾン・スフィア】を取り出し投げる。

 狼はジグザグに飛ぶように回避し、俺に迫る。

 《聖別の銀光》をバルムに纏わせ、迎え討つ準備をする。

 その時、骸骨が間隙を突くように3本の右腕の掌をコチラに向けていた。

 直後身体に違和感が、状態異常かッ!

 僅かに体勢の崩れた俺に狼が飛びかかる。

 

「うおぉぉぉっ!」

 

 喉の奥から叫ぶ、身体を無理に動かす。

 回避しながら、狼の首を狙う。

 アンデッドの天敵ともいわれる光が狼を侵し抵抗なく首を刎ねた。

 地面を転がるように転んだ俺に、骸骨は追撃を放つ。

 左腕を突く、戻す、突く、戻す。

 高速で繰り返されるソレを地面を転がり、体勢を立て直しながら避ける。

 《トリック》で【劣化万能霊薬(レッサーエリクシル)】を取り出し、自身にかける。

 【秘宝狩(クラウンハント)】で《状態異常耐性》を獲得してなければアレで終わっていたかもしれない。

 バルムで伸びてきた腕を避けながら弾く。

 僅かに刃が刺さる感覚があったが、弾かれた。

 ヤツの右腕の2本はまだコチラに向けられ、1本は下に向けられている。

 何か来るッ!

 2本の右腕から魔法が放たれた。

 地面を抉る威力の大魔法、回避は不可能ッ!

 天地がわからなくなるほどグチャグチャに吹き飛ばされた。

 何かが砕けた音がした。

 耐え難い痛みに意識が暗転していく。

 

 初めてのデスペナルティか、1日のログイン制限とかキツすぎだろうよ。

 俺のエンブリオは何時、孵んだよ。

 絶好の場面だろうがよ。

 何者かになりたかった。

 惰性で生きてきて、このまま何もなさずに生きていくのだろうと何となく思っていた。

 この世界に出会って変わったと思った。

 オンリーワンのエンブリオはまだないが、

 先着1名の超級職。

 自分だけの特典武具。

 俺ではない特別な誰かにこの世界で産まれ変われたと思った。

 だから、だからこそ思う。

 誰かではなく自分が変わらなければいけないと。

 惰性ではなく自ら動かなければ変わらないと。

 エンブリオ?だからどうした俺はまだ終わっちゃいない。

 

 目を開ける、迫る狼が見えた。

 そういえばアナウンスが無かったな。

 《グランド・クロス》。

 光の奔流が狼を呑み込んだ。

 

【<UBM>【腐食餓狼 イーウル】が討伐されました】

【MVPを選出します】

【【レン・クロウ】がMVPに選出されました】

【【レン・クロウ】にMVP特典【不蝕布 イーウル】を贈与します】

 

 《トリック》で【快癒万能霊薬(エリクシル)】を取り出し煽る。

 保険の【救命のブローチ】が砕けたな、おかげで助かったが。

 【救命のブローチ】は《九死に一生》という致命ダメージを受けた際に一度だけ無効化するスキルを装備中に発動するというアクセサリーだ。

 身体を起こし、辺りを見渡す。

 骸骨の周りにゾンビやスケルトンが増えている。

 死霊術師系統の《アンウェイキング・アンデッド》でも発動させたのか?

 なんでだ、まあいいか。

 終わらせてやる。

 骸骨は左腕を構える。

 

 「《道化の王冠(クラウン・クラウン)》《聖別の銀光》ッ!」

 

 先ほどより大きな光がバルムを包んだ。

 伸びてきた腕を避け剣を振るう。

 抵抗なく腕を斬り飛ばした。

 一気に駆け出す、周囲のアンデッドを斬り伏せ近づく。

 ヤツは右腕をコチラに向けようとする。

 ジグザグに動き狙いをつけられ無いようにする。

 先ほどの大技ではなく小技で対抗するようだ。

 3本の右腕をそれぞれ別の方に向けて球形の魔法を放ってくる。

 後ろの地面や横の地面が弾ける。

 骸骨にかなり近づいた、短くなった左腕を振るってくる。

 バルムで弾く、返す刀で脚も斬り飛ばす。

 光に触れ、骨は消えていく。

 

「終わりだ」

 

 何度も何度もバルムを振るう、光が骨に触れる度に消し飛んで行く。

 最後に残った頭蓋骨にバルムを突き立てた。

 

【<UBM>【継骨羅刹 ラクシャス】が討伐されました】

【MVPを選出します】

【【レン・クロウ】がMVPに選出されました】

【【レン・クロウ】にMVP特典【数取頭蓋 ラクシャス】を贈与します】

 

「ああ、終わった〜」

 

 パーティーメンバーを確認する。

 全員デスペナルティになってるようだ。

 

「彼らに会うのも3日後か」

 

 暗かった森に木々の隙間から暖かな日が差し込んだ。




0)>なんで聖別の銀光やグランド・クロスが使えるのかはまた別の話で、一応は大罪狩でも聖騎士や教会騎士の1部スキルは使える設定です

0)<前回、動きを掴めなかったイーウルに対応出来たのはラクシャスとの戦闘になって地獄の沙汰も金次第が発動してステータスが向上したため

0)>ラクシャスの背景も考えていますが、まあ書かなくても良いかなと思っています

0)<気になってそうな人がいたり、書きたくなったら書くかも

0)>次回はリザルトっていうか彼らとの後日談の予定です

0)<ではまた
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