また主人公はソロに戻るのか?
それとも?
彼らとの雑談回になります。
【
【継骨羅刹 ラクシャス】戦から3日が経った。
彼らもログインをしてきて、メッセージへの返信がきた。
前の酒場にまた集まるということだったので、早速来たのだが。
「なんでぇ~。なんで何のスキルも無いのよ〜」
火燐が赤い長い髪をテーブルに広げながら突っ伏してオイオイと泣きながらジョッキをテーブルに叩きつけているんだか、何があったんだ?
てか、前にも見たような。
「おい、いい加減にせんか。ヌシは特典武具を獲得してるじゃろう。それに悪い性能じゃないじゃろう?」
アリスがそう火燐を窘める。
「そうだけど風が〜」
指に金色のサークレットを引っ掛けくるくると回しながら火燐が風を見る
「えへへ、良いでしょう〜」
風がニッコリと笑いながら空色のヘッドセットを見せびらかす。
「ええ、本当に羨ましいです。ぼくら、っと、おれたちは森に入って気づいたらデスペナになってましたから」
ヴァッサは沈んだ表情でそのヘッドセットを見ていた。
「この私の美しい筋肉も少ししぼんでしまいました」
マッソーも力弱くポージングしている。
「もうゴメンてッ!これからレンさんが来るから沈まないでよ。ラクシャスの手配解除されて無かったからレンさんもデスペナしたと思うし、ワタシたちだけ特典武具をゲットしちゃったから、お詫びしなきゃ」
ああそっか、彼らが戻ってきてから分け前の絡みもあるから報告を止めてたんだよな。
「元はといえば、火燐が始めたことじゃぞ」
「ゴメンて」
ジトッとアリスが火燐を見ると、手を合わせて謝っていた。
「スマン、遅くなったか?」
一段落したみたいだから、俺からテーブルに近づき一言謝りを入れる。
「あッ!レンさんッ!」
慌てて火燐が金色のサークレットを隠し立ち上がる。
「ああなんだ、まあ座ってくれよ。俺から少し話があるんだ」
俺は空いてる席に近づき、火燐に向け話しかける。
「えっあっ、そうなんですね。ナニカナ〜」
火燐は気まずそうに視線を空に向けてキョロキョロしながらゆっくりと席に座る。
「んで、話は【継骨羅刹 ラクシャス】のことなんだが」
「ゴホッ!」
俺がそう話を始めると火燐が咳込んだ。
「おい、大丈夫か?」
「イエイエ、大丈夫デス。続ケテクダサイ」
そう問うと火燐が冷や汗をダラダラかきながら片言で返事をしてきた。
「そうか、まあ討伐出来たんでその懸賞金の件でな」
「そうですよね、討伐出来たから、その補填は必要ですよね。でも、うちも金欠で待っていただければ。ハイ、特典武具も獲得出来たので・・・ 。ん?討伐出来た?」
「「「「えーーっ!」」」」
俺が話を続けると、火燐が早口で話し始めたが途中で何かを気づいたように全員合わせて叫んだ。
「でもだって、まだラクシャスの手配が残ってて」
「合同依頼だったからオマエたちを待ってたんだ」
「え、だって何かボクたちがわけもわからず殺られたモンスターも残ってたよねっ!」
「ソイツも倒した」
「待て待て、懸賞金の件って、まさか分けるとかいうんじゃないよな」
「そのつもりだが?」
「でも結局、ぼくたちはラクシャスの討伐には何も役にたってませんよ」
「最初に周囲のアンデッドを片付けたのはヴァッサとアリスだし、取り巻きのUBMを倒したのは火燐と風だろ」
「なるほど、私の美しい筋肉が役に立ったというわけですね」
「いや、オマエは本当に何も役に立ってない」
火燐、風、アリス、ヴァッサ、マッソーの順番に俺に聞いてきたので答えてやった。
「とりあえず行くぞ」
「え、どこに」
「換金だよ、換金」
困惑する火燐たちを連れ、ギルドのカウンターに行ってラクシャスの討伐報告をする。
その時に大きい頭蓋骨3つと小さな頭蓋骨6つで出来た数珠を見せる。
コレが特典武具【数取頭蓋 ラクシャス】だ。
装備補正もなく、スキルも1つで今の段階では何も使えないがまあ討伐報告の証拠ぐらいにはなる。
金を受け取り、呆然とする火燐たちを連れ酒場に戻る。
「ホントだったのね」
思わずというように火燐がポロっとこぼした。
「まあな、というわけで取り分は人頭割りだ。400万リルだから俺は60万貰うぞ。あとはそっちで分けてくれ」
俺は袋から60万リルを取り出し、席を立つ。
「ちょっ、ちょっと待ってッ!そんなに貰えないわッ!ワタシたち何もしてないッ!」
「俺はさっきやってもらったことをいったつもりだが?」
「そうだとしてもワシらが貰いすぎじゃ」
「オマエたちがいなきゃ倒せなかったんだ。問題ねぇよ」
火燐に続き、アリスも言ってくるが言い返す。
「何か急いでるみたいだけど、何か用事でもあるの?」
「そうでもないが、ここに3日いたからそろそろ別の場所に行きたいんだ」
風が訊いてきたので答えた。
「あの、アナタがよければだけど〈スピリッツ〉に入らない?こんなタイミングで打算って思われるかもしれないけどアナタのサポートが丁度良かったのよ」
火燐が俺をここを離れたがっているのを感じたのか、そう引き止めてきた。
「悪いな、俺のエンブリオは精霊モチーフじゃないんだよ」
そう言って背を向け歩き出す。
用件はすんだ。
やっぱりパーティーはエンブリオを得てからだな、割り切ったと思っても何か心がモヤモヤする。
「良い筋肉をっ!」
マッソーのふざけた声が聞こえてきた。
ふっ!なんだよソレ。
思わず笑ってしまった。
0)>ということでソロ継続です
0)<備忘録的に火燐と風の特典武具を軽く説明しておきます
0)>【筋誇示 クーモン】逸話級 金色のサークレット
世にも珍しいスキルなし、装備補正のみの特典武具
UBMの特性が捕食強化で火燐と噛み合わず基礎ステータスを上げたほうが火燐の戦闘スタイルに合うためこの性能になった。
0)<【生声髏転 キーガジ】逸話級 空色のヘッドセット
装備補正:MP+1000
スキル:
伝心 テレパシーカフスを持つフレンドと通信できる
0)>主人公の特典武具は本編で、次回は秘境探索予定です
0)<ではまた