新世界での誕生証明   作:泣面道化

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戦隊ものも一旦停止か、たまたまテレビをつけたら最終話でなんだか寂しくなったな、全然見てはいなかったので話はわからなかったけど。
ああ、今回の話に戦隊ものは出てきません。
第二章開始です。

追記:ラクシャスと【魔弓姫】の説明を追加しました。表現が中々、難しい。


終わりは始まりを告げる
〈重力の井戸〉


栄冠(クラウン)】レン・クラウン

 

 迷ってしまった。

 禁足地の情報も書き込んだ地図を改めてみる。

 〈DIN〉というデンドロ内で最大手の文屋、情報屋だから正確性は高いはず。

 

「昨日確認した時はこの辺りで太陽があの向きでだいたいあの集落がここらへんか?」

 

 歩きながら地図を見て1つ1つ確認していく。

 なお、それらしい事を言ってはいるが彷徨い歩いて1週間は過ぎている。

 こんな木ばっかりで場所がわかるかよ。

 もっともログアウトしてやり直せば街には戻れるが。

 最初は楽しそうに明滅していたラクシャスもすっかり静かになってしまった。

 最初の1日、いや半日位はまともに街に戻ろうとしたがムリと諦めてステータスと特典武具の確認を行った。

 《切り札(ジョーカー)》によるレベルダウンは500もあり《聖者の慈悲》もやはりスキルの受け皿が無くて覚えていなかった。

 残念ではあるが、まあしょうがない。

 【キングバジリスク】や【ゴブリンキング】といった手配されてるモンスターでも狩ってレベルは戻そう。

 そして獲得した特典武具はこういう感じになっていた。

 

 【禁断奉血 アダバイン】

 

 <逸話級武具(エピソードアームズ)

 自らの実で周囲を魅了し強化して操る歩き葡萄の概念を具現化した逸品。

 飲用者に溜め込んだリソースを与える。

 ※譲渡・売却不可アイテム

 ・スキル

 《血は水よりも濃く(アダバイン)

 

 ワイン瓶のような形のガラス瓶で最初に見た時にちょびっとだけ液体が入っていた。

 どうやら周囲のリソースを回収してブドウジュースを造るアイテムのようだ。

 たまたま持っていたワイングラスに移して飲むと味は中々良く、高級なブドウジュースみたいという感じだった。

 高級ブドウジュースなんて飲んだ事はないから推測ではあるが。

 そのちょびっとでもレベル1からレベル25に上がるほどのリソース量はありそうであった。

 次の日に溜まった分をバルムに垂らして見たが予想よりも強化が進んだのでどう使って行くかは悩みどころだ。

 今は溜めている。

 1日でワイングラスに4分の1くらいの量であった。

 中の液体は他人に渡せるのかもいずれ試してみたい。

 とりあえず、飽きないために定期的にやっているわかっているふりをやる。

 

「って事はココの辺りを歩いてるはず。うわっ!」

 

 急な浮遊感が襲って来る。

 空中で姿勢を制御して着地する。

 

「なんだ、ココ?」

 

 《暗視》で辺りを見てみる。

 どうやら足元に空いている穴に落ちたようだ、上から木漏れ日のように光が僅かに入ってきている。

 

「辺りにモンスター、罠の気配はない」

 

 使用していた警戒系のスキルに反応は無かったから罠やモンスターの仕業は可能性が低そうだ。

 まあ、落ちて来た穴からも戻れるが。

 せっかくだ、探索してみよう。

 《宝探し(トレジャーハント)》。

 いくつか反応があるが、動いているものもある。

 多分、UBMがいるな。

 特典武具にも反応するため、人の可能性もあるが。

 人だったら帰り道でも尋ねるか。

 とりあえず、木漏れ日から出て奥に進んでみる。 

 その時、体がズシリと重くなった。

 

「なんだっ!?」

 

 モンスターの気配は遠く、罠のような感覚もない。

 

「ぐぅッ!」

 

 重力に押しつぶされそうな感覚。

 ステータスで耐えれているが、何とか後ずさる。

 木漏れ日のエリアに入るとふっと軽くなった。

 

「ふぅ、どういう仕組み?」

 

 片足だけをとりあえず出してみる。

 めちゃくちゃ足が重くなった。

 

「なるほど、このエリア以外は強力な重力が掛かっているんだな。だけどこの程度なら俺の今のステータスでも大丈夫だな」

 

 罠やモンスターの気配が無いから、多分、環境によるものだな。

 《環境対応》も働いていそうだ。

 

「ひとまずは環境に慣らしながら、近くだけ探索してみるか」

 

 一旦、宝物は諦めて重力の中で活動出来るように身体をならしていこう。

 木漏れ日の外に出て、石ころを拾い投げてみる。

 すぐに勢いがなくなり地面に落ちる。

 メインウェポンが封じられたか。

 弓を構え矢を番える。

 《リーダーアロー》、とりあえず火属性魔法を選択。

 矢はある程度進んだが、すぐに地面に突き刺さった。

 槍よりかは攻撃範囲が長いかな?

 各属性の魔法を出して放ってみる。

 重力の影響を受けるものはすぐに落ちるがいくつかの属性は問題ないようだ。

 メインは光属性魔法になりそうだ。

 影響をまったく受けないわけではないが受けづらいようだ。

 闇属性が一番相性が良さそうだった。

 《リーダーアロー》、光属性魔法を選択。

 少し距離が伸びた。

 

「コチラも慣れておこうか」

 

 弓の弦を引っ張り鳴らす。

 新たに【数取頭蓋 ラクシャス】のスキルを使用して手に入れた力はメインジョブを増やすのではなく対応枠としては装備スキルの扱いようだった。

 オババ様が生前就いていた【魔弓姫(イリーガルボウ・プリンセス)】を含めたジョブのスキルを装備スキルとして、ステータスは装備補正として扱われている。

 弓は今まで使っていなかったからな。

 【魔弓姫】も活躍してもらわんと。

 ラクシャスの目が赤く明滅した。

 【剣冠賢勲 ゴブキネル】の魔法職を【魔導師(ウィザード)】に変更。

 【魔導師】は【魔術師(メイジ)】の魔法は使えるが【賢者(ワイズマン)】とか他の上級魔法職の魔法は使えないという欠陥ジョブであった。

 《魔導(ソーサリー)》も固有スキルでメインを【魔導師】にしないと意味が無い。

 

「【魔弓姫】も《リーダーアロー》でしか魔法が使え無いが《魔導》の効果を受けるからな」

 

 《魔導》によって《リーダーアロー》の威力を上げる。

 一応はシナジーがある組み合わせだ。

 モンスターがいるエリアまで歩を進める。

 

「さあ、戦闘開始だ」

 

 弓を引き絞り放つ。

 矢が光の軌跡を空に描く。

 弦音が鳴り、反響して始まりを告げた。




0)>主人公、迷子中。

0)<第二章はプロット時点で終わりしか決まって無かったので重力の井戸を追加してしまった

0)>終わりが決まってるので、まあ何とかなるでしょう

0)<名前と簡単な説明以外の詳細、原作で出てくるのかな?

0)>次回は未定、UBM戦かジョブの就く話かな

0)<ではまた
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