新世界での誕生証明   作:泣面道化

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感想、評価、誤字脱字報告ありがとうございます。
前の話をガチャのランクを勘違いしてましたので書き直しています。
まだの方は再読をお願いします。


力――重

栄冠(クラウン)】レン・クロウ

 

 アルター王国への観光を終え、レジェンダリアに戻ってきた俺たちは今、森の中を彷徨っていた。

 海を見て、自然も良い経験になると森林浴に来たわけだが少し道に迷ってしまった感じだ。

 ひとまず護衛の戦力的に問題が無いためウロとボロスは外に出ている。

 純竜級の従魔ザックに特典武具のからばっとの2体の護衛がいるからそこらのモンスターでは突破出来ない鉄壁である。

 からばっとは《猫首鈴結(ニャイトロード)》というスキルで込められたMP分ステータスが向上するという能力を持っていた。

 今回は5万ほど込めたので、MPが5万で動いてる間は秒速で1ずつ減っていって、HPとSPは2万5千、LUC以外のステータスは5千でLUCは5百と純竜級くらいのステータスがある。

 後は開放されてないスキルが1つとかなりの当たりの特典武具だ。

 戦いも腰に下げたレイピアを抜き、亜竜級程度なら1体で倒しきっていた。

 このレイピアも込めたMPで攻撃力が変わるみたいだ。

 しかし、前衛が増えて後衛のような役目を担うようになりバルムの強化がサボりぎみだ。

 〈悋気の水底〉に行くのも良いが、チラリとザックの背中を見る。

 楽しげに身体を揺らすウロと落ち着いた様子で座っているボロス。

 あそこは楽しくないよな。

 

「ひとまずは、この辺りの探索を続けるか」

 

 《宝探し(トレジャーハント)》のスキルだとこの辺りに宝の反応がある。

 複数で動いてるのもあるから多分、マスターかティアンが近くにいるな。

 少しすると植物が絡まった石で出来た遺跡のような建物が見えた。

 

「うおぉぉぉっ!すごいの!」

「おおきいですね」

 

 ウロが興奮して、ボロスは静かにそう言った。

 不自然な魔力の流れを感じた。

 《危険察知》が反応する。

 ウロとボロスを紋章に、ザックをジュエルに、からばっとをアイテムボックスに戻す。

 ズンと急激な重力変化を感じた。

 〈重力の井戸〉を思い出す。

 《宝探し》を発動すると少し離れていた複数の宝の反応が近くにある。

 そちらに目を向ける、フードを深く被ったローブの人が浮いていた。

 

「まったく最近は小五月蝿い羽虫が増えて面倒だ。潰れよ」

 

 この重力場はあの人物が操っているようだ。

 《一挙掠匿(スティーレル)》《トリック》でマイマイマインを取り出す。

 とりあえず一射。

 金属製の矢を番え放つ。

 

「ほう、羽虫にしては中々。見えぬ攻撃か、だが無意味だな」

 

 矢がヤツを避けるように飛んで行った。

 《瞬間装備》でマイマイマインとバルムを入れ替える。

 

「ふむ、魔法職なら近接に切り替える。愚かな考えだ」

 

 ヤツがそう呟くと、いつの間にか目の前に移動してきて腹に一撃を与えてきた。

 バルムを装備してたのに見えなかった!

 強烈な一撃に吹き飛ぶ。

 

「ゴホッ!」

 

 なんでこんなに吹き飛ぶんだ。

 腹に走る鈍痛の中、考える。

 近接職のステータスに勝る魔法職、どこかで?

 

「ブローチも壊れぬか、そして重力に徐々に対応していっているようだな。《秘宝狩(クラウンハント)》の《適所適存(セオリー・オブ・エボリューション)》か?いや、マスターであればエンブリオという寄生体の可能性もあるか?」

 

 顎の辺りに手を置き何かを考えるように呟いている。

 コイツのジョブは〈重力の井戸〉で獲得した《鈍重術師(グラビトンマンサー)》か?

 上級職にしては出力がおかしい、もしかして超級職か。

 クソっ、《看破》が通らない。

 

「どちらにせよ、貴重な実験体だ。さて、今度は先ほどのような小手先の技術ではなく世界に魔法として認められた技を見せてやろう。空に堕ちよ《逆天(アセンション)》」

 

 コチラに右手の掌を上にし人差し指と中指を向け、指を空に向けた。

 身体が地面から離れ空に落ちていく。

 

「なんだ、コレっ!」

 

 ウロとボロスの慌てるような声も聞こえるが頭が声と認識出来ない。

 慌てるな、落ち着け、こんな時こそ冷静に。

 グングンと勢いよく空に落ちて行く。

 魔法の一種だ、魔力の流れを感じる。

 しかし、この距離まで制御しているのか?

 なんて能力だ。

 だがいずれは制御を外れるはず、その後の落下に耐えれば。

 徐々に勢いが弱まって行く。

 だいぶ森が小さく見える。

 周囲のヤツの魔力の気配は薄くなっていない。

 

「ウソだろオイッ!まさか!」

 

 ゾワゾワっと悪寒が背筋を走る。

 嫌な予感がする!

 考えろ、考えろ、考えろ!

 こっから生き延びる方法を!

 直後、重力が切り替わる。

 通常の何十倍にもなった重力に。

 いつか体験した空からのフリーフォールなんて目じゃないほどの速度で地上に落下する。

 景色が一瞬のうちに切り替わっていく。

 魔力を操作して重力属性に変換して逆向きに全力で!

 ブレーキ代わりにもなりはしない。

 強かに地面に叩きつけられた。

 ブローチの割れる音が聞こえた。

 

「ふむ、高所からの落下には耐えきれんか。地面はこの強度で問題は無く《逆天》からの《堕落(フォール)》に耐えれると。しかし、コヤツも重力操作していたな。少し考慮に入れた方が良いかもな」

 

 全身が砕けるように痛い。

 何ともねえように好き勝手言いやがる。

 

「グッ、オマエ、何者なんだ?」

 

 息も絶え絶えに問う。

 

「ああ、実験に付き合ってもらう駄賃代わりに教えてやろう。名は随分と前に捨てたが(やつがれ)は《重王(キング・オブ・グラビティ)》、魔法の探求者と名乗ろう」




0)>何か強そうなのが出てきましたね

0)<主人公を実験体としか見てない

0)>まったく本編と関係の無い没にしたジョブ〜

0)<闘牛王 闘牛士系統超級職

0)>没にした理由は正統な超級職が原作に出てきたので

0)<奥義として翻る赫き旗という赤い布を出してそちらに攻撃を移すスキルを考えてましたが原作では上級職の奥義のムレータという・・・

0)>次回は戦闘継続です

0)<ではまた
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