新世界での誕生証明   作:泣面道化

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感想、評価、誤字脱字報告ありがとうございます。
今章から原作改変が大きく関わってくる予定です。
苦手の方はブラウザバックをお願いします。


機械仕掛けの城、歪んだ歯車
Welcome to the Dryfe


栄冠(クラウン)】レン・クロウ

 

 新年イベントを終えても、俺の〈エンブリオ〉は未だに孵らない。

 この世界に来た時、猫は言っていた。

 

「例え、リセット出来たとしてもエンブリオは同じものになるだろう」

 

 と、その言葉を信じるならリアルで3ヶ月、デンドロ内で10ヶ月くらいは俺のエンブリオは孵らないだろう。

 レジェンダリアやアルターは少し思い出して辛かった。

 キツイ環境であの子達とは一緒に行かないだろうと思っていた、機械の国のドライフか砂漠の国のカルディナのどちらかに行くことにした。

 ひとまずは先に西の3国の1つであるドライフを選んだ。

 リアルで1月ちょっとをドライフで過ごして、カルディナでもう1月ちょっと過ごしてから黄河の辺りであの子達に会おうというプランを立てた。

 

「上手くいくかは分からんがな」

 

 茶色の手袋越しに手の甲を眺め、呟く。

 さて、ひとまずは【皇都 ヴァンデルヘイム】に来た。

 魔力の流れがわかるようになったおかげかリソースの動きも何となくわかるようになってきたが、城に流れていっているような気もする?

 

「まあ、気にしてもしょうがないか」

 

 しかし、やはりレジェンダリアとは違い全体的に魔力が薄く感じる。

 アイテムボックスから7つの宝玉が実るように付いた枝のような短杖を取り出す。

 

【宝蕾玉枝 オルドルフ】

 

神話級武具(ミソロジーアームズ)

 とある枝を食らい角を変革され"魔法殺し"に至った馴鹿の概念が具現化された神器。

 魔を食らい自らを顕現させる権能を与える。

※譲渡・売却不可アイテム

※装備レベル制限なし

・装備補正

なし

・装備スキル

《魔力吸収》

宝獣顕現(オルドルフ)

 

 出した途端に《魔力吸収》によって周辺の魔力を吸収し始めたがレジェンダリアよりもやはり少ない感じがする。

 アイテムボックスに戻しておく。

 《宝獣顕現》の使用には問題ない分溜まっているが、使ったら次はいつ使えるようになるかわからんな。

 《宝獣顕現》は名の通り【宝角神獣 オルドルフ】を召喚するスキルだ。

 コストは溜め込んだ魔力で、顕現分と稼働分を賄う。

 レジェンダリアで《界統濫魔(ザ・ワールド・オブ・フル・マジック)》でけっこう頑張って顕現させて僅かな稼働して消えたため、何とか使用に耐えれるかな程度ではあるが。

 手札の再確認も済んだ。

 

「さてと、どこに行くかな」

 

 機械の国というだけあって、ファンタジーなレジェンダリアと違いサイエンス・フィクション的な世界観のような印象がある。

 この国独自の文化に触れたいが。

 

「うん?闘技場か」

 

 あてもなくフラフラと彷徨っていると、闘技場を見つけた。

 対戦カードは【悪魔騎士】ローガン・ゴッドハルトVS【疾風操縦士】A。

 オッズとしてはローガンの方が僅かに高い。

 

「操縦士系統ってなるとドライフならではの機械に乗るかもしれんな。悪魔崇拝者系統はたしか悪魔をインスタント召喚するジョブだったはず。コストがバカ重いクセにインスタントだから継続出来ないってというかなりの欠陥ジョブのはずだが?」

 

 中々に興味がそそられる対戦カードだ。

 

「と、楽しみに思ってたんだがな」

 

 周りのブーイングを聞きながら、ガッカリとした気持ちを抱く。

 最初は良かった。

 Aが来い!フウカリンと叫びエンブリオと思われる両肩に円形のジェットのような噴射口があるロボットを呼び出し乗り込むまでは。

 その乗り込んでいる間にローガンは何かアクセサリーのような物をコストに悪魔召喚を行っていた。

 《コール・デヴィル・メーガナイト》というスキルで純竜級相当の悪魔を召喚し増やしていった。

 Aも1体には対応出来ていたが、2体、3体と増やされる度に押され遂に押し潰されてしまっていた。

 何が言いたいかというと単純な作業を見せられているようだった。

 つまらない決闘だったなあ。

 周りの聞こえてくる話だとこのローガンの決闘はいつもこのような感じで人気が無いようだ。

 そのため、強さを理解していてもローガンに負けてほしいという人が一定数いてオッズは一方的にならないようだ。

 今回の勝敗は単純な〈エンブリオ〉の差だろう。

 Aの場合はチャリオット系統で出して乗って動くという3動作が必要に対して、ローガンは多分、テリトリー系統かアームズ系統で悪魔召喚に必要なコストを減少させるかリソース獲得を増加させてコストを使って、悪魔召喚をするという2動作で完結していた。

 手数が少ないため、動きが速かったローガンに軍配が上がった。

 俺が相手だった場合は、【救命のブローチ】が使えない決闘なら魔法の速射で倒しきれていただろう。

 ローガンのエンブリオはなんだろうな。

 コスト関係に干渉できるのは確かだろう。

 悪魔崇拝者系統のスキルを前に調べた時には弱い下級悪魔の軍団を産み出すだけでも亜竜級のコストが必要だったはずだ。

 純竜級の悪魔となったらそのコストも莫大となる。

 あのアクセサリーが〈エンブリオ〉でコストに捧げる事で莫大なリソースを獲得したかテリトリー系統でコストを純粋に削減したか。

 まさか、ジョブスキルの数値に干渉できるものではないだろう。

 であればアルター王国に行って【聖騎士】を獲得するだろうし。

 上級職一枠を使うが《聖騎士の加護》の数値に干渉すれば防御はある程度は盤石になる。

 確かあのアバターの見た目は前に流行っていたRPGのキャラクターのはず。

 アバターの見た目をわざわざあのキャラクターにしたならロールプレイの観点からよほどの事がなきゃ悪魔崇拝者系統は選ばんだろうし。

 それに数値改竄ならシナジーの観点からも錬金術師系統や召喚術師系統、あるいは純粋な戦闘能力なら獣戦士系統とは相性が良いだろう。

 だから単純にコスト関連をどうにかするようなエンブリオだと思うが。

 

「とはいえ、もう皇国の決闘は良いかな」

 

 少し楽しみにしていたがギデオンほどの盛り上がってはなさそうで下火のような印象を受けた。

 

「さてと、次はどうするかな?」

 

 こうして、俺のドライフの旅が始まった。




0)>初の名前が出た原作キャラが閣下(笑)

0)<主人公はノーフィスを効率良く使用するためDINやWIKIでジョブ情報を定期的に得ているためジョブにはある程度詳しいです

0)>原作のフィガロが決闘ランキングの1位になった後で無いと閣下が1位になって超闘士になってないわけがないのでこの時期は悪魔騎士としてます

0)<装備枠の拡張とか閣下のエンブリオと相性良さそうだし、魔将軍のスキルも統一王者で使えるだろうし

0)>閣下はアルターで聖騎士とか選んでたらPSとか上がってたのだろうか?

0)<というかRPGキャラのRPでなぜドライフをとか、何で悪魔崇拝者を選んだとか疑問が尽きない魅力的なキャラだ

0)>次回は閣下との絡みはあるのか

0)<ではまた
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