原作の一部改変要素がありますので苦手な方はご注意ください。
黒幕の奥義の読み方を変更しました。
【
『しかし、君の能力は凄いなこんな吹雪なのに影響がまったく無い』
J孫が感心したように伝えてきた。
『魔力操作の応用だ。魔力を熱に変化させ温かくして、風除けになるように操作している』
それに答えるように伝える。
『でも、良いのか? 手札を晒すような事をして、君が吹雪の中にいるのも【
『別に晒しても対応のしようがないだろ?まだそれなりに手札はあるしな』
『ふーん、そうか』
魔力操作で吹雪や寒さから守るような膜をJ孫の回りに出しながら自分は吹雪に身を晒し《適所適存》で環境に順応していく。
ただ口に出して会話は厳しいため【テレパシーカフス】での念話で会話をしていた。
『しかし、君は規格外だな。最上位純竜級も収められるくらいの従属キャパシティも持っているんだから。おかげで私も大分楽が出来る』
『まあ、あえて明かしてない手札ではあるがなんとなくは想像できるだろう』
『羨ましい限りだよ。私の【
系統なし超級職、【旅団長】。
スキル《
違いはパーティ枠の拡張ではなく、パーティに所属している者のパーティ枠と従属キャパシティを共有するというもの。
つまり、【旅団長】ともう1人で1枠使い残りの4枠を別々の人を入れられるパーティ枠で26枠入れられ、従属キャパシティは旅団長にも共有されその所属している人々の従魔も自身の従魔の扱いで扱える。
すなわち、【獣戦士】系統の弱点である従属キャパシティの問題を解決し協力なモンスターとの《獣心憑依》を可能としていた。
とはいえ、《獣心憑依》を扱うには条件がある。
その条件を解決する奥義が《旅団心得》だ。
パーティ枠にいるメンバーと同じサブジョブのスキルを使用できるようになるというスキル。
今回はなるべく目立つことなく潜入しているため2人のみとなっており、必要な情報だろうと共有された。
俺の持つ【百奇面 ノーフィス】があればかなり化けていたかもしれないジョブスキル。
気を取り直して探知をするとリソースを持っていく動きとは別に与えるような動きをしている反応を感じた。
『さて、やはりリソースは厳冬山脈の奥の方に吸われているのが確認できる。しかし、この近くにも気になる反応がある』
『気になる反応?』
『ああ、逆にリソースを5箇所に与えているような流れだ。1箇所はココから近い』
『リソースを与える? いや待て、私たちの目的は地竜王の討伐ではなく皇国の飢餓を無くすことだ。そちらの方に行ってみよう』
『了解。コッチだ』
吹雪の中を反応のある方へ案内していく、さてとどうなるもんか。
しばらく歩くと結界の外縁が見えてきた。
『侵入者を拒むような結界では無さそうだ。入れるぞ』
『了解した、入ってみようか』
結界を通り抜けると吹雪が遮断された温暖な気候に豊かな田畑が見えた。
「なんだここは?」
「多分、UBMの仕業だな」
俺の《宝探し》がココにリソースを流しているところから4つの反応を感知した。
ティアンの10代前半くらいの女性が近づいてきた。
「あら? こんにちは旅人さん! 〈スターブ・ランチ〉へようこそ! 私の名前はウルファリアです!」
「あ、ああ、私はJ孫。こちらは」
「レン・クロウだ」
『この若さでレベルが異様に高いな。ウルファリアか、確か聖者とかいう意味もあったか?』
元気なお嬢さんの自己紹介に俺とJ孫が答える。
J孫はすぐに看破をしたようで呟きの様な念話が伝わってきた。
「旅人さんなんて久しぶりです。どうなさったのですか?」
「いや、ちょっと吹雪で少し迷ってしまってね。すぐに出ていくよ」
『レン、すぐに出よう』
『了解』
「あら、残念だわ。ゆっくりして行けばよろしいのに」
「はは、申し訳ない。また訪ねた時はよろしく頼むよ」
すぐにお嬢さんに別れを告げ吹雪の中に戻る。
『レン、ここへリソースを流してるのはUBMか?』
『多分な』
『案内を頼む』
『特典武具になったら本来の能力よりかなり落ちると思うぞ』
『まずは確認したい、どんなUBMか。交渉でどうにかなるかを』
『了解』
吹雪の中を案内する大本に向けて。
『凄い数の地竜だな』
『まだ敵対するわけにもいかない、何か隠れる手段はあるか?』
『俺はあるが、そちらは?』
『都合の良いのをこの間手に入れた』
そう言いながらコートをヒラヒラと揺らした。
【潜地竜套 エンソール】というコート型の特典武具は大地に潜り自由に泳ぐという能力を装備者に与えるようだ。
俺は《隠潜》で素早く通り抜けた。
抜けた先には大きな地下空洞があり、そこには3体の竜王がいた。
急に姿を表した俺達には驚いたようだったが落ち着いた話し合いが出来た。
ウルファリア制度の話には、J孫は少し強い反応したが特に感情を荒げることも無かった。
ひとまず、彼らはここの維持までで他に能力を広げることは出来ないということだった。
そして次の奉納祭ではみーとの〈エンブリオ〉をひとまず捧げてみるという話でまとまった。
彼らも無意味な争いを望まなかった。
「さてと、一旦、地竜王と事を構えるわけにはいかなくなったわけだが」
薄暗い夕暮れの中、山から村に戻った俺達が話し合いをしていた。
「何も問題は解決されていないが、得たものはあった」
「ホントか! 私は何も得ていないが」
「俺の考え方は間違っちゃいなかったという事だ」
「どういう事だ?」
「何、この辺りは数年は持たせるから、後は任せたというだけだ」
そう言って村から出ていく。
「ああ、そうだ。なるべく多くの人を連れてきてくれ、道化師のショーが始まるってな!」
「おい! どういう事だ! おい!」
後ろからJ孫の叫びを聞きながら、村から離れた荒れ果てた大地が広がる場所に来た。
「この辺りで良いか、観客席はアッチだな」
アイテムボックスから大きなシートを取り出し観客席に当たる場所に敷いた。
しばらくすると、俺の突拍子のない行動にも付き合ってくれたのかJ孫がそんなに多くないが人々を連れてきた。
「一応、連れきたが、どうするんだ? レン?」
「まあいいから、観客席に座ってくれ」
《瞬間装着》でいつかのライブの時の道化師の格好に装備を入れ替えた。
「レディース・アンド・ジェントルメン! 道化の大舞台にお立ち会いありがとうございます!」
声を張り上げ、深々と観客席にお辞儀をするとまばらにパチパチと拍手が響いた。
「これからお見せするのは奇跡のショータイム。一世一代の大舞台! 瞬き厳禁でお願いしますよ」
いつかの大舞台で披露した演目、スターマイン。
空に飛ぶジェムに込められたのは純粋な魔力だけ。
空で砕けて、綺麗な光の粒子をばら撒いていく。
ここからはオリジナル。
【大魔導師】の《界統濫魔》を発動し、周囲に溢れた魔力を操る。
【栄冠】の《道化の王冠》、【遊星】の《切り札》で【召喚王】の《強化召喚》を選び強化する。
取り出すは【宝蕾玉枝 オルドルフ】。
魔力の粒子は美しい流れとなって掲げた杖に集まる。
「《
スキルを叫べは杖は眩い光を放ち夜空へと駆け、7つの宝玉を実らせた角を持つ美しき馴鹿へと変化していく。
貯めていた魔力により顕現時間が、膨大な魔力で召喚が可能になる神話を超えた存在が顕現した。
神話で天地創造なんてありふれた話だろ。
夜空から流れ星が地に落ちる。
馴鹿は白銀の根を張り、黄金の茎を伸ばし、7色の宝玉を実らせた大樹へと変貌した。
《魔神装・森羅万象》
膨大な魔力と今まで自身が吸収した魔法の能力を扱い行う劣化天地創造。
無から有は造れないが、枯れた大地を豊穣な大地に変化させる程度の事は可能だった。
「これにて閉幕、ありがとうございました」
静寂の夜、空に舞い散る光の粒子が深々と頭を下げる道化の上に輝く王冠に見えた。
0)>いろいろオリジナルジョブとか特典武具が出てきましたが説明はまた後日
0)<ではまた