新世界での誕生証明   作:泣面道化

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評価と感想ありがとうございます。
今日も今日とて休みの予定が潰れてるので投稿します。



《懸賞金》

栄冠(クラウン)】レン・クロウ

 

 デンドロ内での時間で3ヶ月が過ぎようとしていた。

 あいも変わらず俺のエンブリオは孵るつもりは無さそうだ。

 まあ、超級職と特典武具を複数持ってるから別に構わないけどね・・・。

 先日、手に入れた【百奇面 ノーフィス】のスキル《百面相(ノーフィス)》に移したジョブも《道化を演じる(エンターテイメント)》で選ぶ事が可能だった。

 自身のサブジョブに戻す事は不可能だったが。

 とりあえず、ステータスやレベルも移せたので就いていた超級職を除くジョブを移して新たに就く事にした。

 その他にも手に入れた【秘宝狩(クラウンハント)】のレベル上げしていきたい。

 あとはダンジョン攻略のために消耗しまくったアイテム補充のため金策もしないといけない。

 ということで、【秘宝狩】のレベル上げに〈悋気の水底〉の安定した場所を周回、その他のジョブのために禁足地に気をつけながらレジェンダリアを探索、そして金稼ぎのために賞金首を狩るというサイクルで過ごしていた。

 今回は金策のための賞金首狩りだ。

 集落で毒ガステロを起こしたマスターを狩りにきた。

 《道化を演じる》は【賞金稼(バウンティハンター)】をメインジョブに設定してあり、《手配書(ビンゴブック)》 を使用する。

 

「《懸賞金(バウンティ)》が汎用スキルならレベル上げが楽なんだが」

 

 【賞金稼】には2つ固有スキルがあり1つが今使用した賞金首の位置探査の【手配書】、もう1つが【懸賞金】。

 効果は賞金のかけられた相手を倒すあるいは捕らえる事でその賞金に見合った追加の経験値を貰うというものだ。

 お陰で【栄冠】のレベルは498とまもなく500を超えそうになっていた。

 反応はそこの樹の後ろか。

 リジェネの回復薬を煽る。

 《道化を演じる》でメインジョブを【秘宝狩】に設定する。

 

「隠れて無いで出て来い、そこにいるのはわかっているぞ」

「ヒヤッヒヤッヒャ、バレてたかあ」

 

 樹の後ろから、猫背で長髪のひょろ長い男が出てきた。

 大きな特徴として口元に白いドクロが描かれた黒いマスクを着けていた。

 

「毒ガステロリストとして指名手配されたマスター。ヴェノムだな」

「イヤあ、ワザとじゃないんだ。エンブリオがどんな能力か試したら、ああなっちまって。ウソじゃない、《真偽判定》でも分かるだろう?」

 

 《真偽判定》、相手が嘘を吐いているかどうかわかるスキルだ。

 確かに反応は無い。

 

「確かに反応はない」

「オヤあ?《真偽判定》を持ってんのか、戦闘に有用じゃないジョブで枠1つ埋めてんのかあ?」

 

 会話でコチラの戦力を判断しようとしているのか?

 

「ウソを言っていないだけで反応はしない。オマエはティアンの事を何とも思ってないだろう?」

「ヒヤッヒヤッヒヤ!ティアン!?アンタもマスターだろう?あんなNPCなんてどうなったって良いだろう!?足りなくなったら運営が補充してくれんだろうヨ!」

 

 何がおかしいのか、腹を抱えて笑っている。

 気分が悪い。

 

「アー、涙が出るくらいに笑ったゼ」

「そうかい、もう良い。オマエは監獄送りだ」

「イヤあ、それはヤダね。マスター相手だと毒で苦しむ様子が見えねぇんだ。それよりもアンタ、ステータス確認したらどうだい。マスターは痛覚オフにしてるから毒に蝕まれても気づかねえんダ」

 

 ステータスを確認するまでも無い、賞金目当てで返り討ちにあったマスターから情報があった。

 ヤツと対峙して気づいたら毒で動けなくなっていたと。

 

「アン、あの時に【快癒万能霊薬(エリクシル)】でも飲んでいたか?アア、ムダだよ。この【猛毒焼界 ハーラーハラ】はオレっちの苦しみながらの死に様を見たいって要望に答えて回復アイテムの効果も無効にする。《状態異常耐性》を持っていてもガスマスクをしていてもムダだ」

 

 自慢気に黒いマスクを引っ張りながら目を細め語る。

 

「オレっちのエンブリオはツエーんよ。まあ発動条件は言わねぇけどナ」

「《状態異常耐性》を持っていてもムダ?いや違うな、無い場合よりも生存時間が延びるはずだ」

「アン?何言ってんダ、てか、なんでまだ生きてんダ?」

 

 【秘宝狩】のスキル、《状態異常耐性》、《環境対応》Lv10、奥義、《適所適存(セオリー・オブ・エボリューション)》。

 通常生存出来ない場所においても、生き残っている間に自身をその場所に対応出来るように徐々に耐性を得る奥義。

 どのような秘境においても宝探しが出来るようにというコンセプトなんだろう。

 《道具強化》《武具強化》Lv10で強化されたリジェネで減ったHPを回復し身体は対応していく。

 ゆっくりと近づく。

 

「ちょっ、ちょっと待てヨ!アイツら経験値効率が良いんだっテ、ヤッてみりゃわかるっテ。ただのNPCだって」

「オマエ、レベルカンストしてんだろ」

 

 クセになっていた《看破》でヤツのステータスは確認していた。

 メインジョブが【猛毒術師(ヴェノムマンサー)】で総合レベルが500だった。

 

「クソが!」

 

 背を向け、逃げ出したヤツの背に【蠱毒錬刃 バルム】を投げつける。

 背中に突き刺さり、ヤツは転ぶように倒れ込んだ。

 倒れたヤツに近づきしゃがみ訊く。

 

「俺の毒はどうだ?」

「チ、チクショー・・・」

 

 その言葉を最後にヤツは光の粒子と成って消えた。

 

「さてと、懸賞金を貰いに戻るか」

 

 立ち上がり《トリック》で手元に戻した【蠱毒錬刃 バルム】を片付け街に戻った。

 ギルドで報告をして、賞金を貰う。

 集落を1つ落としたこと、将来的な危険性も加味され金額は跳ね上がり1000万リルという大金であった。

 

【獲得した懸賞金が一定額を超えました】

【条件解放により、【大罪狩(クライムハント)】への転職クエストが解放されました】

【詳細は狩人系統への転職可能なクリスタルでご確認ください】




0)>複数の超級職を持ってるのって先着1名だけだと他の人からみたら嫉妬の対象だし、リアルバレしたらヤバそう

0)<没にした超級職〜

0)>転職王(キングオブジョブホッパー) 系統なし超級職
スキル 転職(ジョブチェンジ) 汎用スキル、ジョブを変更する
履歴書(ジョブレコード) リセットしたジョブの能力、スキル、レベルを引き継ぐ

0)<没にした理由は勇者と超闘士があるから

0)>次回また超級職の紹介します

0)<ではまた
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