闇の華は偽りに咲く 〜見た目ラスボスの美少女たちは、俺の前でだけポンコツに戻る〜   作:フレラガ

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第四話 怜悧なる闇の魔女

 薬草を集め終わり、リズと共に集合場所に戻ったのだが……

 

「あれ? ミライとザミアだけか」

「……お疲れ様」

「はい。リズさんと一緒だったんですね」

「ああ。ちょっと方向が同じだったから手伝ってな……二人だけか?」

 

 そこに居たのは二人だけ。こういう集合時刻を守って誰よりも先に終わらせても戻って来ていることの多いアメリアがまだ合流していなかった。

 

「ええ。アメリアさんはまだ合流していないです」

「珍しい」

 

 リズの言う通り、アメリアは時間にしっかりとしている。誰よりも早く合流して、難しい顔を浮かべている事がいつもの光景だった。

 やはり、普段と違うというのは心配になる.特にコミュニケーションが色んな意味で断絶しているこのパーティーにおいてはこういう気遣いとか重要になるので尚更だ。

 

「そうですね……心配です。普段は時間にしっかりしていますし、森は危ないですから。慣れた冒険者でも迷子になってしまう人もいるそうですし」

 

 ミライがそう言って森を見る。森歩きは危険であり、冒険者と言えど目印や手がかりを見失えば一瞬で迷ってしまうこともある。

 それに、森には外敵が生息している。襲われて逃げているうちに、迷い込んで戻って来れなくなってしまった……なんて話も幾つもある。ザミアは俺達の不安を感じ取り、少し考えてからリーダーらしく音頭を取る。

 

「……探したい。万が一もある」

「ええ、わたしも同じ気持ちです」

「分かった」

「ん」

 

 ザミアの提案に全員が答える。とはいえ、森での人探すというのは実に難易度が高い。慣れていなければ二次災害も起きる。さらに、この世界においては連絡手段は基本的に存在しない。冒険者の使う魔道具の中には簡単に連絡を取れる道具もあるのだが、銅級冒険者には流石に準備が難しい様な高級品だ。

 なので人数は絞る方が良い。

 

「俺が探しに行くよ。森歩きには慣れてるし、目印は残す。だから日が暮れても戻ってこなかったら帰還してギルドへの報告を頼む」

 

 なので、ザミアは捜索の際に捜索するためのラインを提案をする。

 

「……分かった。ユーマに任せる」

「頑張って」

「気をつけてくださいね、ユーマさん」

 

 見送られながら、アメリアの捜索に向かう。

 万が一のことも考えつつ、この機会に彼女から話を聞けないかと考える。

 

(しかし、アメリアか……)

 

 彼女の評価は難しい。見た目は怖い事を差し引いても、言動から分かる生まれや育ち……いわゆる位の高さがある。恐らくは貴族なのではないだろうか? そういった所作が端々から見えている。この世界における貴族というのは、俺の世界と変わらず非常に立場が高い。それこそ、厳しい貴族であれば身分の低い冒険者が話しかけるだけで不敬であると言われて罰則を受けてもおかしくないレベルで。

 

(まあ、貴族なりにも色々とルールや事情はあるらしいが……俺みたいな人間だと知ることすら出来ないっていうんだから、本当に雲の上の立場だよなぁ)

 

 没落した貴族というのは、どういう情報を持っていてどんな事情を抱えているのかも分からない。冒険者と言うのは実力さえあれば不問という性質上、後ろ暗い人間が多い。なので基本的には過去の詮索はしないべきであるという不文律がある。

 だから距離感を掴みかねてはいるが……優秀な魔法使いであり、どこか他人を信用しておわず,警戒している様子は感じられる。身内以外であれば、話しかけても最低限の会話で済ませて一瞥するだけ。その一瞥で品定めをされる眼光には様々な冒険者が震え上がらされ、一部の冒険者が興奮していた。そんな彼女をどうすれば話が出来るのか……

 

「……っ!!」

「ん? なんだ?」

 

 ふと、何かの声が聞こえてくる。もしかしたらアメリアが居るのではないかと、その方向に向かって歩いてみた。

 視界の悪い木々を押しのけて、抜けた先で見たものは――

 

「――ひぃん……こんなことになるなんて思ってなかったぁ……どうしてこんな目に合うのぉ……?」

 

 ……いや、誰?

 それは、何かの死体を前に座り込んで暗い顔で反省会をしている一人の魔女さんが座っていた。

 

(別人? 姉妹とかじゃないよな?)

 

 ……いや、アメリアだ。間違いない。なんなら、腰には採集したであろう薬草もある。双子の入れ替わりなんて意味不明なことを考えるくらいに別人だった。

 えっ? いや、本当に? 見た目だけはいつも通りで言動が……いや、なんか違うな。眼とか顔が全体的にへにょっとしている。普段は、まるで禁忌に手を染めた邪悪な魔女と言った表情なのに、今は雨に濡れたチワワみたいな顔をしていて脳が混乱してフリーズしてしまった。

 

「はぁ……え?」

「あ」

「あ」

 

 目と目が合う。

 いや、無理だって。咄嗟に隠れるとか出来ないって。そして見つめ合ったまま、お互いにしばらく時間が止まる。

 

「……あー、ええっと」

「……その、見た?」

「見てないです」

「見ましたよねああ嘘そんなこんなことってここまでずっと頑張ってきたのに私ついに終わっちゃったんだこのまま追い出されて誰にも頼れずに実家に帰ることもできずに知らないどこかの路地裏でそのまま野垂れ死にそうになって最後の抵抗に巻き添えにしてやろうって大魔法をぶちまけて町ごと消えるんだぁ!!」

「おい待てや最後」

 

 何言ってんだこいつ。待って欲しい。いや、本当に。

 

「……アメリア、取りあえず落ち着いてくれ。俺は何も言わないから」

「嘘ですそんなこんなあられもない弱点を見たらあたしのことなんて」

「だから落ち着いてくれって!」

「ぴぃ……」

 

 変な音を立てて静かになった。

 ……誰?

 

「……アメリアだよな?」

「……は、はい」

 

 人間というのは凄いものだ。今まではまるで己の過去を隠していた怜悧で恐ろしい魔女に見えていた。実際、キリッとした表情をさせればそう見えるだろう。

 だが、今の表情を見たらなんだろう……飼い主に怒られる前のドーベルマンみたいなしょぼくれた感じが凄い。見た目に威圧感があるからこそ、そのギャップで落差が酷い。

 

「……まず、集合時間から遅れてたから捜索に来たんだが……何で遅れたんだ?」

「え、えっと……それはぁ……」

 

 もじもじしながら視線を所在なさげに彷徨わせる。

 ……もしかして、今まで興味なさげに一瞥をし続けてきたのは視線を合わせる事が怖いからか? そう思うと……うん、過去の全てに説明がついてしまうかもしれない。

 

「最初は薬草を採っていたんです……で、でも……その、魔物が出てきて、ビックリしちゃって……頭が真っ白になったから、とりあえず私の最大火力で吹き飛ばしちゃったんですけども……」

「魔物を一人で倒した!?」

「ひえええ!?」

 

 ビビって転げそうになるアメリア。いや反応するのが逆だからな? よく見れば、背後に倒れている死体は確かに魔物のものだ。

 ――この世界における生命への敵対的な存在。それが魔物だ。この世界に偏在する魔力と呼ばれる力。それによって変貌し、魔力を求めて糧を喰らい続ける危険な生物なのだという。ただ魔力によって強くなっているだけではなく、スキルや魔法なども使う危険な生物なのだが……

 

「アメリア……魔物を一人で倒したのか?」

「え、ええ……あんまり強い魔物じゃありませんでしたから。恐らくは、群れから逸れてきたジャイアントベアー当たりだと思います。痩せてましたし、魔力量も少なかったので……」

「……サラッと言ってるけど、銅級以上じゃないと討伐依頼の降りてこない危険度の魔物じゃねーか」

 

 強くないというのは実力のある人間だから言える言葉だ。

 戦闘を生業にしていない街の人間などからすれば、ジャイアントベアーが出てくれば避難して通り過ぎるのを待つばかりの災害レベルの魔物である。

 それを一人で倒せるとは……その実力は明らかに銅級レベルではない。

 

「もしかして……元々上のランクとかにいたのか?」

「え、えへへ。そんな褒められても何も出ませんよ? ま、魔法は元々実家でちょっと学んでいたくらいで、実戦で使うのは冒険者になってからが初めてでしたから」

「……実家で魔法って事は、やっぱり元はちゃんとした貴族なのか?」

「……は、はい。一応家名もあるれっきとした貴族です」

 

 アメリアの申し訳なさそうな顔を見ながら、どっと背中に汗が流れ落ちる。

 ……この世界、不敬罪ってあるんだよなぁ。家名持ちなら、銅級冒険者が一生涯で会えるかどうかの天上人レベルだぞ。

 

「ああ、でも気にしないでください。実家から追い出されて貴族としての権利とかは使えない状態ですし、冒険者になった時点で元々の立場は不問ですから」

「……そういうなら、分かったけど……どうして追い出されたんだ?」

「うう……それが聞いてください! 私は元々、貴族としての力を示せば自由にしていいって両親から言われていたんで、学院でも魔法に関する学問を専攻して学年一位という立派な成績を取って、実家に堂々と凱旋をしてこれだけの力があれば両親のいう権利は十分に満たしたって事で四年くらい魔法研究って名目で実家の図書室に籠もって悠々自適に本を読む生活をしていただけで、本当にいい加減にしろよって怒られて真っ当になって結果を出すまで帰ってくるなって言われて追い出されたんですよ!? 理不尽じゃないですか!?」

「真っ当だよ両親」

 

 つまりは、学校を良い成績で卒業して両親が文句を言えないことを良い事に四年もニート生活をして堪忍袋の緒を切らせて追い出されたと。

 残念でもなく当然じゃねーか。

 

「そんなぁ……!?」

「……貴族って確か、聞いた話だとかなり責務とか多いんだろ? つまり、それを果たさずにサボってたなら四年はむしろ我慢したくらいじゃないか?」

「うう……異界人なのにこっちの世界事情に詳しい……」

「そら、何年も過ごしてるからなぁ……」

 

 この世界の貴族というのは、力を持ち様々な権力を渡される。

 だが、それは外敵や天敵が多いからこそであり、その外敵を打ち倒す事で保証されている権力であり権利なのだ。つまりサボってる奴は基本的には剥奪される。

 

「しかし、魔物を倒せる才能があるんなら大討伐に顔を出せば良かったんじゃないか?」

 

 貴族の仕事の一つ。人間の生息圏を押し上げるために実力がある貴族達が揃い、魔物の浸食してきた領域を押し上げる大討伐というイベントがある。

 これによって、人間は生息域を確保して何とか繁栄を繋いでいるわけだが……優秀な魔法の使い手であれば後方からの支援で十分に貢献したと認められるはずだ。

 

「む、むりむり! 大討伐なんて、貴族の知らない奴がいっぱい居るんだもん! あんな奴らと顔を合わせたらまたひそひそ噂されて遠巻きにされて腫れ物扱いされてぼっちで美味しくないご飯を食べるのに無駄に役割とかルールを厳しく言われてむっとしたら言いがかり言われて実家にクレーム言われてお説教されることになるんだもん!」

「お、おう……」

 

 凄い勢いで不満をぶちまけられた……というか、気弱すぎないか?

 

「あと、普通に付き合いたくない……実力至上主義で、魔法で模擬戦しようとか普通に言うんだよ? 怖くて嫌……」

「まあ、確かに魔法で模擬戦が怖い気持ちは分かるが……冒険者をやるのはいいのか?」

「え? だって一方的に魔法でぶち殺せば痛くないし、怖くないから……模擬戦みたいなルールもないですし」

 

 ……基本的に弱気なんだが、妙なところで性格悪いなコイツ。

 俺の中でアメリアが小動物から徹底的なチキン野郎に変貌していく。

 

「でも、冒険者も正直怖くて……誰も彼も怖いし、なんかこう凄く威圧感あるし、会話しろって言われるし。だから凄く困ってて」

「そうだな。どこでも困るだろうな」

 

 この世界には会話もしなくても良いような仕事はあんまりない。

 あるにはあるだろうが、多分アメリアは無理だろう。

 

「とりあえず、貴族の責務を果たしたって言えるまでは実家に帰ることも出来ないから、仕方なくパーティーを探して声をかけようとして失敗して声をかけようとしてやっぱり気が向かなくて面倒になって宿屋に籠もってたら追い出されたときに、ザミア達に出会ったの」

(サラッと宿屋まで追い出されてんな、コイツ)

「まあ、怖かったけど女の子達ばっかりだったし……それぞれ事情があるから、無理に会話しなくても良さそうだったから、まあいいかなって思って飛び込んで仲間にして貰ったの」

 

 ……凄いなコイツ。

 繊細さと図太さのバランスが狂っている。ザミアやリズと比べて、あまりにもアメリア自身の否が大きすぎる。よく今まで取り持ってたな。

 

「……まあ、アメリアの事情は分かったが」

「あっ! ユーマ! お願いだから私の本性だけはバラさないで! お願いだから!」

「……何でだ?」

「だ、だって、他の子が凄い必死で重たい事情を隠してるのに私だけ、こんな軽い事情で所属してるから申し訳ないし……バレて怒られたら本当に嫌だし……それに、本性がばれちゃうと働けるパーティーだって見つからなくなっちゃうから……」

 

 ……まあ、一応はちゃんとチームメンバーを大切には思っている部分はあるのか。良かった。最低限の一安心をする。最低限過ぎるだろ。

 

(……とはいえ、才能は本物だしサボる訳じゃないんだよな)

 

 本性を見せて話すととんでもなく株は下がっていくのだが、実際にサボったり手を抜いていることはない。アメリアの魔法は優秀であり、決して誰かを巻き込むことなどはしなかった事を考えれば本当に凄い人材なのだ。

 ……自分で言ってて嘘っぽく感じる程度に本性が小物だけども。

 

「まあ、分かった。最初から言うつもりはないから安心してくれ」

「本当に!? はぁ……良かったぁ」

「しかし、アメリアがこういう奴だとは思ってなかったな……冒険者としては、あんまり上は目指してないのか?」

 

 会話をしている感じで向上心が強いタイプではないと思う。

 なら、銀等級や金等級になればそれだけ危険な仕事が舞い込んでくるので、今の銅級でノンビリとやりたいんじゃないかと思って聞いてみる。

 

「えっ? なんで? もっと上に行きたいよ?」

「えっ、あ。そうなのか。てっきり依頼内容が難しい奴になるから嫌だとばかり……」

「……そ、それは嫌だけど……その分、お金が入るでしょ?」

「……まあ、そりゃな」

「なら、依頼を受けてお金を稼がないと! だって、お金が入れば貴重な本がいっぱい買えるんだよ!? それに、実家の図書室だと邪魔されて怒られたり責務を果たせって言われるけど冒険者なら適度に依頼をこなしてたら何も言われないし本を読んでてむしろ仕事熱心だって褒められたりする事があるんだから!」

 

 キラキラとした目でそういうアメリア。

 ……凄いな。色んな意味で。まあ、向き不向きはあるが貴族としての生活が向いていなかったのかもしれない。

 とはいえ、向上心があるのはパーティーの方針としてはとても助かる。

 

「それなら良かった……俺もこのパーティーはもっと上に行けると思ってたんだ。でも、連携が取れてないから、俺が皆の仲を取り持とうかと思ってな」

「えっ? いいの? そんな大変な事をお願いしても」

「まあ、俺に出来るのはそれくらいだからな」

 

 その言葉に感心しているアメリア。

 

「凄い……本当に私が片手で捻って倒せそうなくらいクソ雑魚な感じのユーマなのに、とっても頼もしく見える!」

「さっきの力になるって言葉撤回していいか?」

「な、なんで!? ご、ごめんなさい!」

 

 慌てて分かってないが謝罪するアメリア。

 ……すぐに頭を下げるあたり、多分コイツは性格は悪いが小心者なので手を抜けないし他人から悪く思われたくないというタイプなのだろう。悪い奴じゃないんだがこれが他の奴らにバレたら絶対にトラブルに……

 

「って、そういえば戻らないとマズい!」

「あっ、そ、そういえば……このままだと迷惑かけちゃう!」

 

 そうだった。元々アメリアのことを探していたんだ。

 

「急ぐぞ! 暗くなるとマジで迷うからな!」

「う、うん! でも、魔物に関してはどうするの?」

「報告は必須だな……まあ、遅れた理由に魔物に絡まれたからなんとか撃退したって事で説明は出来るだろう。」

 

 魔物に遭遇して遅れていた事情を話せば許されるだろう。

 むしろ、問題というのはそれからだ。

 

「ギルドに報告しないといけないな。まず、群れから追い出されたとしてもジャイアントベアーがこんな浅い場所まで出てくる事は無いはずだ」

「た、確かに……魔物に不意打ちで襲われるくらいなら、先に奇襲しかけた方がいいよね」

 

 冒険者としては真っ当なことを言ってるのだが、何故かアメリアが言うと卑怯とか非人道的な発言に聞こえてくるのは何故だろう。

 ……今日一日で本当に印象変わったなぁ。

 

「まあ、それもあるが……ギルドに対する報告をすれば貢献度に加算されるからな。心象もかなり良くなると思う」

「確かに……! 凄い! 何かユーマってあんまり頭は良くなさそうだけど、凄く冴えてるよね!」

「もしかして説教されたいのか?」

「な、何で怒るの!?」

 

 いやまあ、なんとなく分かってきた。俺に対してあんまり警戒せずに心を打ち明けた理由はアレだ。異界人だから弱くて舐められてるからなのだ。怖くないのでついつい、発言なども緩んでしまうのだろう。

 ……雑魚さがメリットになることってあるんだなぁ。

 

「まあ、とりあえず魔物の討伐した証になる一部を回収して戻ろう。報告も必要だから、手でいいか」

「うぅ……あんまり血の臭い好きじゃない……」

 

 取りあえず俺は手に持っていたナイフでゴリゴリとジャイアントベアーの手の一部を回収する。

 

「……あ、ちょっと待って」

 

 血の臭いに青い顔をしながら立ち上がったアメリアは、俺を制する。

 

「ん? どうしたんだ?」

「……ふぅ。よし、いいわ」

 

 アメリアが息を整えて指先で額を撫でると、キリッとした表情になり口調や立ち振る舞いが普段見ていたアメリアに戻った。

 

「……アメリア、そうやって今まで切り替えてたのか?」

「ええ、そうよ……あまり見ないで。解けちゃうから」

 

 ……そんな暗示みたいなことをして無理矢理保ってたのか。

 内面はアレだが、コイツも頑張ってんだなぁ……そんな風に思ってちょっとだけ溜飲が下がるのだった。

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