Yoakeのぼやけ   作:目玉の回游魚

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この物語はフィクションです。


#2

翌日、僕は会社を無断欠勤した。

僕は今まで一度も会社を無断欠勤したことはない。むしろ、あの環境でよく無断欠勤しなかったと思う。

あの後、沢村は心が限界になったのか精神を病んでしまい、同じく会社を休んでいる。僕もそろそろ限界だ。今でも部長や他の社員にされた嫌がらせなどがフラッシュバックして夢などに出てくる。

昨日の夢では昔いた社員が営業成績で自分より上だった僕に嫉妬して、首を絞めてくるという夢だった。意識が飛ぶ瞬間に目覚めた。シーツは汗でぐっしょり濡れていた。

その瞬間決意した。人を殺めるということ自体にためらいがあったが、全て吹っ切れた。もうどうでも良くなった。

 

僕が無断欠勤をして向かった先はホームセンター。

ここで色々な道具を揃えよう。

ここにはよくきているので、顔見知りがたくさんいる。その一人の山村さんに声をかけられた。

 

山村「こんにちは。あれ、今日は仕事のはずじゃ?」

僕「そうなんですよ。今昼休みで、休日に日曜大工をしようと思って道具を揃えようと。」

山村「あーそうなんですね!お仕事頑張ってくださいね。」

僕「ありがとうございます。それでは。」

 

あまり嘘はつきたくなかったが仕方がない。僕は早めに買い物を済ませ、家へと戻った。

買い物してきた道具を自分の部屋に置き、料理を始めた。

料理などは最初は苦手だったが、母に教えられてうまくなった。

その母も別の男を作って蒸発した。

今更、母に愛情などは無い。無くなってしまった。

そんなことを考えているうちに料理ができた。

焼き鮭と味噌汁、ご飯に卵焼きの和食だ。

手を合わせた後、美味しくいただいた。風呂に入って、早めに寝た。

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夢の中では僕がリビングに立っている。

顔中あざだらけ、見るからにも惨い格好だ。僕の目線の先には、母「だった」女と別の男が立っていた。

 

女「ねーねー、このガキどうする?」

男「いらないに決まってるだろ、捨てちまおうぜ。」

 

僕は叫び声をあげて目覚めた。トラウマはこうやって出てくるんだと思い知らされた。

そうして、僕は昔に捨てられた。9歳の時だ。

深呼吸をしてもう一度眠りについた。

あの夢の続きだ。

そこからはいく宛も無く、街を彷徨った。すれ違う人はみんな僕を蛆虫を見る目で見ていった。

中にはゴミを投げつけるものさえいた。

ゴミ箱を漁る毎日。こんな生活が続くのかと思った。

そんな僕によりそってくれた人がいた。沢村だ。

僕を見るなりこう言った。

 

沢村「大丈夫?私の名前は沢村春花、着いてきて。」

僕「え?」

 

僕の手を引いて連れてきたのは彼女の家だった。

彼女は勢いよくドアを開け叫んだ。

 

春花「ただいまー!大変なの!ボロボロの子供を連れてきたの!手当てしてあげて!」

 

それを聞くなり、彼女の両親が勢いよく飛び出してきた。

 

春花の父「なんだって、ボロボロの子供だと!?」

春花の母「すぐに手当てしてあげなきゃ!」

 

彼女の両親は僕を病院に連れて行き、手当てしてもらい、ご飯やお風呂にも入らせてくれた。

僕にこんなに接してもらえた人は初めてで僕は涙が出た。

春花が僕に聞いてきた。

 

春花「ねね、お名前なんて言うの?」

僕「分からないんだ。」

春花「えっ?」

僕「名前をつけてもらったことがないんだ、いつもガキ呼ばわりなんだ。」

春花「じゃああたしがお名前つけてあげる。そうだなぁ、ハルノブくんで。」

ハルノブ「いい名前、ありがとう!」

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僕は涙と共に目が覚めた。




ご覧いただきありがとうございました。
この作品は不定期で投稿しようと思います。
よろしければ感想などを書いていってくださると幸いです。
誤字脱字などがあればぜひ、教えてくれるとありがたいです。
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