東方万能録   作:オムライス_

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21話 VS 四季のフラワーマスター

前回までのあらすじ!

 

ーー向日葵畑を見ていたら縛られてボコられた。

 

 

 

 

「うおっ…!なんだよそれ!?なんで向日葵が回転しながら襲ってくんだよー!?」

 

現在俺は芝刈り機の刃の様に回転しながら飛翔してくる向日葵に追いかけられていた。

 

ってかあれホントに向日葵か!?さっき岩が両断されてたぞ!?

 

「ゴチャゴチャ言ってないでジッとしてなさい」

 

「嫌に決まってんだろ!!大体お前花好きな癖に向日葵武器に使うなよ…!!」

 

「これは私の能力で創り出したモノだからいいのよ!!」

 

「ったくラチあかねェ…!

破道の三十一 『赤火砲』!!」

 

此方に向かってくる向日葵に手をかざし火塊を飛ばして消し飛ばす

 

「へっ、どうだ!困った時の赤火砲だ……ぜ…!?」

 

向日葵を迎撃したのも束の間、今度は巨大な食虫植物みたいなのが生えてその口を開け、まるで砲門の様に此方に向けた

 

「消し飛びなさい…!!」

 

放たれたのは巨大レーザー。

最早どういう原理で植物がレーザー撃ってんのか知らんが、とりあえずヤバイ…!

 

「縛道の三十九!『円閘扇』!!」

 

円形状の楯を展開してレーザーを防いだが、予想以上に威力がある為か長く保ちそうにない

 

「破道の四!『白雷』!!」

 

楯が壊れると同時に隼斗は素早くレーザーの射線から外れる為横に跳ぶと、食虫植物に向け指先から雷の光線を放ち食虫植物を射抜いた

 

「……」

 

「…なあ、そろそろやめにしないか?こんな事したって無意味だろ」

 

食虫植物が飛散していく中黙ったまま立ち尽くす女性に、ここらで終戦を提案してみた

 

「……そうね、確かに無意味…」

 

おっ?案外あっさり引いてくれそうだぞ?

 

「だろ?だったらここd…「次で終わらすわ」…あれ?」

 

「全力でね…!!」

 

女性は再び日傘を此方に向けてきた

その先端には莫大な量のエネルギーが溜まっていく

 

ーーーあれをぶっ放すつもりか!?俺の後ろには向日葵畑もあるってのに

 

「おい落ち着けって!そんなもん撃ったら向日葵畑ごと吹っ飛んじまうぞ!!」

 

「殺す…殺す…コロス…」

 

うっわー完全に目がすわってますわ〜

理性飛んでますやんヤダー……

 

…じゃなくて!

あんなもんまともに喰らったら流石に唯じゃ済まんぞ…!

 

「やるしかねェかチキショー」

 

ならこっちも今撃てる最高火力で迎え撃ってやろうじゃねーか!

 

そして掌を前にかざし、霊力を集中させる

 

…っと同時に彼方もエネルギーを溜め終えたようだ

 

 

「マスタースパーク!!!」

 

日傘の先端から極太のレーザーが放たれた。

先程の食虫植物のレーザーとは比較にならない程高出力だ。

だが、隼斗は焦る様子などなく、術の名称を口にした

 

「破道の八十八!『飛竜撃賊震天雷砲』!!」

 

隼斗の掌からも女性のレーザーを上回る超極太の閃光が放たれ、レーザーを掻き消しながら女性の視界を覆い尽くした

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

「夜の花畑もまた乙なモンだなぁ」

 

時刻は日もくれて丁度月が真上に来たあたり。つまり深夜だ。

月明かりに照らされて咲き誇る花々を眺めながらそんな事を口にしている俺は昼間戦った女性の家にいる。

 

あの時俺は女性に勝った。

いやーあの極太レーザーを打ち破る辺り流石は八十番代の破道だなーと感心するが、まあそれは置いといて。

 

破道はレーザーを消し飛ばし、そのまま女性を呑み込む。

流石にやり過ぎたと思った俺は、直前に破道を止めようと霊力を一気に弱めたがギリギリ間に合わず。

女性は数十メートル吹き飛び大木に打ち付けられる形で止まった。

 

慌てて駆け寄ると既に意識は無くボロボロだったが息はしてたし大丈夫かなと思って簡易的な治癒術を施した。

 

でも意識のない女を野外にほっぽり出しとくのは気が引けて(理由はどうあれ、やったのは俺だし)意識が戻るまでは看病しようと決めた。近くに女性の住まいと思わしき家を見つけたのでお邪魔させてもらい現在に至る

 

 

「おーい、いい加減起きてくれよ」

 

特にすることもなく暇だった俺は額に濡れタオルを乗せて寝ている女性に呼びかける

 

「……返事がない。唯の屍のよ「誰が屍よ」

 

ーーー起きとったんかい

心の中でツッコミを入れ、容体を確かめる為に尋ねた

 

「よお、調子はどうだ?」

 

「最悪よ。今すぐ貴方を八つ裂きにしたいわ」

 

いや、心情じゃなくて体調の方を聞いたんだが

 

「…そっちじゃなくて怪我の具合は?」

 

「それなら殆ど塞がってるわ。何をしたの?」

 

あれだけの大怪我を負ったにも関わらず、傷が無いどころか、包帯一つ巻いていない自分の身体をみて怪訝な表情をする女性

 

「治した。得意じゃねェけど治療術は使えるんでな」

 

「…わからないわね。私は貴方を殺そうとしたのよ?」

 

「……だから?」

 

「だから!殺そうとした相手を態々助ける道理が貴方には無いでしょ!?」

 

何でコイツはこんなに怒ってるんだ?いいじゃん別に。助かったんだから

 

「だってお前本当は殺す気なかったろ?」

 

「なっ…!?」

 

まあ最後の方は理性が飛んでたせいか、はたまた妖怪としての本能を呼び起こしちまったのかは知らないが、マジで殺しに掛かって来てたけど

 

「…何故そう思ったのかしら?」

 

「何故もなにも、お前初撃は態々殺気を出して感知させてから攻撃してきたし、蔓で拘束した後も日傘を使わず殴打してきたろ?もし俺が殺す側だったら迷わず日傘でぶち抜くね」

 

「……それだけじゃ判断材料には…」

 

「決定的なのはお前が立てた立て札。あれにはこう書いてあったな。

『この先太陽の畑。命が欲しくば近寄るなかれ』。

殺す事を目的とする奴が注意喚起なんかするか?」

 

「……」

 

「まあ正直言うと半分以上は罪悪感からなんだけどな」

 

「はぁ?」

 

「お前覚えてないか?最後の攻撃の時、俺の後ろに何があったか」

 

「!!」

 

 

「おい落ち着けって!そんなもん撃ったら向日葵畑ごと吹っ飛んじまうぞ!!」

 

 

 

「向日葵……」

 

「あれだけ大事に育ててた向日葵すら瞳に写らなくなるほどだったんだ。理由はどうあれそうなったのは俺の所為でもある」

 

でもよくよく考えるとやっぱり俺悪くなくね?今更どっちでもいいけど

 

「……そう」

 

「だからお前m「幽香」…えっ?」

 

「お前じゃなくて 風見 幽香よ。好きに呼びなさい」

 

あっ、そういや名前聞くの忘れてた

いつまでも 女性表記じゃやり辛いもんな。

 

おっとメタっちまった、自重自重。

 

「じゃあ俺も名乗るよ。柊 隼斗だ」

 

「あら、良い名前を持ってるのね」

 

「?…どゆこと?」

 

「名前に花の名前が入ってるじゃない」

 

柊……か。

前世じゃそこまで珍しい名前でもなかったから気にして無かったけど、確か秋に咲くやつだよな

 

「ふふ、貴方の事気に入ったわ」

 

昼間の狂気染みた笑みとは違い、大人の女性らしい優し気な笑顔を見せる幽香

 

「なんだ、そうやって笑うと可愛いじゃないか」

 

「か、かわっ……!?」

 

俺の発言に急に顔を赤くして吃る幽香。

 

ん?何かマズイ事でも言ったか?

 

「どうかしたか?」

 

「な、何でもないわよ馬鹿!」

 

まあ馬鹿だけれども。

 

この後幽香の意外な一面が見れてニヤけていたら、怒った幽香にキレのいいアッパーカットをもらい天井に突き刺さった

 




幽香は何だかんだ優しいお姉さん的なイメージ
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