東方万能録   作:オムライス_

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連続投稿です

展開を考えるのは難しいですね


3話 新たな家族

「おいおい、すげえ屋敷だな」

 

今俺はこの都でも随一の名家、綿月家に来ていた。綿月家と言えば武家としても有名で、現当主の綿月 信玄は防衛軍の上層に位置する最高幹部の一人らしい(昨日永琳から聞いた)。

 

昨日永琳から頼まれた内容はこうだ。

 

今自分が教えている綿月家の姉妹の武術指南をしてくれないか

 

何でもその姉妹は将来防衛軍のトップを請け負うことになるため、学問だけでなく戦闘技術も必要なのだそうだ

 

「だからって俺にフルか?…ったく」

 

仕事より休日命の俺には休み返上は辛い。

相手が永琳じゃなけりゃ断ってたところだ

 

「止まれ。ここに何の用だ?」

 

屋敷内に入ろうと近づいた途端、門番らしき兵士に止められた

 

「八意永琳の紹介で来た。綿月姉妹への武術指南役としてな。これ、紹介状」

 

「八意様の?……確かにあの方の印もある。…失礼だが身分を証明できる物をお持ちか?」

 

「えーと、軍の身分証でいいか。ほれ」

 

「どれ……って部隊長!?」

 

俺が部隊長だとわかった途端心底驚いた顔をする門番。

確かに自分でも柄じゃないってのは思ってるけどそんな意外か?

 

「し、失礼しました。ではお通りください」

 

 

ーー

 

「八意博士から話は聞いている。よく来てくれた柊隊長。私はここの当主の綿月信玄と言う。よろしく頼むよ」

 

「此方こそ、柊 隼斗です」

 

屋敷に入ると、家政婦っぽい人に客間へと通された。

しばらく待っていると目の前の綿月家当主、綿月信玄のお出ましというわけだ。

一応最高幹部という事で敬語を使っているが、普段使わないだけあって違和感が半端ない

 

「では柊君に指南していただく娘達を紹介しよう。入りなさい」

 

そう信玄が言うと、声を飛ばした方の襖がスッと開き女の子が2人入ってきた

 

「お初にお目にかかります、綿月豊姫と申します」

 

「は、はじめまして…綿月依姫といいます」

 

初めに落ち着いた物腰で自己紹介したのが姉の豊姫で、次に少し緊張しながらも挨拶してきたのが妹の依姫だ

 

「此方こそ、柊 隼斗です」

 

最初に信玄に名乗った時と全く同じことを言ってしまった。

っとそこで信玄が会話に入る

 

「さて自己紹介を終えたところで早速始めていきたいと思う。二人とも準備はいいか?」

 

「「はい」」

 

「では私は仕事に戻るとする。柊君、後は頼めるか?」

 

「わかりました」

 

そう言って部屋を後にする信玄

なんだ、初日くらい娘達の稽古姿を見ていけばいいのに。

案外素っ気ないんだな。

まあでも最高幹部ともなれば仕方ないのか?

 

「じゃあ始めようか…ってどこでやればいいんだ?」

 

俺の疑問に豊姫が答えた

 

「それなら屋敷の裏手にある道場はどうでしょう?」

 

「よし、ならそこに行こう」

 

ーー

 

その日はまだ初日という事で軽めの稽古にしたのだが、二人とも予想していたよりかなり才能があり、豊姫は幼くして既に能力を開花させ、依姫は能力こそまだ使いこなせていないが剣術には目を見張るものがある。

 

そこでこれからは其々の得意分野に分けて稽古を付けていく事にした。

 

二人ともまだ子供なのに大したもんだ

 

 

ーー

 

綿月家の武術指南役を請け負ってから五年程過ぎた頃。

 

ある日永琳が俺の家に小さな女の子を連れて来た。

 

「…隠し子か?」

 

ゴチンッ

 

殴られた。

しかもグーで脳天を

 

「そんな訳ないでしょ?あんまり巫山戯てると殴るわよ?」

 

「次からは殴る前に言ってくれ」

 

などといつも通りの掛け合いが始まろうとしていたが永琳がゴホンッと咳払いをして話を戻した

 

「この子は蓬莱山 輝夜。新しく私が担当する事になった姫様よ」

 

「姫?そりゃまた凄いな。で?何で俺のところに連れて来たんだ?」

 

「上から言われたのよ。教育係として預かってほしいと。これから一緒に住むんだもの、だから貴方にも紹介しておこうと思ってね」

 

「成る程。俺は柊 隼斗だ、好きに呼んでくれていいぞ。よろしくな」

 

簡単な自己紹介をしながら手を差し出すと姫はオズオズとその手をにぎり返してきた

 

「よ…よろしく、隼斗」

 

「じゃあ自己紹介も終わった事だし久しぶりに外食しましょうか」

 

「えっ、いいのか?姫何だから下手に外出すと危ないんじゃないか?」

 

「あら、危なくなったら貴方が守ってくれるでしょ?」

 

「…まあそん時はな」

 

 

 

〜二年後

 

俺が自分の部屋で寛いでいると、襖が勢いよく開け放たれた。

 

「隼斗〜ゲームやろ!」

 

今日永琳と遊びに来ていた輝夜だ。

 

「んー?もう勉強は終わったのか?」

 

「まだだけど早く遊びたくって」

 

すると再び襖が勢いよく開き、怒りの教師永琳登場

 

「こーら姫様!お勉強も終えてないのにゲームなんて許しませんよ!」

 

「やーだー!隼斗と遊ぶー!!」

 

まるでオカンの様に叱る永琳と駄々っ子の如く手足をバタつかせる輝夜の図

 

仕方ない、助け舟出してやるか

 

「まあまあ永琳、輝夜はまだ子供なんだから毎日勉強勉強じゃストレスも溜まっちまうって。な?1時間だけ遊ばせてやってくれよ。そしたら俺が責任もって勉強させるからさ。どうだ輝夜」

 

「うん!隼斗と一緒なら勉強する!」

 

「ほら、輝夜もこう言ってるし頼むよ」

 

「…はぁ、わかったわよ。その代わり一時間経ったらちゃんと勉強する事!約束ですよ姫様」

 

「はーい!隼斗、早く早く!!」

 

「わかったわかったって」

 

嬉しそうにゲームの入った箱を引っ張り出す輝夜。

俺は普段ゲームとかはやらないんだが、何度か輝夜が遊びに来る様になってから一緒にやる様になった

 

「はい、隼斗のコントローラ」

 

「そんなに慌てなくてもまだ時間はあるぞ」

 




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