東方万能録   作:オムライス_

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今回はいつもより短めです


※タイトル変更しました


85話 誰を殴りましょうか?

「ウドンゲ、彼女達の容態はてゐと同じとみていいのかしら?」

 

永琳は視線を前方から外すことなくにそう尋ねる。

鈴仙は赤く輝く瞳で幽香等を一見した後ゆっくり頷いた

 

「……ならやる事は一つね。隼斗」

 

「……?」

 

「彼女達を正気に戻したければ戦うしかないわ」

 

「それならさっきからやってる。だが一向に戻る気配は無いぞ?」

 

「ただ戦うだけならね」

 

 

永琳は視線を上げて不気味に浮かぶ月を見ながら続けた

 

「貴方もわかってると思うけど、この異変はあの月が原因よ。どういう訳か現代の月と遥か昔に存在した強大な魔力を持った月『狂月』とすり替わってる。この月は地上の、特に妖怪や魔族と言った者たちに多大な影響を及ぼして……」

 

…と、そこまで言いかけて隼斗から声がかかった

 

「なあ!その話長くなりそうか!?」

 

見ると痺れを切らした幽香等四人の攻撃を必死ながらも器用に受ける隼斗の姿があった。

漫画のようにヒーローの変身間は空気を読んで待ってくれている怪人とは違い、現実はそんなもの御構い無し

 

「縛道の六十二『百歩欄干』!!」

 

隼斗は手元に光の棒を形成し、後方に下がりながら前方へ向け投擲。

放たれた棒は空中で分散、一気に視界一面を埋め尽くす程の光の雨となり、幽香達に降り注いだ

 

『……!…!』

 

その弾幕を避け切れず、何本か棒が突き刺さっていき、身体の自由を奪う。

永琳達の元まで下がってきた隼斗が流れる血を拭いながら尋ねた

 

「これで少しの間大丈夫だ。……それでさっきの続きだけど、要は月をどうにかしねェと駄目って事か?」

 

「ええ。これは私の推測だけど、あの月を呼び出したのは月の連中。大方地上を混乱に陥れて私達を炙り出す魂胆かしら」

 

「相変わらず懲りない連中ねー。こっちは偉い迷惑だわ」

 

「……鈴仙は影響を受けてねェけど、月の出身って事と関係してんのか?」

 

「まあそれもあるわね。彼女の能力は物の波長を操る事が出来る。狂気作用のある月の魔力から身を守る事も、狂気に堕ちた者を正常に戻す事も可能よ」

 

 

 

その言葉を聞いた隼斗が口角を吊り上げてこう言った

 

「OK。異変解決の算段が浮かんだ」

 

「あら、聞かせて貰えるかしら」

 

「月が出てる限りは正常に戻したって無駄だ。だったら一度意識を刈り取って無力化してから月を何とかすりゃあいい」

 

「……えーと、月を壊すとか?」

 

「いや、それは最終手段だ。なるべく月本体に刺激を与えねェ方がいいだろうからな」

 

「こ、壊す事は可能なんですね………」

 

そうこう言っている間に縛道を力尽くで解除し始めた幽香等が暴れ出した。

瞳の輝きは一層紅く、鈍くなっていく

 

「…!あの娘達も余り時間が無いわね。月の魔力を過剰に取り込み過ぎている」

 

「……兎に角さっき言った通りだ。なんやかんやアイツ等を気絶させて、なんやかんや俺が月へ乗り込む。そんで馬鹿共をぶん殴って異変解決だ」

 

「そのなんやかんやが重要じゃないですか?」

 

「まあ何とかなるでしょ。さっさと片付けてゲームの続きがしたいわ」

 

「丁度人数も同じだし。さあ、誰が誰を殴りましょうか?」

 

 

 

 

 

ーーー四人は各々の相手へと歩き出した

 

 

 

 

「貴女幻想郷最速なんですってね。それがどれ程のものか見せてもらおうかしら♪」

 

 

蓬莱山 輝夜 VS 射命丸 文

 

 

 

 

「一番幼げに見えるけど……大丈夫かな…」

 

 

鈴仙・優曇華院・イナバ VS フランドール・スカーレット

 

 

 

 

「前々から吸血鬼ついては興味があったの。少し診察させて貰うわね♫」

 

 

八意 永琳 VS レミリア・スカーレット

 

 

 

 

「お前には前助けてもらった借りがあるからな。今日はその礼だ」

 

 

柊 隼斗 VS 風見 幽香

 

 

 





秋山「さあ、誰が誰を殴りましょうか?」

桐生・冴島・谷村「大吾だろ」

大吾「!?」

この前龍が如く4のプレイ動画見て笑ったトコ

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