探偵やら心理学やらは全くの素人で知識もあまり無いですが、
想像力でなんとか誤魔化していくんでご了承くださいです。
カランカラン
スイーツが人気の喫茶店「翠屋」の扉が開く。
「ああ、時人君いらっしゃい」
出迎えてくれたのは高町士郎。この店のオーナーで俺の友人の父だ。
「ちょっと恭也に呼ばれまして。あいつはどこですかね?」
「一番奥の席に居るよ」
士郎さんが指差す先には優雅にコーヒーを啜る男、高町恭也の姿。
今回俺はこいつに、約3ヶ月ぶりに呼び出された。
「それじゃあ、ゆっくりしていってね」
「ありがとうございます」
士郎さんに頭を下げ、恭也の反対側の席に腰掛ける。
「よう、恭也。卒業以来だな、元気してるか?」
「最近は心配事ばかりでな。気分はあまり良くない」
「そんじゃあ今回はその心配事のことか?」
「そうなるな」
久々の再会を果たした友人とのあいさつを済ませ、士郎さんが入れてくれたコーヒーを飲みつつ気持ちを切り替える。
「それじゃあ、話を聞こうか?」
テーブルに肘を付いて正面の恭也を見つめる。
「妹の様子がおかしいと思ってな。探偵の如月時人に素行調査を依頼したい」
「そのおかしさの具体性は?」
「今まで真面目で門限もしっかり守る子だったんだが・・・ついこの間怪我したフェレットを拾ってからだな。その夜に動物病院から脱走したフェレットを連れて来たんだが、何も言わずに家を出たり詳細を聞こうにも目を逸らしたりするんだよ」
「ただちょっとやんちゃしたい年頃だと思うんだがな。それにしてもフェレットか・・・珍しいな」
少なくとも日本では野生で生息してなかったような・・・。
誰かが飼っていたものが逃げたしたのが一番可能性が高いかね。
「とりあえず明日一日様子を見てみる。必要があれば1週間続けるが」
「ストーカーか?」
「いや素行調査ってお前が言ったんだろ。尾行だよ尾行」
やれやれと呆れたように肩を上げる。
確かにもう成人近い男が小学生の女の子の後を付けるのは見るからに危ない絵面だ。
・・・不安になってきた。凄いやめたい。
「通報とかされないように気をつけろよ」
「他人事だなぁ。依頼主なんだから責任あるんだぞ、わかってんのか?」
「勿論理解しているが、なのはの魅力には敵わんな」
「このシスコンが・・・」
ゴシャッ
わざと聞こえるように言ったが、間髪入れずに拳が飛んでくるとは思わなかった。
こういうのなんて言うんだっけか・・・照れ隠し?
男のそれに需要なんて無いわ。
「お前俺だけには手がすぐ出るよな?あれか?ツンデレってやつなのか?辛辣な態度をとっておいて実は後からダダ甘っていう・・・」
「ちょっとこの後道場行こうぜ?丁度腹ごなしの運動をしたかったんだ」
席から立った恭也に襟を捕まれる。
こいつは御神流という剣術の師範をやっている。
その実力はかなりのもので、知っているものは皆人外と語る程だ。
そんなこいつに連れて行かれるのは真っ平ごめんなわけで・・・
「ちょっと、素行調査の為に資料集めをしなきゃなんないんだよなぁ・・・」
「そんなん後で出来るだろう?ちょっとだけだ。1、2回模擬戦をしてくれればいい」
「お前との模擬戦は洒落にならん!前も息抜きとか言っておきながら俺に全身打撲とかいう手加減無しの蹂躙劇をやったばっかだろうが!」
「本来は骨折するくらいの攻撃なんだが。それを捌いているお前もお前だ」
俺はナイフなどの短剣と己の拳を使った近接戦闘術のノウハウを持っている。
過去に探偵の師匠に、依頼主を守ったり自衛したりするための当然の技術だと言われ、必死に習得した。
この翠屋に手伝いに来ている城島晶や高町家に下宿している鳳蓮飛の2名との模擬戦ではまずまずの結果を出している。
先の2名も武術を心得ており、普通の大人なら軽く倒せるくらいには強い。
それでも今、目の前に居る高町恭也はその全てを上回るわけで・・・
「嫌だ!俺は帰らせてもらう!」
掴まれたシャツを脱いで脱出を図るが・・・
「知らなかったのか...?大魔王からは逃げられない」
「お前いつ魔王に転職した・・・」
脱いだシャツを拘束具代わりに腕を固定され、そのまま高町家の実家である道場に引き擦られて行くのだった。
とらハとかOVAやらで見た知識しかないので
今後やって保管出来たらいいなぁと思ってます。
次回、ストーカーします。