【安価スレ】転生者ワイ、家の地下にある代物で色々作れるから楽しもうぜw   作:同感するワイト

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5話 不定形な悪(アマルガム)

午後13時30分頃。一夏と新しい専用機であり、世界初の第4世代型IS紅椿の保有者箒の2名が、無人のまま暴走したアメリカとイスラエルが共同開発した軍用第3世代IS銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)、通称福音と接触しようとしていたその時、背後から何者かの砲撃により福音の頭部が吹き飛び、海へと落ちた。

 

「な、なんだ!?」

 

「まさか、あの時の───!」

 

2人の考えていることは同じだった。ラウラ暴走時現れたエクリプス2号機だと。

しかし、その予想は外れることとなった。

 

『1.5Km先からの狙撃!映像を送ります!』

 

オペレーターをしていたIS学園の教員《山田 真耶》が2人に映像を送った。

そこに映っていたのはエクリプス2号機ではなく、背部に大きな装備を背負った黒いフル・スキンのISだった。しかし、見た目は違えど、その風格は映像越しでもわかった。

以前感じた獣に睨まれているかのような冷たく、鋭い感覚。エクリプス2号機に感じたものと同じだと。

 

しかし、その機体は光を放つと共に姿を変えた。機体各所に武装を装備した鋭角的な黒い機体へと。

その両手には機体全高程ある巨大な大剣が2本握られているも、こちらを攻撃するような仕草はせず、ただただそこに立ち尽くし、2人を見ていた。

 

「あいつは………」

 

『聞こえるか、織斑、篠ノ之』

 

通信から聞こえる声は千冬のものだった。

 

『あいつは恐らく、エクリプスのパイロットだ。機体名は《アマルガム》というらしいが、脅威には変わりない。今他の専用機持ちを向かわせている。気を抜くな』

 

普段通り落ち着いた声だが、その中にはどこか焦燥感に近い何かを2人は感じながら、自分達を見つめる機体アマルガムをいつ攻撃するか、タイミング見計らっていた。

 

その時に丁度よく専用機持ち4人が来た。

 

「一夏さん、大丈夫ですか?」

 

「福音には何もやられて無さそうだったけど、大丈夫?」

 

そう言ったのは《セシリア・オルコット》と《凰 鈴音》だった。

 

「あれがあの時の………」

 

「噂に聞くテロリスト紛いの人物、か」

 

その機体をシャルロットは警戒し、ラウラは警戒しながらも心に余裕があった。

 

「俺も箒も大丈夫だ。それよりも、あいつが前のエクリプスと同じなら油断はできない相手だ。気をつけて行くぞ」

 

一夏はそう皆に呼びかけながら各自役割を自覚し、アマルガムと交戦を開始した。

 

「舐めてもらっちゃ困るよ!」

 

「立っているだけでは、格好の的ですわよ!」

 

「その余裕、いつまで続くか!」

 

先に攻撃したのはシャルロットとセシリア、ラウラだった。

シャルロットは両手に2丁持つスナイパーライフルを、セシリアはスナイパーライフルのスターライトMkIIIを、ラウラはリボルバーカノンをアマルガムへ撃つ。

 

アマルガムはその攻撃を右手の大剣ロードロングソードで防ぐ。

ISの中でも上位に食い込む程の火力。しかし、ロードロングソードには傷どころか汚れ一つ着いていなかった。

 

「遠距離がダメなら!」

 

「はぁぁぁぁぁ!」

 

箒は二振りの刀、雨月と空裂を、鈴は双天牙月を振り上げ、アマルガムに振り下ろす。

アマルガムは先程とは変わり、なんの防御動作もしない。しかし、刃がアマルガムの装甲に当たるも、火花が散るだけで擦れ傷一つなく、容易く防ぐ。

 

「なっ!」

 

「嘘でしょ!?」

 

2人は遠距離も近距離も効かない、アマルガムに驚愕する。

そしてアマルガムはようやくかと言わんばかりに顔を上げ、その緑色の双眸を強く光らせる。

 

ロードロングソードと大剣グランドスラムを勢いよく振るい、近くにいる2人を吹き飛ばす。

そして大剣をバス・スロットに格納し、取り出したのは近未来的な形状をした巨大な銃火器《ポジトロンライフル20X》だ。

 

アマルガムはポジトロンライフルを肩に担ぎ、下部のグリップを握り、遠方にいる3人へと放つ。

 

加速し、弾丸として放たれた陽電子は凄まじい速度で3人へと飛び、ぶつかった。弾は着弾とともに爆発を起こし、3人を空から地上に落とした。

 

しかし、アマルガムはポジトロンライフルを下ろし、周りを見渡し、一夏を探した。しかし、その動きは舐めているかのように、ゆっくりと呑気だった。

 

「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

その瞬間、背後に単一固有能力(ワン・オフ・アビリティ)である《零落白夜》を発動した雪片弐型を振り上げた一夏がイグニッション・ブーストで迫っていた。

 

───なるほど、強くは無いな───

 

一夏の耳には薄っすらそんな声が聞こえた。

しかし、それを脳が認識しきる前に背中に強い衝撃が襲う。アマルガムがロードロングソードを一夏の背中に振り下ろしていた。

 

白式の左側のウィング・ユニットは砕け、一夏は20mほど吹き飛び、地面を転がり、立ち上がろうとするも、糸が切れたかのように力無く地面に倒れ伏した。

 

そこにはただ一人、アマルガムが立っていた。

 

───

──

 

「全員……撃墜されました………」

 

そう言う真耶の声は震えていた。

専用機持ち6人、それも1人は第4世代型だと言うのにアマルガムに傷1つ負わせることが出来ないどころか、アマルガムは羽虫を払い除けるかのように蹴散らしたからだ。

 

「………私が出る」

 

そう名乗り出たのは他でもない千冬その人だった。

その手にはエクリプスに乗り、襲撃したアマルガムの置いていった銀の腕輪、暮桜弐式[運命]だった。

 

「それは───!」

 

「今はどうこう言っていられるような状況ではない。アイツをここで仕留めなければ、これからどんな被害が出るかなど、想像もつかないような事態になり兼ねない」

 

真耶の静止を振り払い、千冬は戦おうとした。

それは苦渋の決断だった。司令塔である自身が戦場に出て良いのか。それも敵が置いていった物を使って戦っていいのかと。

 

今を考えるか、未来を考えるか。

 

そして千冬は決断した。どのような対価を支払おうとも、今を優先すると。

 

千冬が外に出ると同時に銀の腕輪が光を放つ。

極光に包まれた千冬の身体には、かつて乗っていた愛機、暮桜のデザインを現代的に変え、装飾や装備を追加した機体、暮桜弐式[運命]を纏っていた。

 

右手には雪片・桜花散華、左手には対艦刀アロンダイトを握り、背部にある巨大なウィング・ユニットを広げ、ISとは思えない程の加速力で空へと舞い上がり、飛んだ。

未曾有の敵との、運命を賭した戦いのために。

イッチの名前いる?

  • いるに決まってんだろ!
  • いるわけねぇだろ!
  • どっちでもいいだろ!
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