【安価スレ】転生者ワイ、家の地下にある代物で色々作れるから楽しもうぜw   作:同感するワイト

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7話 降り注ぐ火の粉

ポイント・ネモ上空1160m。

そこには何かが大気を切り裂くような音が響いていた。

それは他でもない、背部にマニューバストライカーパックを装備し、飛行(MA)形態となり、ミラージュコロイド・ステルスで透明化していたエクリプス2号機だ。

 

しかし、装備は以前とは違う点があった。両大腿部に小型の爆弾が装備されていた。

その爆弾の表面には《MOAB》の文字が綴られていた。

それはかつてアフガニスタンのISIL攻撃作戦にて運用された非核兵器最強の爆弾《MOTHER OF ALL BOMBS》だ。

 

エクリプス2号機は小型化されたMOABを計2発装備し、ある場所へ向かっていた。

そこはアメリカ合衆国でISにより制圧され、今は悲劇の地とし、人すらも立ち寄らない場所、28区立ち入り禁止区域、通称《アフター・ヘブン》と呼ばれる場所だった。

 

「《えー、て事で現在亡国機業の本拠地アジトへ大体マッハ6でカッ飛んでまーす》」

 

:おぉ

:前よりも少し速くない?

 

「《スラスターあたり弄って、推力底上げしてるからな。今回実質ヒットアンドアウェイ戦法みたいな感じになるし》」

 

亡国機業壊滅に伴い、超音速で奇襲をしかけ、MOABを投下、その後その場を直ぐさま離脱という戦法上、早くてマッハ5前後では足りないと思い、イッチは推力周りを強化し、より速く飛行できるよう調整していた。

 

「《残り1分程度で着くわ。それじゃ、カウントダウンでもして待っててくれよー。あぁ、後、ポテチやポップコーンとか用意してろよ。そこらのB級映画とは迫力が違うからな》」

 

:そりゃまぁ、ガチの爆弾ですしねぇ

:迫力(ガチ)

:迫力だけで済むような事とは思えないが……

 

イッチは流れてくるコメントを見て、楽しそうに笑いながら、亡国機業の本拠地へと向かう。

雲を突き進めば見えてきたのは、海岸近くにある荒廃した町並みが広がる荒野、アフター・ヘブンだった。

 

:おぉーーーー!

:すげぇーーー!

:男ってこういうのが好きなんでしょ?を体現したみ

 たいなとこだな。

 

その光景に生配信を見ている掲示板スレ民(オーディエンス)達は興奮を隠しきれていない様子だった。

 

「《残り20秒だ。さぁ、花火が上がるまでもう少しだぞ?》」

 

イッチは笑い、いや、嗤いながらそう言う。

そして急降下を開始し、亡国機業の本拠地の廃屋と化した高層ビルへ接近する。

 

「《Lets(さぁ)………Party(はじまりだ)!》」

 

その言葉と同時に、ビルの上空へ到達した。

カチン───

小さく、高い金属音と共にMOAB2発がビルへと投下される。

 

MOAB2発が着弾すると同時に爆風と共に、巨大なキノコ雲が立ち昇る。エクリプス2号機はその爆発に巻き込まれるも、PS装甲により、無傷で脱出し、飛行形態から人型形態へと変形し、遠くから見つめた。

 

「《生体反応、及びISコア反応あり……。数は21、偶然生き残った───いや、隊長クラスの奴らか》」

 

キノコ雲の中から出てきたのは3機の専用機クラスのISと、18機の指揮官用の装備のラファール・リヴァイブだった。

 

「チッ……、敵反応が無いだと……?何が起こったんだ?」

 

第2世代型IS《アラクネ》を纏った亡国機業幹部《オータム》がセンサーで索敵しながら、怒気を帯びた声でそう言う。

他の指揮官用ラファールも周囲を索敵するも、見つけることは出来なかった。

 

それもその筈だ。相手は衛星すらも欺くステルス能力を持つ機体。見つけることなど不可能に等しかった。

そう、それがヤツでなければ。

 

イッチはミラージュコロイド・ステルスをわざと解除し、その姿を亡国機業に見せた。

 

「てめぇが───!」

 

「どこから出てきたのかしら?まぁ、今は良いわ」

 

オータムの前に出たのは黄金のIS《ゴールデン・ドーン》を纏った亡国機業幹部《スコール・ミューゼル》だった。

 

「こっちも、あなたを生きて見逃せるほど、余裕のある状況じゃ無くなったのよ。あなたのせいでね」

 

先程とは変わらぬ冷静な声。しかしそこには冷徹な感情が混じっていた。

しかし、イッチはそれをあたかも他人事のように見るだけだった。

 

「そう、答える気もないってわけね。殺りなさい」

 

その言葉と共に18機の指揮官用ラファールは《69式強襲用重機関銃》を撃ちながらエクリプス2号機に突撃する。

しかし、エクリプス2号機のPS装甲の前では実弾など豆鉄砲同然だった。

 

無傷のエクリプス2号機に怯んだ指揮官用ラファール達を見て、マニューバストライカーの4基のブースター・ユニットを吹かし、一気に接近する。

 

右手に装備した実体剣で指揮官用ラファールを切り落としながら、蹴りを交えて、落としていく。

 

「あなた達、退きなさい」

 

そう言ってスコールは出てくると、自身を中心とし、展開しているプロミネンス・コートのエネルギー量を引き上げ、前方に向かって、エネルギーの熱波を飛ばす。

しかし、それすらもエクリプス2号機の前では無力だった。

 

「これも効かない……となると、遠距離攻撃が無駄───と言うよりかは、物理攻撃が無駄、ということかしら?」

 

「《おぉ、ご名答、流石ですね。あの織斑千冬とは実戦経験が違うだけある》」

 

声を加工しつつも、スコールの洞察力にイッチは感嘆の声を零した。それは演技などではなく、イッチの素の発言だった。

 

「光栄、と言いたいところだけれども、あなたには死んでもらわなきゃいけなくてね。残念だわ、あなたが同志であれば、私たちの目的も今よりも楽に遂行できたかもしれないわね」

 

そう言い、スコールは指を弾き、鳴らすと、BT兵器を搭載した第3世代IS《サイレント・ゼフィルス》を纏った亡国機業幹部《M》、もとい《織斑マドカ》が前へ出た。

 

「これだけ上口を叩いといてなんではあるけれど、あなたの相手はこの子よ」

 

その言葉と共にマドカは手に持っている大型のエネルギーライフル《スターブレイカー》をエクリプス2号機へ撃った。

エクリプス2号機もマズイと思ったのか、腕部のビームシールドを展開し、防いだ。

 

「少しは、楽しませろよ?」

 

マドカはそう言い、搭載されているシールド・ビット《エネルギー・アンブレラ》を展開し、エクリプス2号機へ飛ばした。

 

(……エネルギー兵器、それもビット兵器か。想像はしていたが、やっぱり面倒くさいな。最初に潰せる安価になって心底良かったさ)

 

マニューバストライカーのブースター・ユニットを4基全て前方へ向け、ビームキャノンを展開した。

そしてエクリプス2号機に搭載されているマルチロックオンシステムで、エネルギー・アンブレラ全基や指揮官用ラファールを補足し、両手に《72E4式ビームライフル ジンライ》を構え、ビームキャノンと共に撃った。

 

エクリプスから放たれたビームはエネルギー・アンブレラや、指揮官用ラファールを撃ち抜き、幹部3人にも怪我を負わせた。

 

「なっ───……」

 

「想像以上の化け物ね…。これは引いた方が良さそうだわ」

 

「《あぁ、ならちょっと待ってくださいよ》」

 

撤退しようとする幹部3人をイッチは呼び止めた。

幹部3人はそれを無視しようとしたが、イッチはジンライを構え、止めた。

 

「《別にこれ以上攻撃する訳じゃないですし、いいじゃないですか。ねぇ?》」

 

「ッ!テメェがそれを言えんのかよ!」

 

「《んーー、ド正論ですね》」

 

タハーーとわざとらしく笑いながらも、ジンライを下ろし、話を続けた。

 

「《今回は見逃す。その代わり、アンタらはIS学園と協力して全身全霊最高戦力を持って俺を殺しに来い》」

 

「そんなの、首を縦に振るとでも思ってるのかしら?」

 

「《振らざるを得ない、と思いますけど》」

 

イッチの言葉にスコールは口を噤んでしまう。

 

「《それとIS学園に伝えといてください。》俺が男だってことをねぇ」

 

イッチは加工を無くし、地声でそう言った。

スコール達はそれに驚くも、現状が現状なだけあり、直ぐに考えを片付けた。

 

「………わかったわ」

 

「おい、スコール───!」

 

「オータム、仕方がないわ。私たちだけじゃ、あの機体には勝てない。だからよ」

 

断ろうとするオータムを、スコールは悔しそうな声で止めた。オータムもスコールの声からわかる感情を理解し、黙り込んだ。

 

「それじゃ、楽しみにしてますよー」

 

そう言い残し、イッチはミラージュコロイド・ステルスを起動し、その場から姿を消した。

イッチの名前いる?

  • いるに決まってんだろ!
  • いるわけねぇだろ!
  • どっちでもいいだろ!
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