【安価スレ】転生者ワイ、家の地下にある代物で色々作れるから楽しもうぜw   作:同感するワイト

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8話 振り撒かれる火種

ソフィア市内ブルガリア国会議事堂。そこにはUAEの面々が集まっていた。

そして全員が目の前にある大きなモニター、そこに映る映像を見ていた。《Unknown》。そうとだけ移されている画面を見ていた。

 

「それで、交渉というのはどのようなものでしょうか?」

 

UAEの大統領《アブラハム》はUnknownと名乗る男に聞いた。

 

『私と協力して、兵器の開発、そして計画を実行して欲しいんですよ』

 

「兵器と計画……」

 

たかが個人がUAEを巻き込んで申し出るのが兵器の開発。そんなもの普通であれば戯言この上なかった。

しかし、UAEの議員全員が集まらなければいけない理由があった。

それこそがUnknownが送ってき、量産化したいと申し出る兵器そのものだったからだ。

 

『地上という名目であればI()S()()()()()()()()対IS用特務兵器《AAS02:CATAPHRACT》。お気に召しませんでしたか?』

 

黙り込む面々に向け、Unknownは少しばかり残念そうな声で聞いた。

 

「いえ、滅相もない。逆にあれ程の兵器をこちらに送っていただき、感謝しています」

 

『それは良かったです。それでは量産化についてはどうでしょうか?』

 

「UAEの全兵器企業をカタフラクトの開発に注力させても、1ヶ月間にできて5機程度です」

 

少なく聞こえるが、それもその筈だ。

カタフラクトは対IS用という事もあり、全高約25m、全長約70mにもなる大型兵器だった。

それを月に5機。それがUAEの限界だった。

 

『わかりました、それだけ作れるのであれば十分です。それではこちらは月に10機、そちらへ送らせていただきます』

 

「なっ!月に10機も、ですか…?」

 

連邦国家の限界の2倍の数を個人が作り、送る。そんなの、あまりにも現実離れし過ぎてていた。

 

『カタフラクトに関してはここまでにしましょう。そして計画の方を説明させてもらいます。簡単に言えば───』

 

Unknownは話そうとしたが、途中で少しだけ笑っていた。

何が面白いのか、何をやろうとしているのか。議員達には想像がつかなかった。

 

『失礼。単刀直入に言いますと、他国のISの駆逐です』

 

「ISの駆逐、ですか………」

 

これまで最強の時代を築き上げてきたISをカタフラクトを用いて駆逐する。まさにジャイアントキリングの実行の宣言だった。

 

「そんなの認められる訳がないでしょう!?男の癖に何を言っているのかしら!?」

 

叫び声にも近い大声を上げながら立ち上がったのは女性の議員だった。おそらくは女尊男卑の思想をしている女性だろう。

全員がそう思いながらも、悪化させない為、止めようとはしなかった。

 

『えぇ、貴方の意見もご最もではあります。しかし、こう考えてみてください。全体ではあるものの、貴方含めた貴方々UAEが全世界のISの権利をその手に握れるんですよ?そう、貴方がこの世界の最強たるISの意向を定められるんです。素敵だとは思いませんか?』

 

Unknownはそう熱弁し、先程の女性のみならず、全女性議員にそう問いかけると、女性達は納得したのか、黙り込んだ。

 

『こういう政治などはよく知らない青二才でして、これがWinWinな関係と言えるかは分かりませんが、これだけは約束し、確約させて頂きます。この世界を1つに統合し、その主導権を貴方々UAEが握れる世界に変わります』

 

「……それは大変有難いことです。しかし、それは、日本を裏切れ、ということでしょうか?」

 

UAEは日本と良い関係を築いている。それを壊したくないと、アブラハムは言っているのだろう。

 

『いえ、そういう訳ではありません。そちらが日本と協力してもいいです。2、3国程度なら残しておいて大丈夫です。しかし、目的はあくまでもISの駆逐。それが実行できるのであれば、それ以上は何も言いません』

 

Unknownの言葉にアブラハムは黙り込む。

現状ではUAEにメリットしかない。そんなの提案を何故してくるのか。何故ISを駆逐したいのか。

考えれば考えるほど謎は深まり、Unknownが名の通り得体の知れない何かにすら見えてくる。

しかし、それがUAEにとってはメリットということには以前変わりはない。だからこそアブラハムは答えを出した。

 

「………了解しました。これからよろしくお願いします」

 

アブラハムは首を縦に振り、Unknownの提案に乗り、了承した。

 

『その答えを待っていました。こちらこそよろしくお願いします。実行する時はこちらからタイミングを言わせてもらいますが、カタフラクト自体は貴方々に所有権、もとい自由に運用する権利がありますので、その計画に深く関わらないことであれば自由にしてもらっても構いませんし、関わることであれば、この回線に繋ぎ、一報ください。それでは、失礼いたします』

 

そうして、Unknownは回線を切った。

そしてUAEや周りの人間はまだ知らなかった。これが後の戦争の戦火が焚きつけられる前兆の狼煙ということを。戦火をより広くに撒き散らす火種ということを。

彼が、Unknownがテロリストであるイッチその人であることを。

イッチの名前いる?

  • いるに決まってんだろ!
  • いるわけねぇだろ!
  • どっちでもいいだろ!
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