【安価スレ】転生者ワイ、家の地下にある代物で色々作れるから楽しもうぜw   作:同感するワイト

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2話 日蝕 ─ECLIPSE─

アメリカ、ノース・ブラザー島中心部。そこには数週間前、篠ノ之束がIS学園に向け、送り込んだ無人機ゴーレムを6機中5機撃ち落としたあの男がいた。

 

男は北東、日本の方向を向いていた。

男の背後には2機の独特な形状をした1m程の戦闘機と同じく独特な形状をした4m程の戦闘機があった。

 

「さて、配信は確かこう………できたか?」

 

男はスマホをポチポチと弄りながら、画面を覗く。

すると、画面に自分の顔と、チャット欄が表示され、ようやくかと言わんばかりにガッツポーズをする。

 

「Hey!見えてるかい?」

 

:見えてるでー

:案外イケメンなの腹立つ

:案外若いんだな、何歳?

 

「ん?俺は28。アラサー間近だよ」

 

ハハッと何処ぞの夢ネズミとは似つかぬ、夢を失ったかのような乾いた笑いをしながらもスマホに向かって話を続ける。

 

「それでだけど、こっからが本腰。安価通りマニューバストライカーを装備したエクリプス2号機で凸ってラウラ・ボーデヴィッヒを無力化してからデスティニー桜置いてく。いい撮れ高になると思わないか?」

 

:撮れ高(ワイらの)

:楽しみだねぇ

:オリジナル越えのスペックの暮桜(魔改造)置かれて

 も千冬困惑するだけだろw

 

それはそうと笑いながら男は言う。

そして気を取り直し、作業を続けた。

 

「えーっと、これでISのカメラに接続して───、これで多分俺、というかISの視点になるから、一応酔いそうな人は酔い止め飲むか、見ない方がいいぞー」

 

そう言いながら懐から黒曜石が埋め込まれたネックレスを取り出し、強く握る。ネックレスはそれに呼応するように黒い光を放ち、男を包み込む。

 

そこから現れたのは前回のアナーキーのような物では無く、鋭角が目立ち、頭には鋭い1本角、または鶏冠に前方に突き出るように取り付けられている多目的センサー。そしてツインアイが特徴的な黒に赤の差し色が入った機体。

日本のみならず世界の日を蝕む、真の日蝕とも言えよう機体《エクリプスガンダム2号機》だ。

 

:うぉぉぉ!

:これがオーブの必要悪か…

:これが超音速越えで飛ぶのか……楽しみやな

 

「それじゃ飛ぶか。目ぇ回さないようになー」

 

画面の奥の視聴者(スレ民)にそう呼びかけると、徐々に浮き上がり、前傾姿勢になる。

 

「それじゃあ、エクリプス2号機、出る!」

 

その言葉と共にエクリプス2号機の各所スラスターから超高熱を帯びた突風が吹き出し、エクリプス2号機は正面に向かって超高速で飛び出す。

 

1268.9Km/h、2405Km/h、3266Km/h───。

速度は上がっていき、ソニックブームを起こしながら音速の壁を軽々と凌駕し、IS学園の第3アリーナに向い、飛ぶ。

 

「ミラージュコロイド粒子散布量安定……、ミラージュコロイド・ステルス、起動」

 

エクリプス2号機の黒色は徐々に周りの風景に溶けていき、数秒も経たず、ミラージュコロイド粒子を用いた光学迷彩システム《ミラージュコロイド・ステルス》により、その姿は視覚からも、全世界のレーダーや衛星からも姿を消した。

 

そしてエクリプス2号機は日本付近に到達するや否や、速度を緩めると、背後から2機の戦闘機が飛んでくる。

エクリプス2号機の追加装備ユニット《マニューバストライカーパック》と《ライジンストライカーパック》だ。

 

マニューバストライカーは接続補助用の赤いレーザーを出しながらエクリプス2号機の背部の接続ユニットに接続され、エクリプス2号機と共に姿を消す。

 

「IS学園第3アリーナ上空まで残り12、11、10、9、8、7───」

 

ライジンストライカーはエクリプス2号機の前に出て、前方に突き出た2門のビーム砲《71-XX式曲射型ビーム砲》にエネルギーが収束し、第3アリーナを覆うバリアを撃ち砕く。

 

それと同時にライジンストライカーはその場から離れるように上昇し、離脱。エクリプス2号機はバリアが無くなったアリーナの中に突入した。

 

───

──

 

第3アリーナ。

ドイツ代表候補生であり、ドイツIS特殊軍シュヴァルツェ・ハーゼの隊長をしている少女《ラウラ・ボーデヴィッヒ》、そして専用機《シュヴァルツェア・レーゲン》が突如として変異し、第1回モンドグロッソの織斑千冬、そしてその専用機《暮桜》を模したような灰色の傀儡と成っていた。

 

その時に《ヤツ》は来た。

突如として爆風が巻き起こった何もない場所。その中心から徐々にその姿が顕となった。

黒い鋭角の目立つ機体。ヤツはゴーレムとは何もかもが違う。

雰囲気で分かる。無人機などではない。かと言って人が乗ってるとも思えない。まるで底の知れぬ怪物を目の前にしたかのような感覚にその場にいた《織斑一夏》、《シャルロット・デュノア》、《篠ノ之箒》は襲われた。

 

「あいつ……なんなんだ───……?」

 

「あの機体が、暴走を引き起こしたのかな…?」

 

「なんなんだ…、奴は……」

 

3人の本能はその場から逃げろと叫ぶ。目の前の機体から今すぐ離れて逃げろと警報を鳴らす。

しかし、3人は後退りをする以外出来なかった。その本能的な恐怖故だ。

 

すると、黒い機体───エクリプス2号機の背後にいる傀儡はその手に持つ刀を振り上げ、エクリプス2号機の背後目掛け、振り下ろす。

しかし、エクリプス2号機は腰のシールドが取り付けられた実体剣《R2-W2 実体剣》を手に取り、刀を弾く。

 

しかし、それだけでは傀儡は止まらない。

目にも止まらぬ鋭く、正確無比な剣撃。それでもエクリプス2号機は実体剣で全ていなした。

 

そしてタイミングを見計らい、右腰の《R2-W2ビームライフル》を取り、傀儡に向かって5発撃つ。

しかし、傀儡はビームを容易く弾く。そしてそこで出来たほんの僅かな隙をエクリプス2号機は見逃さなかった。

 

瞬時加速(イグニッション・ブースト)を使い、傀儡の懐に入ろうと直進する。傀儡はエクリプス2号機を斬り落とそうと、刀を振り下ろすも、そこにエクリプス2号機はもう居ない。

エクリプス2号機は瞬時加速を1度、左移動に1度、直進に1度、そしてその場から背後に回るためにもう1度。計4回の瞬時加速を刀が振り下ろされるまでの僅か3秒未満の内に行い、背後へ回った。

 

そして実体剣を‪斜めに振るい、そこに出来た傷に実体剣を突き刺し、上に向かって振り上げる。

 

傀儡は糸が切れた様に力無く倒れ、灰色の泥のように溶ける。中からは気絶し、倒れたラウラが姿を表す。

エクリプス2号機は倒れたラウラが死んでない事を確認し、踵を返して、飛び去った。《鈍色に輝く腕輪》をその場に残して。

イッチの名前いる?

  • いるに決まってんだろ!
  • いるわけねぇだろ!
  • どっちでもいいだろ!
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