【安価スレ】転生者ワイ、家の地下にある代物で色々作れるから楽しもうぜw   作:同感するワイト

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少しだけ文を付け加えました。ここでEXAMシステムに触れてないこと思い出して、無理やりつけました。


3話 運命に暮れる桜

突然の事に元世界最強(ブリュンヒルデ)たる女性《織斑千冬》は困惑していた。

 

ドイツ側が意図せぬどころか出処不明の違法兵器《ヴァルキリー・トレース・システム》の発動によるシュヴァルツェア・レーゲン、もといラウラの暴走。そして正体不明の黒い機体、名をエクリプス2号機なる機体がセンサーにも反応が無いまま突如として飛来し、暴走したラウラを鎮圧、その後今一番の問題となっている《鈍色の腕輪》をその場に残し、またも姿を消した。

 

そしてこの《鈍色の腕輪》がエクリプス2号機、そのパイロットの謎をより深めていた。

解析の結果それは千冬のかつての専用機《暮桜》を元に単純なスペックの強化、そして新規武装を追加した機体《暮桜弐式[運命]》という機体だと判明した。

 

元から装備されていた武装である雪片の改造品、《雪片・桜花散華(おうかさんげ)》を初め、RQM60F フラッシュエッジ2 ビームブーメラン、M2000GX 高エネルギー長射程ビーム砲、MMI-X340 パルマフィオキーナ 掌部ビーム砲、MX2351 ソリドゥス・フルゴール ビームシールド発生装置、ヴォワチュール・リュミエールもとい光の翼、そしてMMI-714 アロンダイト ビームソード。

そして機体のスペックを最大まで引き上げ、相手の殺意を読み取り、回避するEXAMシステム。

 

何もかもがおかしかった。

全ての武装は今の技術では到底作ることが不可能なほど強力であり、完成度が異常なまでに高かった。そう、《ある1人(篠ノ之束)》を除いて。

 

「───久しぶりだな、束」

 

事件後、直面した3人を休ませ、千冬はIS学園の屋上で夜空を眺めながら、束に電話をかけていた。

 

『久しぶりだね、ちーちゃん』

 

電話から聞こえる声は確かに束だった。しかし、そこには昔のような煩わしいと思うほどの活気はなく、落ち着いていた。

 

『ちーちゃんが聞きたいのは、あの機体と暮桜だよね』

 

「そうだ、単刀直入に聞こう。あれはお前の仕業か?」

 

圧がひしひしと感じられる声で千冬は束に聞いた。

しかし、束から返ってきた答えは想定外だった。

 

『実はね、あの一連の出来事、この束さんでも分からないんだ』

 

「何?」

 

篠ノ之束が分からない。あの《人類最高(レニユリオン)》と、《天災》と呼ばれた篠ノ之束がだ。

ISを生み出し、白騎士事件を引き起こし、これまでのISぐるみの大事件を裏で牛耳っていた篠ノ之束ですら尻尾が掴めない相手。千冬はその存在が何なのか。想像もつかなかった。

 

『それこそ、前の無人機の件あったでしょ?あれって本当は6機送ってたんだけどブラジルから狙撃されてたらしくてさ〜、結果1機になっちゃったんだよ。そこら辺の人間(凡人)にしてはやると思わない?』

 

「ブラジルからだと?無人機の件は今は棚に置いておくが、そんな距離から狙撃をしたのか?」

 

有り得ない。その言葉のみが千冬の脳内を埋め尽くしていた。

 

『て事で、あの変なヤツを倒すために協力しない?』

 

「協力だと?お前とか?」

 

先程とは打って変わって、千冬は露骨に嫌気を全面に出していた。顔も苦虫を噛み潰したよな顔をしていた程だ。

自由奔放で唯我独尊。千冬の1番苦手なタイプの人間こそが千冬の数少ない親友である篠ノ之束だった。

 

『ちょっと〜、そこまで嫌そうにしなくてもいいんじゃない?まぁ、今までど〜りにやらせてもらうけどね』

 

楽観的な言葉から放たれた言葉に千冬の額には青筋が浮かぶ。

 

『それじゃ、ばいばーい!』

 

「おい!ま───!…切ったか」

 

千冬は携帯を見ながら大きな溜め息を吐く。

突如現れた正体不明の人物。そして協力を要請しながらも協力する気が垣間見えない協調性ゼロ、周りからの信頼度ゼロ、倫理観ゼロ、その他etcの自由人である篠ノ之束。

千冬の胃はキリキリと悲鳴を上げていた。

 

しかし、それ以上にヤツが頭の中に残っていた。

正体不明、所属不明、ISの出処や入手経路、目的、その全てが謎に包まれている底が計り知れない人物。

 

敵なのか味方なのか。少しだけ考えるも後者は確実にないだろうと断定する。

 

気持ちが悪かった。

まるで掌で転がされる賽のように、チェスの盤上の駒のように全てが思い通りに動かされているような気がしてならなかった。

 

「あいつは……遊んでいるのか?」

 

まるでエンタメのように、そのネタとしてこのような出来事を起こしているのではないか。千冬はその考えに行き着いた。

 

敵対するのであれば何故あの時点で殺さないのか、味方になるのであれば何故仲間に入ろうとしないのか。

答えは1つ。自分を楽しませるための玩具として自分達を使って遊んでいるんだ。

 

だからこそ、それが彼女のプライドを逆撫でした。

その中には束への鬱憤もあるだろうが、謎の人物への思いは変わらない。

 

「私を敵に回す、と言うことは地獄の果まで追われる覚悟が出来た上なんだろうな?必ずその尻尾を掴んでやるさ…!」

 

束と同じかそれ以上に一連の騒動に関与している人物。

そいつを逃がす気など毛頭もなかった。

それが例え、非道な手段だろうと。

イッチの名前いる?

  • いるに決まってんだろ!
  • いるわけねぇだろ!
  • どっちでもいいだろ!
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