“待っててって言われてもな、、あ!そうだ!”
「先生。正直に言ってください。忘れてましたよね?」
“…ごめん!”
シッテムの箱の中。
先生はアロナとプラナに詰め寄られている。
「いいですよ。でも次はないですからね。」
「ちゃんとピンチのときは私達を頼ってください!いいですね!」
“ごめん…わかったよ。”
「そうだ!先生にお伝えしたいことがあったんです!」
“何?”
「先ほど、一瞬だけでしたが、生徒さんたちの携帯信号を受信したんです!」
“本当!?誰か分かる?”
「そこまでは分かりません。でも、先生を心配してきているのは間違いないと思います!」
“じゃあ早く終わらせて安心させてあげないとね。”
「そうですね!私も頑張り……っつ!?」
瞬間、青い教室が花畑へと変化した。
“これは一体?”
「…先生、あなたは聖歌隊の味方をすることを選んだのだな。」
そこには、弔ルマがいた。
“ルマ?どうやってここに?”
「そうです!ここは私達と先生以外入れないはずです!」
「…私は夢の中にいる存在だ。
データ空間の中にいても不思議ではないだろう?」
“……ルマ、さっきのはどういうこと?”
「言葉の通りだよ。君は聖歌隊に付くことを選んだ。それがどのような結果になろうと、私は先生の選択を尊重する。」
“…一ついい?”
「何かね?」
“ルマ、君は多くの狩人の夢に現れてきた。それは何のため?”
「……私は多くの狩人の夢に現れ、多くの助言をした。戦い方、心構え、情報。しかし、私の求めていることは、たった一つしかないのだよ。」
“それは?”
「…仲間たちの幸せな姿、だよ。」
瞬間、花畑は消えていく。
“ちょっと待って!”
「待っているよ。この夢の果てでね。」
元の教室の姿に戻る。
「先生…今のは何だったんでしょうか?」
“…さぁね、けど一つだけ分かったことがある。”
「それは一体?」
“彼女が、悲しそうだったこと、かな。”
先生はビルゲンワースの展望台にたどり着いた。
“この椅子は?”
「それは有礼ムイが使っていた椅子です。彼女は生徒会がビルゲンワースから聖歌隊になる時点まではここにいたのですが、今はどこに行ったのでしょうね?」
先生は知る由もない。今さっきまでムイがここにいたことを。その死体は跡形もなく消えていたのだから。
“ここにロマがいるの?”
「厳密には、この先の湖の中です。」
“どうやって行くの?”
「飛び込みます。ここから。」
“え?”
ユリエはケロッとした顔でそう言い放つ。
ユリエ「行きますよー!」
“ちょっと待っ!”
ユリエは先生の手を引き、湖にダイブした。
“………?”
先生は飛び込んで気付いた。自分の体が湖に浸かっていない。それどころか、湖の上に立っている。
“これは?”
「これもロマの力です。今私たちは、ロマの出した偽りの地面の上に立っているのです。」
“そうなんだ…。”
先生は周りを見渡す。そして気づいた。
“あれは?”
それは獣でも、全うな生き物でも無かった。蜘蛛の体に岩の頭。網目の目は、こちらをうかがっているように見える。
33話ラストの選択肢
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1
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2