匂い立つ学園、ヤーナム【完結】   作:セルビア

16 / 35
16 シッテムの箱、夢の介入

“待っててって言われてもな、、あ!そうだ!”

 

 

プラナ「先生。正直に言ってください。忘れてましたよね?」

 

“…ごめん!”

 

プラナ「いいですよ。でも次はないですからね。」

 

アロナ「ちゃんとピンチのときは私達を頼ってください!いいですね!」

 

“わかった。”

 

アロナ「そうだ!先生にお伝えしたいことがあったんです!」

 

“何?”

 

アロナ「先ほど、一瞬だけでしたが、生徒さんたちの携帯信号を受信したんです!」

 

“本当!?誰か分かる?”

 

アロナ「そこまでは分かりません。でも、先生を心配してきているのは間違いないと思います!」

 

“じゃあ早く終わらせて安心させてあげないとね。”

 

アロナ「そうですね!私も頑張り、、っつ!?」

 

 

 

 

 

 

 

瞬間、青い教室が花畑へと変化した。

 

“これは一体?”

 

ルマ「…先生、あなたは聖歌隊の味方をすることを選んだのだな。」

 

そこには、弔ルマがいた。

 

“ルマ?どうやってここに?”

 

アロナ「そうです!ここは私達と先生以外入れないはずです!」

 

ルマ「…私は夢の中にいる存在だ。

データ空間の中にいても不思議ではないだろう?」

 

“ルマ、さっきのはどういうこと?”

 

ルマ「言葉の通りだよ。君は聖歌隊に付くことを選んだ。それがどのような結果になろうと、私は先生の選択を尊重する。」

 

“…一ついい?”

 

ルマ「何かね?」

 

“ルマ、君は多くの狩人の夢に現れてきた。それは何のため?”

 

ルマ「……私は多くの狩人の夢に現れ、多くの助言をした。戦い方、心構え、情報。しかし、私の求めていることは、たった一つしかないのだよ。」

 

“それは?”

 

ルマ「…仲間たちの幸せな姿、だよ。」

 

 

 

 

瞬間、花畑は消えていく。

 

“ちょっと待って!”

 

ルマ「待っているよ。この夢の果てでね。」

 

 

 

元の教室の姿に戻る。

アロナ「今のは何だったんでしょうか?」

 

“…さぁね、けど一つだけ分かったことがある。”

 

プラナ「それは一体?」

 

 

 

“彼女が、悲しそうだったこと、かな。”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先生はビルゲンワースの展望台にたどり着いた。

 

“この椅子は?”

 

ユリエ「それは有礼ムイが使っていた椅子です。彼女は生徒会がビルゲンワースから聖歌隊になる時点まではここにいたのですが、今はどこに行ったのでしょうね?」

 

先生は知る由もない。今さっきまでムイがここにいたことを。その死体は跡形もなく消えていたのだから。

 

“ここにロマがいるの?”

 

ユリエ「厳密には、この先の湖の中です。」

 

“どうやって行くの?”

 

ユリエ「飛び込みます。ここから。」

 

“え?”

 

ユリエ「行きますよー!」

 

“ちょっと待っ!”

 

 

 

 

 

“………?”

 

先生は飛び込んで気付いた。自分の体が湖に浸かっていない。それどころか、湖の上に立っている。

 

“これは?”

 

ユリエ「これもロマの力です。今私たちは、ロマの出した偽りの地面の上に立っているのです。」

 

“そうなんだ…。”

 

先生は周りを見渡す。そして気づいた。

“あれは?”

 

 

 

 

それは獣でも、全うな生き物でも無かった。蜘蛛の体に岩の頭。網目の目は、こちらをうかがっているように見える。

33話ラストの選択肢

  • 1
  • 2
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。