匂い立つ学園、ヤーナム【完結】   作:セルビア

18 / 35
18 隠し街ヤハグル

先生とユリエはビルゲンワースを脱出し、ヤハグルに向かった。

 

隠し街ヤハグル

 

“ここがメンシスの拠点?”

 

ユリエ「ええ。しかし妙ですね。」

 

“妙?”

 

ユリエ「ここで協力者と合流する予定だったのですが、、」

 

“見張りもいないし、先に行ったんじゃ…”

 

ユリエ「そうかもしれませんね。では、先に進みましょうか。」

ユリエと先生は、ヤハグルを進む。

 

道の端には、メンシスであろう生徒が何人も気絶している。

 

ユリエ「このやり方は、エドちゃんですね。」

“エドちゃん?”

ユリエ「ええ。有賀エド。実力こそ私には及びませんが、なかなか優秀な私の後輩です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

ユリエ「もうすぐ最深部……っ!?」

 

ユリエは音を聞く。それは、誰かが交戦する音だった。

 

ユリエ「先生!急ぎましょう!誰かが戦っています!」

 

広場についた先生たちが見たのは、見るも悍ましい死体の化け物と、一人の生徒が戦っている様子だった。

 

ユリエ「エドちゃん!」

 

死体の化け物は、ユリエの方を向く。

 

エド「よそ見を、、するなぁ!」

 

エドは化け物の背中に飛び乗り、剣を突き刺す。

 

エド「うおあぁぁぁぁ!!」

 

そのまま剣を力任せに動かした。

 

 

 

 

死体の化け物は活動を停止した。しかし、

ユリエ「エドちゃん!?」

 

エドは倒れ込む。よく見ると、その体は多くの傷がある。

 

“アロナ、どうにかならない!?”

 

アロナ「無理です!このレベルでは、もうどうしようも…。」

 

ユリエ「血の医療なら…先生、先に行っていて下さい。」

 

“でも…!”

 

ユリエ「大丈夫です。私が何とかします。だから先生はこの先の小部屋で待っていてください。」

 

“………分かった。待ってるよ!”

 

 

 

 

 

 

 

 

エド「…無理だね。心臓をやられている。いくら血の医療と言ったって、その血が回らなければ効果がない。」

 

ユリエ「ええ。それはよく分かっています。」

 

エド「なるほどあれが先生か。なかなか、、」

 

ユリエ「ええ。神秘の箱を持ち、上位者に愛されるもの。…この夜の行く末を、あなたにも見てもらいたかった。」

 

エド「泣かないで、ユリエ。私は眠るだけさ…少し……ね…」

 

ユリエ「…ええ、エドちゃん。いえ、有賀エド。あなたの行く末に、血の加護がありますように。」

 

 

返答は、無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユリエが小部屋に入ってくる。

 

“ユリエ!あの子は…?”

 

ユリエ「大丈夫ですよ先生。もう峠は越えました。もう今は自分の手で教会に帰れるでしょう。」

 

“良かった…。”

 

落ち着いた先生は辺りを見渡すと、暗くて今までは見えなかったが、檻をかぶった生徒が座っている。

ヘイローがないので、死んでいるのかと思ったが、ただ寝ているだけのようだ。

 

ユリエ「彼女がメンシス学派のトップ、檻冠ミコです。」

 

“それで、これからどうするの?”

 

ユリエ「これから私たちは、彼女の夢の中に行きます。」

 

“夢?”

 

ユリエ「ええ。彼女は夢の中で、儀式を行っている。」

 

“それを阻止するんだね。どうやって行くの?”

 

ユリエ「夢の中に行く方法は1つしかないでしょう?」

 

“もしかして…”

 

ユリエ「眠るんですよ。」

 

 

 

 

 

 

先生とユリエは川の字になって横になった。

 

“これでいいの?”

 

ユリエ「ええ。集中してください。私たちは今から眠るんですから。」

 

 

 

 

 

 

 

───────────────────

石ころ

ヤーナム自治区のあちこちに転がる、まるい石ころ

適当に投げつけることができる

 

それ以上のことはない

33話ラストの選択肢

  • 1
  • 2
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。