匂い立つ学園、ヤーナム【完結】   作:セルビア

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2 聖歌隊のユリエ

 

聖歌隊

ヤーナム自治区の自治組織、「医療教会」を治める組織である。

その活動は謎に包まれており、ヤーナムの実情とともに謎の多い組織である。

「私たちはただ、善く在りたいのです。」

 

 

 

 

 

夜瀬フカの診療所

 

“うっ……ここは?”

 

先生は目を覚ます。そこは見知らぬ場所だった。

??「ああ、目を覚まされたのですね。」

 

ベッドの先生に、見覚えの無い生徒が話しかける。

 

??「あなたの乗った馬車は何者かに襲われ、倒れていたあなたを私たち医療協会が治療したのです。」

 

“それはありがとう…君は?”

 

ユリエ「私はユリエと申します。この医療教会で、聖歌隊と言われる上層部に所属しています。」

 

“あの御者の人は…?”

 

ユリエ「大丈夫ですよ。今ここで治療を受けています。」

 

“そうか…助けてくれてありがとうユリエ。私はシャーレの先生だよ。”

 

その言葉を聞いたユリエは、驚いたような顔をした。

 

ユリエ「なんと!あなたが先生なのですか?」

 

“そうだけど、、”

 

ユリエ「ならば先生、単刀直入に言いましょう。私たちを助けていただけないでしょうか?」

 

“…どういうことかな?”

 

ユリエ「あなたをここに呼んだあの手紙…あれを送ったのは私なのです。手紙の内容を覚えていますか?」

 

“確か…夜が終わらないとか…?”

 

ユリエ「そうなのです!今現在ヤーナムでは、夜が終わらず、獣の病という病が蔓延しています。

…ある組織によって。」

 

“ある組織?”

 

 

「その名はメンシス学派。私たちのような生徒を攫い、儀式に使用する、許されざる者たちです。」

 

“メンシス学派…?”

 

先生は問いかける。

 

ユリエ「はい。彼らは神の交信儀式のために人を攫い続けています。

今までは私たち聖歌隊が止めていたのですが、少し前からメンシス学派の戦闘力が大幅に向上、聖歌隊も数名が攫われてしまいました。」

 

“……そんな。”

 

先生はショックを受けた。自分が来た時にはもう手遅れで、数名の生徒が被害を受けていたのだ。

 

ユリエ「奴らは獣の病を蔓延させ、終わらない獣狩りの夜を引き起こしています。どうか先生、力を貸して下さい!」

 

 

“…分かった。”

 

ユリエ「…いいんですか?」

 

“だって困ってる生徒を見捨てるわけには行かないからね。”

 

 

先生とユリエが話していると、扉から別の生徒が入ってきた。

 

??「おや、目覚めたんですね。」

 

“…彼女は?”

 

ユリエ「彼女は夜瀬フカちゃん!私の可愛い後輩です!」

 

“私は先生だよ。よろしくね。”

 

フカ「話が終わったならとっとと出てってください。他の患者もいるので」

 

“えっ”

 

フカ「あなたの私物です」

 

“ちょっと待っ”

 

 

 

診療所の外

 

そのまま先生とユリエは診療所を追い出されてしまった。

 

ユリエ「あはは…いつもはあんなんじゃないんですけどね〜。やっぱり、獣狩りの夜で気が立ってるんでしょうか?」

 

“ユリエ、これからどうするの?”

 

ユリエ「ひとまずは私たち聖歌隊の拠点、聖堂街に向かいましょう。

…あそこであれば獣の危険は少ないですし。」

 

“分かった。じゃあ、行こうか。”

 

こうして先生はユリエと共に聖堂街を目指すことになった。

 

 

…この先に、何があるかも知らずに。

33話ラストの選択肢

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