矢に貫かれた狩人は倒れ、その死体は消え去った。
“これは…?”
ツヤ「言っただろう。ここは記憶の悪夢。こいつも、誰かの忘れた狩人なのさ。さあ、いくぞ。」
“どこに?”
ツヤ「まずは俺の仲間に会う。その後に、先に進む。」
先生とツヤは、先に進んだ。
“ここは、聖堂教会!?”
??「ほう?珍しいな。貴様が人を連れてくるとは。」
ツヤ「久し振りだな。紹介しよう先生、こいつは名連ルル。かつて存在した、連盟の長だ。」
“よろしく。私は先生だよ。”
ルル「ああ。先生、アンタも連盟に協力しないか?」
“連盟?”
ルル「連盟とは、狩りの夜に轟く汚物すべてを、根絶やしにするための協約さ。
お前も、気持ちは同じだろう?穢れた獣、気色悪いナメクジ、頭のイカれた医療者、みんなうんざりじゃあないか。だからこそ、殺しつくす。連盟の狩人が、お前に協力するだろう。
どうだ?お前も、我ら連盟の仲間にならないか?」
“それは……やめておこうかな。”
ルル「そうか、無理強いはすまい。だが、いつか貴様も分かる。全ての虫を根絶やしにしなければならぬことを。」
“そ、そっか。ところでここは?”
ルルの話をよそに、先生はツヤに聞いた。
ツヤ「ここは忘れられた教会。ある一人の生徒の、いわば墓標さ。」
“その生徒ってのは…?”
ツヤ「あの奥の獣が見えるか?」
先生は奥を見た。すると、炎を纏った巨大な獣が椅子に倒れ込んでいる。
ツヤ「あれが医療教会の祖、療図レンの成れの果てさ。
…気にする必要はない。もうアレに人としての魂など、残っていないのだから。」
ルル「それで、どこに行くんだ?」
ツヤ「先生は、ヤーナムの真実を知りたいようだ。だから、始まりの地に連れて行く。」
ルル「始まりの地?ほう、それは面白そうだ。私も同行しよう。何より、まだ潰していない虫がいるからな。」
ツヤ「先生、行くぞ。」
“……う、うん。”
先に進んだ先生が見たのは、血の川だった。
“こ、これは?”
ルル「酷いものだろう?」
ルルは近くに来た獣を狩りつつ言った。
ルル「この世界は汚れ、そして素晴らしい。どこもかしこも虫ばかりだ。まるで我らの使命のようだな。」
“……?”
ツヤ「気にする必要はない。彼女の言うことは、先生には理解できないだろう。それよりも、あそこだ。」
ツヤは川の先を指さす。そこからは、血が流れていた。
“…あそこに何があるの?”
ツヤ「ある、というよりかはいると言った方が良いだろう。あそこには、この血の川を作った元凶がいる。」
“それは一体?”
ツヤ「かつて、療図レンの下で力を振るった英雄。『月光のルド』だ。」
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回転ノコギリ
かつて「火薬庫」と呼ばれた狩人の手になる異形の「仕掛け武器」
古い狩人、獣喰らいのルルの得物としても知られている
通常は、獣を殴り倒す槌鉾の類であるが
その真価は追加部の回転ノコギリにある
辺縁にノコギリの刃を配した円盤を、複数重ねたそれは
機構により高速で回転し、獣皮と肉を細切れに削り取っていく
33話ラストの選択肢
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