先生達の前に、未知の怪物。
“!?”
ユリエ「あぁ、そんなに警戒しなくても大丈夫ですよ。彼女、エーブリエタースは直接攻撃しません。ただ、私に力を貸してくれるだけです。」
ユリエは、先生に向き直る。
ユリエ「さぁ!初めましょう!私はあなた達を素材にし、箱を使い交信を成功させます。
…もう一度聞きます。協力していただけませんか?」
“…それはできない。”
ユリエ「そうでしょうね。
……では、あなた達を倒し、無理やりでも実験を行うことにしましょう!」
ユリエは、仕込み杖を変形させ、ホシノに突進した。
“ホシノ!”
ミカ「させないよ!」
その突進を、ミカは隕石で妨害する。しかし、それはユリエの放った隕石に防がれる。
ユリエ「なるほど!貴方は星の神秘ですか!そして、貴方は!」
ホシノ「くっ!」
ユリエ「なるほど。強き神秘のようですね!しかし……」
ユリエは飛んできた弾丸を先触れでつかみ取る。
ヒヨリ「えっ!?」
ユリエ「そちらの貴方には、惹かれませんね。少し眠っていてもらえますか?」
ヒヨリは、ユリエの放った隕石によって吹き飛ばされた。
ヒヨリ「ぐっ!」
“ヒヨリ!”
ユリエ「素晴らしい!これでこそ貴方を呼んだ意味があるというもの!」
ホシノ「今度はこっちの番だよ!」
ホシノはユリエに密着した状態で、長銃を放つ。
ユリエ「くっ…なかなかやりますね……!」
ミカ「よそ見厳禁だよ!」
ミカはトニトルスを地面から擦り上げるように叩きつける。すると、先端が電気を纏った。
ミカ「うわぁ!こんな機能あったんだね。」
ユリエ「ぐぅ…このままでは……
はぁ、仕方がありませんね。協力は得られていませんが、もう、交信を始めてしまいましょう。」
ユリエは両手を上に掲げる。
ホシノ「させない!」
ユリエ「もう遅い……!」
ユリエの腕から、大量の光が放たれる。
“……これが、交信?”
ユリエ「…何故成功しない?
やはり、先生を味方に着けなければならないのですか?まぁいいでしょう。またやるだけのこと……!」
ホシノ「残念だけど、時間切れだよ。ヒヨリちゃん!」
ヒヨリ「は、はいぃ!」
ユリエ「!何を…!?」
ユリエが後ろを見た時には、
もうヒヨリが石槌をエーブリエタースに叩きつけているときだった。
エーブリエタースは沈黙した。頭が潰れており、確実に死んでいる。
ヒヨリ「うわぁん!服がぐちゃぐちゃです!」
ユリエ「……ふふふ。まさかエーブリエタースを先に狙うとは。私の負け、ですね。」
“…ユリエ。”
ユリエ「あぁ先生。気にする必要はありませんよ。彼女も解放を求めていましたから。そうだ!この箱はお返しします。」
先生にシッテムの箱が投げ渡される。
アロナ「せんせー!こわかったですぅ!」
瞬間、地鳴りが発生する。
ミカ「これは一体!?」
ユリエ「彼女がいなくなったので、この場が崩壊するのです。私たち聖歌隊にとって彼女は生命線。この場も彼女がいたからこそ成り立っていたものでしたから。」
ホシノ「先生!みんな!早くこっちへ!」
“待って!まだユリエが!”
ユリエ「気にしないでください。私は彼女とともにいます。」
“そんな!”
ホシノ「早く!」
“……くっ!”
ホシノは先生の手を引く。その後すぐ、落石が地下湖への通路に落ちる。
ユリエ「はぁ、負けてしまいましたね。エーブリエタース。
あなたもお疲れ様でした。次があるなら、もっと先生に取り入るべきでしたね。
……ま、考えても仕方ないですか。」
ユリエ「さようなら先生。貴方に血の加護がありますように。」
33話ラストの選択肢
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