匂い立つ学園、ヤーナム【完結】   作:セルビア

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33 Bloodborne

先生たちは、崩れる通路を急いで駆け抜ける。

 

ミカ「やばいよこれ!」

 

ヒヨリ「うわぁん!もうおしまいですぅ!」

 

“もうすぐ出口だよ!”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“………え?”

 

先生たちは、見知らぬ花畑にいた。

 

ホシノ「あれ?おじさんたち教会から来たんだよね?」

 

ミカ「う、うん。そのはずだけど…。」

 

ヒヨリ「……もしかして、私たち死んじゃったんですか?」

 

“いや、多分ここは……”

 

 

 

 

 

ルマ「聖歌隊の上位者を倒したのだな。先生。」

 

“……ルマ。”

 

ルマ「では、約束通り私を殺してもらおう。」

 

ホシノ「…先生、どういうこと?」

 

“彼女は弔ルマ。このヤーナムの……伝説?だよ。”

 

ホシノ「伝説?」

 

“…ルマ。その前に。”

 

ルマ「何かね?」

 

“…君の知ってるヤーナムの全てを教えて。”

 

ルマ「…そうだな。貴方には知る権利がある。」

 

“…ありがとう。”

 

ルマ「…そうだな。まず大前提だ。

 

 

 

本(・)来(・)の(・)キ(・)ヴ(・)ォ(・)ト(・)ス(・)に(・)、(・)ヤ(・)ー(・)ナ(・)ム(・)自(・)治(・)区(・)な(・)ど(・)存(・)在(・)し(・)な(・)い(・)。(・)」

 

 

 

 

"存在……しない?”

 

ルマ「ああ。先生、パラレルワールドは知っているか?」

 

“自分の住んでいる世界とは別の世界がある…って話だよね。”

 

ルマ「……元々ヤーナムはこの世界の町ではない。

本来のヤーナムでは、一人の狩人が、全てを狩りつくし、

上位者となった。

そしてその上位者は、次に何をしたと思う?」

 

ホシノ「…さらなる力を求めた、とか?」

 

ルマ「残念だが違う。

奴はまた仲間に会いたがったのだ。」

 

ミカ「仲間……。」

 

ルマ「そして、別世界の観測を始めた。

多くの世界があった。

律の破壊された世界、

忍びの世界、

火を継ぐ世界、

資源で争う機械の世界。

 

……そして、仲間によく似た者たちが過ごす学園を見つけ、生徒として入り込んだ。」

 

”それが…君なの?”

 

ルマ「…ああ。最初は、本人たちではないとしても……楽しかった。

だが、ある日異変が起こる。」

 

 

”それは?”

 

 

ルマ「先生も見たはずだ。

この世界に、ヤーナムの上位者が現れたのだ。

……その日からここは狂い始めた。

元の学園に、ヤーナムのテクスチャがかぶさり始めたのだ。先生、違和感を持たなかったのか?」

 

”何に?”

 

ルマ「この学園の生徒の残虐さだよ。

この学園の外で、人を解体して実験する生徒や、躊躇なく人を殺せる生徒などいたか?

…それは、この学院の敷地内が『キヴォトス』ではなく、『ヤーナム』になりつつある、ということなのだ。」

 

 

ヒヨリ「でも……それならあなたが手を引けば良かったのでは?」

 

ルマ「…ヤーナムの上位者たちが、テクスチャの楔となった。故に私一人が撤退しても、ヤーナムは元には戻らない。そして私は、これ以上ヤーナムを進行させないため、悪夢と共に自らを封印した。」

 

"もしかして……上位者を倒すためにあの手紙を?”

 

ルマ「……先生なら彼らを倒し、人々を救えると信じていた。

しかし、結局上位者は死んだが、人々も死んでしまった。」

 

ホシノ「おじさん達に『ヤーナムに来るな』って言ったのも、あなたなの?」

 

ルマ「ああ。さっきも言った通り、ヤーナムは危険な場所だ。

先生一人なら良いが、生徒は巻き込まれかねない。

まあ、貴公らはそれでも先生を追ってきたのだがな。」

 

”ルマ……。”

 

ルマ「…さあ、上位者は死に、今やヤーナムのテクスチャの楔は私だけだ。

私を殺せば、テクスチャは消え、ヤーナムで犠牲になった人々も元に戻るだろう。

その剣で、私を殺してくれ、先生。」

 

 

先生はルマを

 

1殺す。

 

2殺さない

33話ラストの選択肢

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