先生が目を開くと、そこはヤーナムでもない見知らぬ場所だった。
“ここは…?”
先生は立ち上がる。辺りを見渡し、ひとまず目の前の建物に入ってみることにした。
“…?”
先生は気づく。部屋の中の車椅子に、誰かが座っている。
??「…目が覚めたようだね。狩人以外の人をこの夢に招くのは初めてだ。ようこそ、先生。」
車椅子の生徒が話しかける。その服装はヤーナムで出会った人々のものより、かなり古く見えた。
“…君は?”
ルマ「私は……弔ルマ。狩人の、助言者だ」
“ありがとう、私は先生だよ。”
「…驚かないのだね。ここは現実ではないというのに。」
“少し前、夢にお呼ばれされたことがあってね。”
「…なるほど。夢に縁のあるものだったか。
今宵は月も近い。獣狩りは、長い夜になるだろう。
…先生、貴方は真実をまず知らなければならない。
旧市街に向かい給え。
…そこには、謎を紐解くためのヒントがある。」
先生は目を覚ます。そこは、見知らぬ橋の上だった。
“………ここは?”
ユリエ「先生、目を覚ましたのですね。覚えていますか?
あなたはイリンに気絶させられたので、私がここまで運んだのです。」
“イリン…そうだ!ユリエは大丈夫なの?”
ユリエ「大丈夫です。血の医療のおかげでね。」
ユリエは先生に刺された場所を見せる。その傷は、最初からなかったようにふさがっていた。
“血の医療って?”
「ああ、説明していませんでしたね。血の医療とは、ヤーナムに伝わる特別な医療です。簡単に言えば、特別な輸血のようなものですね。」
先生は納得した。確かにそんな力があるなら、ヤーナムは医療学院と呼ばれるだろう。
ふと、先生は夢の話を思い出した。
“そうだ、弔ルマって知ってる?"
瞬間、ユリエの纏う雰囲気が変わった。
ユリエ「先生、その名前をどこで?」
“…!?”
ユリエ「先生、あなたまさか…。」
“夢の中で会ったんだよ。”
ユリエの雰囲気がもとに戻った。
ユリエ「…はあ、驚きました。もしや、先生がイリンの仲間なのかと。」
“…どういうことかな?”
ユリエ「弔ルマは、かつてヤーナム医療学院で最初に狩人となった人物です。そして、イリンはその仲間でした。」
“…なるほどね。だから私がイリンとつながっていると。”
ユリエ「ええ。ですがもう疑いは晴れました。
さぁ、先に進みましょう。この橋を渡り、地下墓を越えれば、聖堂街です。」
先生とユリエは橋を渡り、地下墓に到着した。
そこはまさに地獄のような有様だった。
墓は乱雑に荒らされ、辺りには血が撒き散らされている。
その中に、シスター服で斧を振り下ろし続けている生徒がいた。
“シスター服、ってことはあの子のお姉さん?”
生徒に近づく先生を、ユリエは手で制する。
ユリエ「先生、下がっていてください。あの様子、おそらく彼女はもう、、」
コイ「…どこもかしこも、獣ばかりだ。
貴様もどうせ、そうなるのだろう?」
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仕込み杖
狩人が獣狩りに用いる、弔ルマのもたらした「仕掛け武器」の1つ
刃を仕込んだ硬質の杖は、そのままで十分に武器として機能するが仕掛けにより刃は分かれ、まるで鞭のように振るうこともできる
このキヴォトスにおいて、近接武器である「仕掛け武器」は異端である。
わざわざ杖を選んだのは、あくまでキヴォトスの人間としての誇りであろうか。
33話ラストの選択肢
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1
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2