二度目の惑星封鎖機構ちゃん in キヴォトス   作:Seiran

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遠くから新しい読者様が訪ねてくる...素敵だ...


第4話 砂漠の手がかり

「”C&Cの子達が来るまでにある程度情報を集めよう”」

 

 セミナーからの依頼を受けた翌日、先生は早速仕事を始めていた。

 しかし───

 

「”ダメだ、全然資料がない!”」

 

 資料を読み漁り始めて早4時間。一通り目を通したものの、封鎖機構に関する物は見つからずにいた。シャーレの資料室には4時間程度で読み切れる量しかないため仕方ないことではあるが、その程度では先生の社畜魂の火は消えない。そして、生徒にカッコいい姿を見せる為に。C&Cがシャーレに来るまでの3日間が勝負である。

 

「”アロナ!調べられる場所、全部調べるよ!」

 

『はい、先生!このスーパーアロナちゃんにお任せ下さい!』

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

「失礼します。ミレニアムから参りました、Cleaning&Clearing所属 コールサイン03室笠アカネと申しま......先生?」

 

 3日後。シャーレのオフィスを訪れたC&Cが見たのは、足の踏み場が無いほどに散らばった大量の書類と、これまた大量のモニターに囲まれながらデスクに突っ伏している先生の姿だった。

 ピクリとも動かない先生の姿を見て、小柄な影がひとつ、無遠慮に書類を踏みながらデスクに近づいて行った。

 

「おーい、先生。大丈夫か?生きてるかー?」

 

「”ん、んぇ...”」

 

「お?起きたか。随分遅いお目覚めだな、先生」

 

「”あれ、君は...”」

 

 手に持ったSMG(ツイン・ドラゴン)で先生の肩を突っつく少女。彼女こそが──

 

「おう。ミレニアムサイエンススクール C&C所属、コールサイン00(ダブルオー)美甘ネルだ。宜しくな?先生」

 

 ミレニアムの誇る「約束された勝利」、C&Cの部長たる美甘ネルその人である。

 

「”来てくれたんだ!。よろしくね、ネル。早速なんだけど、調べ物を手伝って欲しくて...”」

 

 人手が増えたと喜色を浮かべ、意気揚々と、先程まで疲労で泥のように眠っていたことすら忘れたように書類を手に取る先生に待ったをかける声があった。

 

「失礼します。先生の職務に対する姿勢は尊敬しますが...先ずは掃除を致しましょう?この惨状は見過ごせませんよ?」

 

「”う...おっしゃる通りです...ええと...?”」

 

「ああ、紹介するぜ。コイツはコールサイン03室笠アカネ。で、こっちはコールサイン01 一之瀬アスナ。最後にコールサイン02 角楯カリンだ。」

 

「”よろしくね。アカネ、アスナ、カリン”」

 

 

 流石メイドと言うべきか、掃除はものすごい速度で進んでいた。瞬く間に書類が整理され、散乱している妖怪MAXやコーヒーの空き缶が袋に消え、床が磨かれ...

 

「はい。お掃除完了ですね」

 

「”ありがとう、みんな!”」

 

 ものの数十分で、淀んだ空気感のシャーレは開放感のある清潔な空間へ生まれ変わっていた。

 

「それで?調べ物って、何をすればいいんだ?」

 

「”これを見て欲しいんだけど...”」

 

 先生が見せたのは何枚かの写真。写真には蛇のような、それでいてどこか鯨の面影を感じる巨大なナニカが写っている。

 どうやら加工処理されているようで、最後の1枚は巨体の一部を拡大していた。

 

「あん?これは... 封鎖機構のロゴか?」

 

「”そう!苦節3日間...遂に見つけたんだ!目撃された場所はアビドス砂漠だよ”」

 

「アビドスですか... 近年、急激な砂漠化が進んでいるというあの...」

 

「でもでも〜、探さないって選択肢はないよね!」

 

 カリンは少々辟易した表情をするものの、アスナの声を聞いて僅かに笑顔を浮かべている。

 

「”実は、アビドスから支援要請が届いていてね。丁度いいから、支援のついでにこの巨大蛇を探そうと思うんだ。もしかしたらアビドスの子たちが何か知ってるかもだし!”」

 

「了解だ。派遣中の行動は先生に一任されてるから、好きに使ってくれ」

 

 こうして、先生一行はアビドスに向かうこととなった。

 

 

 

文書データ:アビドスからの手紙

連邦捜査部の先生へ

 

こんにちは。私はアビドス高等学校の奥空アヤネと申します。

今回どうしても先生にお願いしたいことがありまして

こうしてお手紙を書きました。

 

単刀直入に言いますと今、私たちの学校は追い詰められています。

地域の暴力組織から攻撃を受けているのです。

こうなってしまった事情と経緯は、かなり複雑なのですが......。

どうやら、私たちの学校の校舎が狙われているようです。

今はどうにか食い止めてることが出来ていますが、

そろそろ弾薬や備品が底を突いてします。

このままでは暴力組織に、学校を占拠されてしまいそうな状況です。

 

そんな折、連邦生徒会の新たな組織である

連邦捜査日シャーレに、先生が着任されたと伺いました。

ニュースで見聞きした程度ではありますが、連邦生徒会長の失踪やキヴォトス封鎖機構なる勢力の台頭も伴い、連邦生徒会もD.U.も混乱に陥っていると存じます。

そういった大変な状況にあるとは認識しているのですが、その上でお願いです。

 

このままでは、私たちの学校がなくなってしまいます。

私たちだけではもう、守り続けることはできません。

先生、どうか私たちの力になっていただけませんか?

アビドス高等学校 奥空アヤネ

 

 

 




背景色付きの文章って難しいですね
どんどん登場キャラが増えてきて脳内エミュが難しくなってきました
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