二度目の惑星封鎖機構ちゃん in キヴォトス 作:Seiran
[マスター、アビドスに派遣中の治安維持部隊が、ゲヘナ風紀委員の大部隊と現地勢力及び先生、その他戦力との戦闘に巻き込まれました。コード78]
...えぇ?
◆◇◆◇◆◇◆
はい。SG小隊救出RTAはーじまーるよー。まさか到着した瞬間戦闘に巻き込まれるとはツイてないねぇ。けど全滅しちゃうと
[コード78を承認。増援到着まで40分]
キヴォトス全土に部隊を派遣しようとするとどうしても場所によっては小規模部隊になっちゃうのがね... 戦力拡充しようにも数日で倍になるほどの生産力では無いからなぁ。何も無ければ1年後には1地域にSG一個大隊派遣できるようになるかな?って感じ。ケティアもその実防衛戦力を置くので精一杯。休養に来る部隊が居るとはいえ完全充足の3割くらいしか充足出来ないかな。残念。
それは兎も角現在の戦況は...あー、大型ヘリの爆撃と外周のゲヘナ風紀委員に
で、恐らくアビドス高校の生徒と先生、そのお付のC&C。それとあの子達は...便利屋68?会社を経営してるんだ。なんでも屋って感じかな?それが、ゲヘナ風紀委員と戦闘していると。見た感じ便利屋も普通に強いっぽい。
うーん、アビドス高校の生徒の火力も凄いな。リストに登録しないと。...あれ?ゲヘナ風紀委員の警戒リストに乗ってた小鳥遊ホシノはどこだ?出来れば特記戦力の戦いは見ておきたかったな。
それにしても、なんでこんな僻地にゲヘナの戦力が来てるんだろう。
応接室のメインモニターで戦況を観測中。映像はビルの屋上に退避しているセントリーから受信して、大型ヘリのレーダーも表示しています。
今のところ一進一退の状況みたいで、アビドス側は質で対抗し、ゲヘナ風紀委員は圧倒的な物量で圧力をかけ続けている。SG小隊は上空から爆撃している大型ヘリを除き付近のビル群に退避しているものの、断続的に攻撃を受けているせいで身動きが取れなくなっているようだ。
それにしても、C&Cの動きが監査の時より格段に良い。あれから猛訓練をしたのか、或いは先生がキーパーソンなのか... 先生に関してはまだ情報が足りない。その存在が生徒に対して何らかの恩恵を与えているのであればかなり警戒しなければいけないから、早めに能力を把握しておきたいね。
︎︎増援到着まであと10分。さて、どんな結果になるのやら。
◆◇◆◇◆◇◆
︎︎砂に埋もれていない数少ない市街地...その中心では、アビドス高校の生徒とゲヘナ風紀委員による激しい戦闘が繰り広げられていた。
︎︎時折、
「”ノノミは左翼側に制圧射撃!シロコ!正面の圧力が減ってる、ドローンの爆撃で道を作って!みんな、強行突破するよ!ネル、先頭は任せた!”」
「任せてください、先生」
「ん、了解」
「しゃぁ!ぶち抜いてやるぜ!」
︎︎先生の指示を受けて、生徒たちが動く。
︎︎突撃発起位置に付いていた小隊は突撃を開始したその瞬間に、ノノミの持つミニガンの制圧射撃を受けて混乱に陥り、側面からの脅威が減退した隙をついて、正面に向けてシロコのドローンから小型ミサイルが打ち出される。俄かに混乱した正面に向けてネルが突撃していき、他の生徒もそれに続く。
『先生、その先にいる銀髪の生徒が指揮官のようです!』
「”ありがとう、アヤネ。みんな、あと少しだよ!”」
「どうした!?ゲヘナの風紀委員はこんなものか!?」
「ちょ、ちょっとあんた!待ちなさいよ!」
︎︎セリカの声も虚しく、強引に突き進むネルの突破力に引き連れられて敵中を進むと、やがて開けた場所に出た。そこにはアヤネからの報告通り、銀髪で、気の強そうな少女が指揮しており───
「居た!これでも喰らいなさい!」
「うわぁっ!?」
︎︎───その脳天に、セリカの射撃が見事に命中した。
「ぐっ...私たちが負けただと!?」
「「「......」」」
︎︎戦場に数瞬の沈黙が訪れた。
「”久しぶり、チナツ”」
「先生...こんな形でお目にかかるとは...... 」
「”実は、アビドスのみんなに助けを求められててね”」
「そうですか... 先生がここにいらっしゃることを知った瞬間、勝ち目が無いと判断して後退するべきでした... 私たちの失策です」
『アビドス廃校対策委員会の奥空アヤネです。あなた達はゲヘナ風紀委員の様ですが...アビドスに来た目的をお願いします』
︎︎無線から、毅然な声が投げかけられる。
「それは...」
︎︎言い淀むイオリの声に割り込むように、無線から新しい声が発せられた。
「それは私から答えさせていただきます」
「アコちゃん...?」
「こんにちは、アビドスの皆様。私はゲヘナ学園所属の行政官、天雨アコと申します。今の状況について少し説明させて頂きたいと思いますが...宜しいでしょうか?」
「アコちゃん...その......」
︎︎消え入るような声で、イオリがアコに慈悲を乞うが、しかし───
「イオリ。反省文のテンプレートは私の机の、左の引き出しにあります。ご存知ですか?」
「......」
︎︎───その願いは無残にも切り捨てられた。
︎︎どうにも居た堪れない雰囲気に包まれた面々は...少し離れた場所で動く、紫色の髪の少女の呪詛に気付くことは無かった。
「許さない......許さない......許さない......許さない......」
「許さない許さない許さない許さない許さない...」
漸く封鎖機構と先生がまともに接触しますね
次話も上手く書けるでしょうか...