導きのマギと妖精たち   作:心ここにあらず

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四話

 

 

僕たちが妖精の尻尾(フェアリーテイル)に加入して数日経った日のこと…

 

 

「なぁなぁ!俺と勝負してくれよアラジン!!」

 

 

僕はナツ・ドラグニルに朝から絡まれていた

 

 

「えぇ〜なんで君と戦わなきゃいけないのさ〜」

 

「そりゃあお前、男なら戦い好きだろ?」

 

「…僕はそうでもないよ」

 

 

その様子を遠目から見ていたもの達は

 

 

「あらあらすっかり目をつけられちゃったわねアラジン」

 

「あちゃ〜俺が余計なこと言わなきゃ良かったかもな」

 

「なになに?なんでこんなことになってんの?」

 

「それがね〜ーーー」

 

 

ミラが語り出したのはナツとルーシィが雪山からマカオを救出して帰ってきた日の出来事…

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら?早かったわね2人とも。お疲れ様!」

 

「ただいま!」

 

「俺は何もしてねぇけどな。…つうかミラちゃん。こんなつえぇやつどこで見つけてきたんだよ」

 

「私に聞かれてもね〜私も昨日知り合ったばかりだし。ナツに聞いた方がいいのかも?」

 

「あのクソ炎に?」

 

「ええ。ナツ!ちょっとこっちきて!」

 

 

 

そう呼ばれこちらに向かってきたナツ

 

そしてアラジンとの出会いやルーシィとの出会いを聞いていく2人

 

 

 

「あん?あぁ…その港で2人と会ったんだよ。なぁハッピー!」

 

「あい!」

 

「まぁにしても強ぇやつが入んのは大歓迎だ。ありゃあすでにエルザ…いやもっと強ぇかもな…」

 

「なに!!エルザよりも!!」

 

「テメェじゃ相手にも何ねぇぞクソ炎」

 

「んだとこの変態野郎っ!」

 

 

 

 

という経緯があり次の日から絡まれ続けているのが現状である

 

 

「勘弁しておくれよ〜」

 

「あら良いじゃない。一戦くらい模擬戦なんだし?」

 

「えぇ〜」

 

「良いじゃねぇかよ!頼む!」

 

「じゃあ僕が勝ったらもう挑まないでおくれよ?」

 

「おっしゃぁぁぁぁ!!じゃあ決まりだな!庭で待ってるぜ!」

 

 

 

 

そうして唐突に決まってしまったナツとアラジンの模擬戦…このギルドでも武闘派として名を馳せているナツと新人の対戦ということもあって多くのギャラリーが見守る中その戦闘は始まろうとしていた

 

 

 

 

「準備はいいかい?」

 

「…燃えてきたぜ…」

 

 

ナツが腰を落とす。

 

 

「全力で行くぞ!!」

 

 

 宣言と同時に、地面が爆ぜた。

 

 ナツの拳が燃え上がる。

 いや、燃えているのは拳だけじゃない。

 彼自身が“炎の塊”になって、一直線に突っ込んでくる。

 

 

「火竜の鉄拳!!」

 

 

重い純粋な破壊力の乗った拳…理屈を叩き潰す、ナツらしい一撃。

 

しかしアラジンは一歩も退かず、それを向かえうつ

 

 

 ――防御魔法《ボルク》。

 

 透明な障壁が展開され、拳がぶつかる。

 衝突音と同時に、炎が四方へ散った。

 

 

「バリア!?まだまだ!!っしゃあ!!」

 

 

 だがナツは止まらない。

 弾かれた反動を利用し、空中で身体を回転させる

 

 

「火竜の翼撃!!!」

 

 

両腕から放たれた炎が、刃のように唸りを上げる。

縦、横、角度を変えた連撃を繰り出す

 

 

観戦していた魔導士たちが息を呑んだ。

 

 だが――

 

「その程度じゃあ僕の防御は破れないよ…」

 

 

アラジンの防御魔法には傷一つついておらず未だ健在であった

 

 

「風は、炎の味方にも敵にもなる」

 

 

 アラジンが指先を動かす。

 

 

 

 「突風《アスファアル・リーフ》」

 

 

 

「うぉ!!今度はなんだぁ!?」

 

 

 爆風が巻き起こり、炎の軌道を強引にねじ曲げる。

 炎は地面に叩きつけられ、爆煙となって視界を覆った。

 

 

「火竜の咆哮!!!」

 

 

煙の中から声が響き渡る

そして次の瞬間、アラジンの前に広大な範囲の灼熱が迫る。

 

 

 一直線に放たれる灼熱の奔流。

 避ける暇はない。

 

 アラジンは片手を前に出す

 

 

「灼熱の双掌《ハルハール・インフィガール》」

 

「次は炎だと!?」「あいつ何種類の魔法をつかえるんだ!」「無茶苦茶な野郎だぜ…」

 

 

 圧縮された熱が、真正面から激突する。

 炎と炎がぶつかり合い、衝突点が白く輝いた。

 

 

「ぐっ……!」

 

 

 ナツの足が地面を削る。押されている。

 だが、その表情は笑っていた。

 

 

「まだまだァ!!」

 

 

 ナツの炎が、さらに荒々しく燃え上がる。

 

 

「やるねぇ。流石ナツだよ」

 

「なんだ!?もう終わりか?」

 

「ふふふ…僕としてはこの辺りで終わりたいんだけど君は納得しないだろう?」

 

「よく分かってんじゃねぇか!!」

 

「だから…君のその闘志に敬意を表して…僕の放てる魔法の中でも最高クラスの火力を誇る魔法を見せてあげるよ」

 

 

 

そう言い残すとアラジンは重力魔法を駆使し空中へと浮かび上がる

 

 

「なんだ!あいつ浮いたぞ!」「なんでもありかよ!」「めちゃくちゃだ…あいつ」

 

 

「??」

 

 

外野は驚きナツは不思議そうな表情を浮かべる

 

 

「みんな!申し訳ないけど少し下がってくれるかな?………危ないからね」

 

 

アラジンにそう警告された観衆たちは一目散に散る…先ほどまでの戦闘を見ただけでもうこのギルドにアラジンをみくびるものは1人もいなくなっていた

 

 

「…行くよ…ナツ!」

 

「……!?」

 

 

アラジンは杖を天に掲げると詠唱を始める

 

 

「熱魔法(ハルハール)… 五重詠唱(クインティブル)」

 

 

アラジンの上から放たれた巨大な炎が天を裂き…次第に雷が鳴り響き次々とアラジンの杖へと雷光が集まりだす

 

 

「ナツ…どうか耐えておくれよ…」

 

「…っ」

 

 

そう言うと同時にアラジンは杖をナツに向ける

 

 

『雷光剣(バララーク・サイカ)』

 

 

アラジンが唱えた瞬間…天空の雷を取り込んで放った雷撃を纏った杖から放たれた一太刀は轟音を鳴り響かせながら一瞬でナツへと向かっていった

 

 

「やべぇっ!?」

 

 

そのあまりの威力と迫力に気づいたナツであったが避ける暇も与えられずその雷撃はナツに直撃するのだった

 

 

 

「ぐはっ!?」

 

 

 

「おいおい!大丈夫かよ!」「死んだんじゃねぇのか!?」「ラクサスよりやべぇ雷だったぞ!」

 

「「ナツ!!」」

 

 

雷撃を受けたナツを心配した仲間たちは駆け寄りナツの容態を確認する。…結果として身体中が焼け焦げ重症ではあるものの意識を失っているだけでありマスターやミラ…それにルーシィなどからも両者ともに叱られつつもこの勝負はアラジンの勝ちということで終了したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の番…ギルド内では昼の模擬戦の話題で盛り上がっていた。アラジンはグレイやカナ、ミラと共にカウンターに座っていた

 

 

「にしてもどんだけ魔法を使えんだよ」

 

「どういう意味だい?」

 

「どういう意味ってそりゃあ〜なぁ…普通の魔導士は一種類の魔法を極めるんだ。…あのクソ炎ならもちろん火の魔法…俺ならほら」

 

 

そう言い残しグレイは手のひらに氷で出来たグラスを創生した

 

 

「氷雪系の魔法を極めるって訳」

 

「そういうことなんだね…ん〜そういう意味で言うと僕には特に縛りは存在しないかもね。元々魔法は得意なんだ」

 

「…得意とかそう言う次元じゃねぇだろそれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

アラジンの魔法について詳しく説明すると

 

 

世界に満ちるすべての魔法は、ルフから生まれる。

 それはかつてソロモンが示し、マギたちが受け継いできた絶対の理だった。

 

 だがアラジンは、ある時その理の「向こう側」に辿り着いた。

 呪文を紡ぐ前、魔法陣が形を成す前――

 ルフが意思を持つ“瞬間”を、彼は聞いてしまったのだ。

 

 炎は燃えよと命じられて燃えるのではない。

 癒やしは願われて生まれるのでもない。

 すべての魔法は、世界が自らを保つために選んだ答えだった。

 

 アラジンは理解した。

 魔法を使う必要など、最初からなかったのだと。

 

 彼が指先を上げると、空気が応えた。

 重力は道を譲り、光は形を変え、傷ついた命は静かに元の流れへ戻っていく。

 それは特定の系統でも、ジンの力でもない。

 魔法という概念そのものの再現だった。

 

 

 この境地に到達した今こそ――彼はもはや、マギではない。

 

 否ーーマギという言語でも表せられないほどの頂

 

 世界の理を理解し、選び、編み直す存在。

 

 すべての魔法を使える者。

 それは祝福であり、同時に――

 人であり続けることを許されない力でもあった。

 

 

 

それがここ数年でたどり着いたアラジンの極地であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナツとの模擬戦から数日後…

 

 

「アラジン!今日こそ勝負しろぉ!!」

 

「この前勝ったらやらないって約束したじゃないか!?」

 

「んなもん覚えてねぇ!!」

 

「なんて理不尽なんだい!?」

 

 

あの日から怪我が完治し復活してきたナツに毎日のように絡まれ続けていた。…実のところアラジンに完敗したにも関わらずナツは逆に闘志をみなぎらせアラジンへのリベンジに燃えていた

 

 

「そういえばマスターは?」

 

 

ルーシィがマスターがいないことに気づきミラに質問する

 

 

「定例会があるからいないわよ?地方のマスターたちが集まって定期報告するのよーーー」

 

 

なるほど…この国では魔法評議会というものが政府と直属につながっておりその下にフェアリーテイルなど地方の魔導士ギルドが直結しているそうだ。…そしてこの街にも悪い奴らが存在するらしくこの法律に則らない連中を"闇ギルド"と称するらしい。

 

 

というか僕の隣で喧嘩はやめておくれよ?ナツ…グレイ…

 

 

ナツだグレイが取っ組み合いをする中…

 

 

「ナツ!グレイ!マズいぞ!エルザが帰ってきた!!!」

 

「「あ!?」」

 

「「エルザ?」」

 

 

 

僕たちが聞いたことのない名前に不思議に思っていたその時…入り口の扉が開かれとんでもなく大きい物体を抱えた紅色の髪をした女性が入ってきた

 

 

「今戻った。マスターはおられるか?」

 

「お帰り!マスターは定例会議よ」

 

「そうか」

 

 

その後エルザと称される女性はギルドにいる仲間たちの問題行動を一人一人指摘していく。…あれだけ好き勝手していたナツやグレイでさえ震えて抱き合っていた。聞けば2人とも幼少期の頃からボコボコにされていたらしい。

 

…あんなに綺麗な女性なのになぜか危険な香りがするね

 

 

「ふむ…2人とも仲が良さそうでよかった。…実は2人に頼みたいことがある。仕事先で少々厄介なことを耳にしてしまった。本来ならマスターの判断を仰ぐところなんだが、早期解決が望ましいと私は判断した。2人の力を貸して欲しい。…ついてきてくれるな?」

 

 

「「え?(はい?)」」

 

 

「どういうことだ!あのエルザが人を誘うなんて!」「何事なんだ!?」

 

 

「出発は明日だ。準備しておけ。詳しくは移動中に話す」

 

 

その光景を目にしたミラは

 

 

「…ナツにグレイ…さらにエルザ…今まで想像したこともなかったけどもしかしたら…フェアリーテイル最強チームかも…」

 

 

 

そうして物語は新しい章へと移ろうとしているのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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