海馬社長(偽)のキヴォトス海馬コーポレーション創設記録   作:アルピ交通事務局

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ざっくりキャラ紹介

海馬瀬戸

最終学歴は小卒ですらない


海馬社長(偽)のオリチャー(パワープレイ)

 

 キヴォトスにブルーアイズランドを作るために海馬コーポレーションを立ち上げる事を決めた。

 

 その為の第一歩を踏み出さなければならないとオレは歩く。

 

「ふぅん、最初がエジプトとはなにやら奇妙な繋がりだな」

 

 嘗てキヴォトス最大の自治区であり学校でもあったアビドス。

 

 色々と調べてみたがアビドスにはエジプト関係の名前の物が多く存在している。名前だけを借りているのかはたまたその名前にはしっかりとした由来や思いがあるのか。

 

『砂漠を越えた先には一応は普通の街並みがあった……砂漠の国のロマンって物が無いね』

 

「キヴォトスの文明のレベルでエジプトっぽい感じならばとっくの昔に他の勢力から軍事侵攻を受けている……よくも悪くも近代化が進んでいる。発展している証だ」

 

 砂漠を抜ければ砂漠なものの、近代的な人工物があった。カスがロマンが無い事について不服そうにしているが発展の証だろう。

 

 もっとも、殆どの人間が手付かずだろう。

 

 砂漠が続くアビドスからやっと現代人が住んでもおかしくないレベルの文明に辿り着いた……頭では把握しているが、アビドスのルートはややこしいな。

 

「いらっしゃいま……!?」

 

「1名だ」

 

 アビドスに無事に来ることが出来たので食事を取りにラーメン屋に立ち寄る。

 

 犬が店主なラーメン屋で大丈夫かと思ったが店員もケモミミ娘の女子高生……見る者が見れば喜ぶだろう。

 

「ラーメン1つ」

 

「……」

 

「なんだ?」

 

「あっ、いや……ラーメン1つね」

 

「あいよ!」

 

 ラーメンを注文するのだが女子高生店員は戸惑っている。

 

 意識を取り戻させればラーメンを1つと店主である犬にオーダーを通せば数分後にラーメンが出てくる。

 

「どっかで見た顔だと思えば、シャーレの顧問の話を蹴ったキヴォトスの外の人じゃねえか。なにしに来たんだい?」

 

「なに、土地探しだ。このキヴォトスで現在、アビドスは土地価格がバカみたいに落ちている。購入を思案中だ」

 

「なっ!?なんですって!?」

 

 店主が話しかけてくるのでなにをしに来たかを伝える。

 

 ブルーアイズランドもそうだが海馬コーポレーションも作らなければならない以上は土地が必要だ。

 

 銃社会で治安がいいところは高い。このアビドスはキヴォトスで土地価格が物凄いまでに大暴落しており、安いうちに買い叩き都市開発に繋げる。

 

 店主に詳細は言わないでおくが、土地を購入しに来たことについて伝えればケモミミの生徒は叫んだ。

 

「アビドスの土地を買うだなんて」

 

「自治体があり、学校付近は買い取れんがそれでも大金を持っている生徒にのみ購入出来る土地があるだろう?このラーメン屋とてその手の土地の1つに過ぎない」

 

「まぁ、そりゃそうだね。商売の為に借りてたり購入してたりする人が居るわけで俺もその内の1人ってわけで」

 

 アビドスの土地を購入する事について嫌悪感を出しているケモミミ娘。

 

 土地の購入に関してはなにも文句を言われる筋合いは無い。自治区で土地を買うことやレンタルすることについてなんの違法でも無い。ちゃんと税金等を納める事が出来ると言うのであれば問題無く購入が出来る。

 

「と言うことは、商売敵?」

 

「ふぅん、貴様も飲食店の店主であれば美味い物を作るだけに拘るな。美味い物を作るのと売れる物を作るのはまた違う。この腕があるのならば雇われシェフもありであろう。美味くて当然で尚且つ売れる物を作れなければ店主はやめておけ」

 

「男ならば一国一城の主を夢見るだろう」

 

 土地を購入する事について言えばなにかの商売をしに来たのか聞いてくる店主。

 

 狙っているのはアミューズメント産業だから飲食産業とは違うものの、何処かの段階で飲食産業も手を出すだろう。

 

 もしそれで商売上がったり等と言うのであれば売れない物を作った方が悪い。シェフやコックならば美味い物を作るのが当然だろうがオーナーである以上は美味くて売れる物を作らなければならない。

 

「セリカちゃん!何処に居るの!」

 

「あそこよ!」

 

 ラーメンを食べ終えて一息ついた頃にエルフ耳のメガネ女子が現れる。

 

 慌ただしい様子でケモミミ娘に声をかければオレにわざわざ指を指しておりエルフ耳のメガネ女子がこちらにやってくる。

 

「ネットで出回ってる顔写真と一致する……連邦捜査部シャーレの顧問を蹴った人ですね?」

 

「だからどうした?」

 

「お願いします!アビドスを……アビドスを助けてください!」

 

「ふぅん……………ならば見返りを寄越せ」

 

「えっ!?」

 

「仕事の話だろう?ならばタダでは出来ない」

 

 なにを思ってオレに頭を下げたかは知らんが、仕事の話である以上は内容や報酬等を見てから決める。

 

「アヤネ、なにを言ってるの!?」

 

 ケモミミ娘は驚いた。

 

 大方、アビドスの土地を購入する事について色々と文句を言ってやろうかと友達に連絡した、そんなところか。

 

「こんな大人なんかに頼らなくても私達で」

 

「セリカちゃん……私達じゃ利子を返すのですら危ういんだよ?」

 

「っ、それは……で、でも今までだってそういうので失敗したんだから、シャーレの顧問を蹴った大人なんて信用出来ないわ!」

 

「安心しろ。オレもいきなり変な依頼を出そうとしている集団は胡散臭いと思っている」

 

 いきなり仕事の依頼をしようとしてくるが、まだオレは正式に海馬コーポレーションを起業していない。

 

 事業内容については色々と考えてはいるが、まだ特になにもしておらずアポロンウィンドウをどうにかして見つけ出そうとしているぐらいだ。

 

「ん、見つけた」

 

「って、シロコ先輩も!?」

 

「……ここで騒いでいては迷惑になる。商談になる可能性もある為に場所を移させてもらう。中々に美味かったぞ」

 

 狼みたいな女の追加でこれ以上は騒ぎになると判断し、店を出る。

 

 アルバイトをしているケモミミ娘に店長は今日はもう帰っていいと言いチラリとオレに視線を向けている。

 

「それで連れてきたと言うわけですか」

 

『お〜バリボー』

 

 商談の可能性が秘められているので話には付き合ってやるかと話の場を設けることになった。

 

 連れてこられたのはアビドス高等学校……だが、学校とは名ばかりの物とも言える。

 

 胸の大きな女がケモミミ娘達とエルフ耳娘にオレを連れてきた理由について語れば一応の納得はした。

 

「あら、可愛らしい」

 

『ミーはAiちゃんだよ〜ん。んで、こっちのは海馬』

 

「なんだか奇妙だね〜おじさんは小鳥遊ホシノだよ」

 

「十六夜ノノミです」

 

「ん、砂狼シロコ」

 

「奥空アヤネです」

 

「…………」

 

 オレとカスを除けば学校の一室に居る5人の女子高生が一先ずは挨拶をする。

 

 しかし……ラーメン屋でバイトをしていた女だけが無言を貫いている。無言を貫いているがオレに対して嫌悪を向けてきている。

 

「セリカちゃん、関係が無い人とは言えその眼はいかんとおじさんは思うよ」

 

「だって……」

 

「それよりも、貴方は?顔写真等は出回っていますが名前は」

 

「海馬だ」

 

 アルバイトケモミミ娘が嫌悪感を剥き出しにしていると言う事について小鳥遊はそれはいけないと注意をする。

 

 そうは言いつつも全員が一定の距離感を保ち十六夜がオレの自己紹介を求めるので軽く名乗った。

 

「助けてください、と言ったがなにをどうしろと?キヴォトスでは子供でも色々な権利を手にすることが可能と聞いているが?」

 

 年齢的に手に入れる事が出来ない免許や資格、例えば電気工事士1種の資格。

 

 実務経験が3年以上必要な為に普通では取得することが出来ない。医療関係も正しい医術を学ぶ機関を出なければならないが、キヴォトスではその辺は勉強さえしっかりと出来ていればで許されているところがある。

 

「それは」

 

「アヤネ、言わなくていいわよ!」

 

「ん、落ち着いて」

 

「話を進めたいのか進めたくないのかどっちだ?」

 

 1人が感情的になっていて話が進まない。話を進めるつもりが無くて話をするつもりが無いと言うのであればこの場から去るだけだ。

 

「すみません、セリカちゃんが」

 

「ふぅん、そいつが一番マシだ」

 

「え?」

 

「お前達はオレの事を連れてきたはいいが、信頼出来ないと行動や視線から感じ取れている」

 

 オレをキヴォトスの外の世界の人間と認知している。

 

 キヴォトスの外の人ならば簡単に倒せる……今のオレは腹が立つ程に脆弱になってしまっている。

 

 小鳥遊も、十六夜も、砂狼も、奥空も、オレがなにかの拍子で暴れた際にそれぞれフォローしつつも抑え込める様に警戒をしている。

 

 アルバイトケモミミだけは強く感情的になって動いているので周りが見えていないものの、ある意味感情的に反発してくれるだけありがたいと言うものだ。

 

「うへぇ〜……」

 

『シャッチョサンよ、その発言で敵を増やしてる自覚ある?』

 

「形はどうあれオレ以外は基本的には敵だ。今さら1人や2人増えたところで微々たる差だ」

 

 口にはしない、視線などでも訴えはしない。

 

 4人が自然体で居るつもりだろうが、オレはその手のものに対しては敏感な方だ。気付いている事について言えば全員がオレを向ける目を変えている……キヴォトスの外の世界の人間だからと心の何処かで格下と見ていたか?

 

「このアビドスの土地を買収するって言ってたけど……本気なの?」

 

「ふぅん、普通に売られている物を購入する。ただそれだけだ。それを否定するならばそこのアルバイトケモミミが勤めている店を否定する事だ」

 

「っ……汚い……これだから大人は。後、誰がアルバイトケモミミよ!!黒見セリカって名前があるわよ!」

 

 オレを否定すればラーメン屋の店主の否定をする可能性を秘めている。アルバイトケモミミもとい黒見セリカはそれを読み取り汚い大人だと嫌悪した。ついでに名前を言った。

 

「土地を購入してどうするんですか?」

 

「ここに海馬コーポレーションの本社を作る。ブルーアイズランド等のテーマパークやアミューズメント施設を作りこのキヴォトスで商売をして経済を潤し循環させる」

 

「ブ、ブルーアイズランド?」

 

「我が叡智の結晶たる物を詰め込んだ子供にとっての夢と希望の時間を与える場所だ」

 

 奥空が何をするのかを聞いたので海馬コーポレーションを起業する事を教える。

 

 ブルーアイズランドと言われても全くと言ってピンと来ない十六夜だが、まだ物的証が無いので当然だろう。

 

「オレの目的は言った。そちらも助けての詳細について教えるのが筋だ」

 

「……ここに来るまでにご覧になったと思いますがこのアビドスには私達5人しか生徒が居ません」

 

「学校が廃校の危機と言うのならば売り文句を作り、オープンハイスクールで人を集めてSNSを利用しここならば通ってみたいと思える学校にしろ」

 

「そんな問題じゃない、っていうかキヴォトスの学校は外の世界の学校とは違うのよ!!」

 

「ならばどうしろと?」

 

「……現在アビドス高等学校には約9億の借金があります」

 

「借金か……ふぅん、特別な技能を持っている者達が多く集まっているわけでもなく廃校の危機を阻止しようと考えて失敗した。プロ野球選手が稼いだ金でラーメン屋を作り失敗するのと同じ道を辿ったところか」

 

 ここまで来てもこの5人しか出てこない。そして9億の借金がある。

 

 学校の廃校を阻止しようと考えているが失敗をした……だが……

 

「なにを失敗した?」

 

「え?」

 

「ミレニアムサイエンススクールと違って設備が充実していない。周りが砂漠と言う点を除けば普通の学校だ。学校の廃校を阻止したいのならば至ってシンプルに最先端の技術を取り入れたり校則を緩くしたりすれば一定数の需要はある。だが見たところ普通の高校だ。なにに投資をした?」

 

「……アビドスの急激な砂漠化の阻止です」

 

 キヴォトスのテクノロジーは中々の物だがこのアビドス高等学校は周りが砂漠でも中身は普通の学校だ。

 

 優秀な教員や教育設備を導入して学校の偏差値を高める。部活動等に力を入れて学力は低いが部活動が強い高校で全国大会に出るレベルの中学生をスカウトする。勉学等を厳しくする反面、校則を比較的に緩くして生徒の個性を尊重するタイプの学校にする。

 

 キヴォトスの常識が外の世界の常識とはいかんのは分かっているが、学校を経営するのならば色々とある。

 

 億単位の投資をして失敗したとしても、なにかしらの形で残る筈だろう。しかし目に見えていない。

 

「外の世界はどうかは知らないけどさ、キヴォトスにある自治区は自治区を任されている生徒がしっかりと管理しないといけないんだよ……アビドスが砂漠化しているのを阻止しようと色々とやったんだけど、借りた業者が悪徳業者だったりしてさ……」

 

「……成果の報告を見せろ」

 

 砂漠化を防ぐために金融業者から融資を受け、失敗に終わった。

 

 悪徳とはいえ結果的には金を貸しているわけだ。それで成果を上げる事が出来なかった。コイツラが悪い。

 

 成果の報告書を見せろと言えば見せてくる……植林や水の管理等の一般的な砂漠化を阻止する手を使った。植林をしたが大地に栄養が無いせいか全くと言って育たず枯れ果てた…………まぁ、砂漠化を阻止する事に関しては失敗に終わるケースは普通にある。だが、成果が0か。

 

「大金を手にして専門的な知識を蓄えずに外部に委託や勢いに身を任せた典型的な商売の失敗例だな」

 

「っぐ……じゃあそういう貴方はなにかあるって言うの!」

 

「0を1にする商売と1を100にする商売は大きく異なっている。オレは既に色々な情報を手にしていて一筋の道を見つけ開拓をするつもりだ」

 

「ん、銀行強盗以上?」

 

「そんな話で騙せるとでも?」

 

 オレが既にある程度の先見を見出す事が出来ていれば砂狼が儲けれる話かと首を傾げる。しかし今までそういう甘い話に乗っては失敗した経験があるのか十六夜は砂狼を制止する……悪くはない連携だな。

 

「ふぅん、オレがキヴォトスに来て数日の間に色々と市場調査等をして1つの商売が浮かんだ。その商売に関して特に問題は無いのかの法律関係も調べており、特に厳しい規制は無い。まだ殆ど未開拓の分野だ。そこを牛耳り、その先に居る者達からまずは融資を受けるのが海馬コーポレーション設立の第一歩。オレがロードを刻む事を妨害するなら排除するが、オレが切り開いたロードを後ろから歩み、己のロードの糧とするならば構わん」

 

「…………なにをするつもりなの?」

 

「ここに3万円がある。今からすることを成功したのならば渡そう」

 

『シャッチョサン、スゴく怪しいよ。一歩間違えればパパ活よ!』

 

「黙れ」

 

 財布から3万円を取り出してオレは仕事をするのか、それともしないのかと聞いた。

 

 カスは一歩間違えればとふざけた事を抜かしているので黙らせた後に5人を見る。

 

「なにをするつもりなの?……シロコちゃん達に手を出すつもりなら、おじさんは」

 

 なにか良からぬ事を企んでいるんじゃないかと小鳥遊は何時でも銃を撃てる様にしている。

 

 別に隠す要素は何処にもない。ただそれだけのバイトだ。

 

 オレはカスが宿っていない方、右腕の決闘盤を腕から外して5人の前に置いた。

 

「オレとデュエルをし、究極宝玉神レインボー・ドラゴンを召喚する!そうすれば道が開ける!」

 

『パワープレイ、圧倒的なまでのパワープレイ……しかぁ、し!それでこそ弄くり倒せる!』

 

 オレの考えが正しいのであれば、究極宝玉神レインボー・ドラゴンを召喚することで道が開ける。




闇のイグニス

最終学歴は中卒とのこと
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