残花「前回のあらすじ、俺の自己紹介とクラスの皆が教室から消え去った」
ハジメ「残花、事実だけどもうちょい細かくしたらいいんじゃないの?」
残花「大丈夫だ、寧ろ1話なんであらすじ言うほどの事ないだろ」
ハジメ「うーん、そういうものなのかな」
うp主「はいはい、御託はここまで」
「「「それでは第2話、どうぞ」」」
残花
「…あれ、ここはなんだ?確か教室が光った後」
ヴァルゼライド
「ここはお前の精神世界だ。現実のお前はまだ気を失っている」
聞き覚えのある声が聞こえた方に、残花は即座に振り向いた
そこには、シルヴァリオヴェンデッタの英雄にして、残花が最も憧れた男、クリストファー・ヴァルゼライドの姿があった
残花
「…え?…ほん…もの?」
ヴァルゼライド
「詳しい事は後で説明する、今はまずこちらにこい」
ヴァルゼライドにそう言われ、近くにまで移動する残花。すると突如、ヴァルゼライドに頭を掴まれた
ヴァルゼライド
「今からお前に見せるのは、お前の中に宿る力の使い方についてだ。詳しい事は全て見終えた後に聞こう」
そう言い終えた後、ヴァルゼライドはとある男から渡された石を砕いた。すると突如、残花の中に膨大な知識が流れ込んだ
ヴァルゼライド
「とりあえず、その様子を見る限りでは成功のようだな」
ヴァルゼライドの目の前には、頭を片手で抑えながら立ち上がろうとしている残花だった
残花
「はあ…はあ……、 とりあえず、聞きたいことは山ほど有るが、これだけは聞いておきたい」
「俺の中には、クリストファー・ヴァルゼライド、貴方の星辰体と、永劫破壊の力があるって事でいいのか?」
残花は最優先で聞いておくべきことを聞いた。本音を言えば色んなことを語り合いたいと思っていたが、目の前の英雄が強引な手段を用いると言うことは時間が無いのだろうと言う結論にいたっての事だった
ヴァルゼライド
「その通りだ、使い方は理解しているだろうから言っておくぞ。お前の持つことになるであろう聖遺物は、1目見るだけでわかるだろうし、すぐに見つけれるだろう」
「…そろそろ現実のお前が目が覚めるだろう。故に私から1つ、この言葉を送ろう」
そう言い終えると、ヴァルゼライドは残花に言葉を送った
"英雄を目指すのならば、悪に負ける事は許さん。例え相手がどのような奴であろうと、勝ち続けろ"
ヴァルゼライドのその言葉を最後に、残花は現実で目を覚ました
ハジメ
「…か…花…残花!」
残花
「!?…ハジメ…それに、皆?」
残花は目を覚ました後、周りを見渡した。そこは学校の教室ではなく、全く知らない所だったのだ
そこはとても広い場所であり、まるでファンタジーな世界に来たと言ってもいいくらい、とても日本とは思えない場所だった
すると、明らかにおじいちゃんと分かるくらいの老人が、俺たちに向けて話しかけてきた
???
「ようこそ、トータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎致しますぞ。私は、聖教教会にて教皇の地位に就いておりますイシュタル・ランゴバルドと申す者。以後、宜しくお願い致しますぞ」
そう言って、イシュタルと名乗った老人は、好々爺こうこうや然とした微笑を見せた
現在、俺達は場所を移り、十メートル以上ありそうなテーブルが幾つも並んだ大広間に通されていた
無論椅子もある為、俺達はそこで座っていた。するとカートを押しながら飲み物を持ってきたメイドさん達が入ってきた。1度メイド喫茶に行ったことが有るが、ぶっちゃけ比較にならないほど美少女達ばかりであった
全員に飲み物が行き渡るのを確認するとイシュタルが話し始めた。
イシュタル
「さて、あなた方においてはさぞ混乱していることでしょう。一から説明させて頂きますのでな、まずは私の話を最後までお聞き下され」
そう言った後、イシュタルは話をしたが、ようやくするとこうだった
まず、この世界はトータスと呼ばれている。そして、トータスには大きく分けて三つの種族がある。人間族、魔人族、亜人族である
人間族は北一帯、魔人族は南一帯を支配しており、亜人族は東の巨大な樹海の中でひっそりと生きているらしい。
この内、人間族と魔人族が何百年も戦争を続けている
魔人族は、数は人間に及ばないものの個人の持つ力が大きいらしく、その力の差に人間族は数で対抗していたそうだ。戦力は拮抗し大規模な戦争はここ数十年起きていないらしいが、最近、異常事態が多発しているという
それが、魔人族による魔物の使役だ
魔物とは、通常の野生動物が魔力を取り入れ変質した異形のことだ、と言われている。この世界の人々も正確な魔物の生態は分かっていないらしい。それぞれ強力な種族固有の魔法が使えるらしく強力で凶悪な害獣とのことだ
今まで本能のままに活動する彼等を使役できる者はほとんど居なかった。使役できても、せいぜい一、二匹程度だという。その常識が覆されたのである
これの意味するところは、人間族側の〝数〟というアドバンテージが崩れたということ。つまり、人間族は滅びの危機を迎えているのだ
イシュタル
「あなた方を召喚したのは〝エヒト様〟です。我々人間族が崇める守護神、聖教教会の唯一神にして、この世界を創られた至上の神。おそらく、エヒト様は悟られたのでしょう。このままでは人間族は滅ぶと。それを回避するためにあなた方を喚ばれた。あなた方の世界はこの世界より上位にあり、例外なく強力な力を持っています。召喚が実行される少し前に、エヒト様から神託があったのですよ。あなた方という〝救い〟を送ると。あなた方には是非その力を発揮し、〝エヒト様〟の御意志の下、魔人族を打倒し我ら人間族を救って頂きたい」
そんなことを言うイシュタル、しかしそこに割り込むかのように、担任の先生である愛子先生が抗議した
先生
「ふざけないで下さい!結局、この子達に戦争させようってことでしょ!そんなの許しません!ええ、先生は絶対に許しませんよ!私達を早く帰して下さい!きっと、ご家族も心配しているはずです!あなた達のしていることはただの誘拐ですよ!」
愛子先生はハッキリと言った。当然だ、自信を含む生徒達に戦争に参加させようとしているのだ、寧ろ言わない方がおかしいだろう
しかし、イシュタルが言葉にしたのは、思いがけない言葉だった
イシュタル
「お気持ちは分かりますが、現状貴方達を元の世界に返すのは不可能です」
帰れない…イシュタルはハッキリとそう言ったのだ
イシュタル
「あなた方を召喚したのはエヒト様です。我々人間に異世界に干渉するような魔法は使えませんのでな、あなた方が帰還できるかどうかもエヒト様の御意思次第ということですな」
その言葉を聞き、愛子先生含む一部の生徒は絶望した。そして帰ることが出来ないという事に対して、皆パニックになっていた
だが、そんな中、天之河光輝は立ち上がり、全員の注目を集め、落ち着いた後に話し始めた
光輝
「皆、ここでイシュタルさんに文句を言っても意味がない。彼にだってどうしようもないんだ。……俺は、俺は戦おうと思う。この世界の人達が滅亡の危機にあるのは事実なんだ。それを知って、放っておくなんて俺にはできない。それに、人間を救うために召喚されたのなら、救済さえ終われば帰してくれるかもしれない。……イシュタルさん? どうですか?」
イシュタル
「そうですな。エヒト様も救世主の願いを無下にはしますまい」
光輝
「俺達には大きな力があるんですよね? ここに来てから妙に力が漲っている感じがします」
イシュタル
「ええ、そうです。ざっと、この世界の者と比べると数倍から数十倍の力を持っていると考えていいでしょうな」
光輝
「うん、なら大丈夫。俺は戦う。人々を救い、皆が家に帰れるように。俺が世界も皆も救ってみせる!!」
光輝の演説に、生徒たちは希望を見出した。今回ばかりは、この永遠の2番手が1番になった瞬間だっただろう
龍太郎
「へっ、お前ならそう言うと思ったぜ。お前一人じゃ心配だからな。……俺もやるぜ?」
光輝
「龍太郎……」
雫
「今のところ、それしかないわよね。……気に食わないけど……私もやるわ」
光輝
「雫……」
香織
「え、えっと、雫ちゃんがやるなら私も頑張るよ!」
光輝
「香織……」
何時ものメンバーが光輝に賛同する。このまま全員が光輝に賛同する。誰もがそう思った
残花
「悪いが、俺はこの戦争の参加には反対だ」
突如として反対と言ったのは、黒上残花だった。そして残花はそのまま現実的な事を話していく
残花
「確かに俺達にはこの世界の人たちとは比べられない程の力があるんだろう。ただな、赤ん坊が銃を持っても脅威じゃ無いように、俺達が今のまま強くなったところで相手からしたらちょっと強いだけの世間知らずだ。なんでかわかるか?それは今起こっていることが"戦争"であり、俺達は
"殺し"を1度たりとも経験してないからだ。戦争に参加するという事は敵を殺すということだ、例えそれが人だとしてもな」
俺は現実を伝えた。どうやら周りはその事を全く理解しないまま光輝に賛同していたらしい
残花
「イシュタルさん。戦争に参加するかしないかは挙手制、それと相手を殺す事に着いての確実な訓練をすると言う条件を今誓ってください。貴方だって、自身が進行する神によって呼び出された俺達が貴方達のせいで大勢死んだら神に合わせる顔が無いはずだ」
イシュタル
「…分かりました。エヒト様の名に誓い、その条件を飲みましょう」
思ったよりもすんなり飲み込んでくれたようだ、こっちとしても有難い。だが、この事が気に食わないのか、天之河光輝は俺に怒りを露わにしていた
光輝
「おい残花、この世界の人達が困っているのに、何故そんな事を言うんだ。救いを求めているのなら、無償で救うべきじゃないのか」
相変わらずの自己中、この歳言いたいことを言おうと思い、俺は言うことにした
残花
「じゃあ聞くが、お前相手を殺す覚悟も持たずに戦場に仲間を送り込んで殺す気か?中には戦いたくない奴だっているだろう、そいつらを無理やり参加させる癖に、更には俺らを元の世界に返せない。こんな世界を救う価値が何処にある」
光輝
「だ、だが、ここの人達が困ってるのなら、それを救うのが英雄じゃないのか」
残花
「悪いが、お前の中の英雄と、クリストファー・ヴァルゼライドを一緒にするな。それに、お前相手が人だった場合殺せるのかよ」
光輝
「殺す?そんな事出来るわけないじゃないか、人殺しは悪い事だぞ」
残花
「撃っていいのは撃たれる覚悟のあるやつだけというアニメの名言が有るんだが、それをこの場にいる奴らに分かりやすく言ってやる。[殺す覚悟を持つものは、自身が殺される覚悟を持つもの]だけだ」
それを言い終えた後、俺はその場を後にした。途中で2番手が何か言ってたが、そんなのは無視した
次回予告
「それじゃあ、今からステータスに着いて説明するぞ」
「…これが、俺のステータスか」
「この盾は気が付けばここにあったものでな、誰が持ってきたのかどうかも分からないんだ」
次回、ステータスプレートと聖遺物