悟空「次はお前らの番だ。」   作:ぐぬぬです

1 / 12
第一話 出逢い

歴史の授業で何度か聞いたことがある話。

 

ギリシャ神話、キリスト教、それら古来の神話に次ぐ古い伝承神話

 

それは『ドラゴンボール』またの名を『西遊記』

 

 

七つの願い玉を集めると神龍と呼ばれる龍の神様が現れ、どんな願いも叶えてくれると言われている。

 

昔の人々はそのドラゴンボールに様々な願い事を頼んだようだった。

 

 

___死者蘇生

 

____若返り

 

____不老不死

 

時には、歴史を守る為に強者を呼び出したり‥‥

 

時には、破壊の神と闘う為 儀式の方法を聞き出したり‥‥

 

 

神話上のお話とはいえ便利すぎる代物だ

 

 

そんな便利すぎる願い玉にも、やはりデメリットが存在している

 

それはドラゴンボールから出されるマイナスエネルギー‥‥‥それらが莫大に膨張した結果

 

邪悪龍と呼ばれる最悪な(ヴィラン)を生み出したそうだった。

 

 

この神話はそんなドラゴンボールから産みだされた邪悪龍達を全て倒した所で話は締め括られる

 

 

この神話は今でもネット上で様々な考察が飛び交っている

 

『個性というのは古来から存在していた』や

 

『昔の人間は、我々が思っているよりずっと強く、個性より肉体のほうが強い』等々‥‥‥

 

だが現代科学で結論付けられたのは、結局はどれも都市伝説の域を出ないということ。

 

そもそもの話、これも教科書に載っている神話のような話だ。

 

それが、現代にまで語られているドラゴンボールというお話だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕の名前は緑谷出久

 

 

将来は雄英高校の受験をしようとも思ってるヒーローを夢見る中学生二年生だ。

 

学校も終わりその帰り道に僕は今日、歴史の授業で習った内容ドラゴンボールの話を聞いて少しだけ考えてしまうことがあった。

 

 

どんな願いでも、一つだけ叶えてくれる‥‥

 

 

無個性である自分がそんな話を聞いたら願うことなんて一つに決まってる。

 

 

 

どんな個性でもいい。

 

 

僕に、個性を下さい。

 

 

そう願うに決まってる。

 

 

 

でも結局は、それもこれも神話のお話

 

 

 

 

「‥‥そんな漫画みたいな展開、あるわけないもんね‥‥」

 

 

 

 

自分で自分を否定して、

 

 

それでも夢を諦めきれなくて。

 

 

僕は俯いたまま、帰り道を歩いていた。

 

 

 

 

『無個性なテメェに、何ができんだァ!?』

 

 

 

幼馴染の言葉が、頭の奥で何度も反響する。

 

 

それでも――

 

 

それでも、僕はヒーローになりたい。

 

 

前を見ていなかったせいで誰かとぶつかったのは、そんな時だった。

 

 

 

 

「ご‥‥ごめんなさい‥‥」

 

 

 

 

地面に座り込んだまま、顔を上げられずにいると。

 

 

影が、目の前に落ちる。

 

 

 

 

「大丈夫か?」

 

 

 

この人は、優しく僕に手を差し伸べてくれた。

 

 

 

 

 

人は、生まれながら平等じゃない。

 

 

 

そんな現実に対面しながら

 

 

 

正に架空(ゆめ)から来たような人と僕は出逢った。

 

 

これが、僕とこの人との出逢い‥‥

 

 

 

これは、僕が最高のヒーローになるまでの物語

 

 

そしてこのお話は、そんな僕を支えて育ててくれた彼を超えるまでの物語だ。




どうも、作者です。
本作は、以前投稿していた作品を改めて投稿したものになります。
当時は更新を急ぐあまり、自分が本当に描きたかった部分を十分に掘り下げられなかった、という思いが残っていました。
今回はその点を見直し、最初から丁寧に描き直したいと思い、再投稿という形を取らせていただきました。
改めてお付き合いいただければ幸いです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。