短編   作:しきょーかい

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久しぶりの投稿です。
短いです。

ポニャテッリはしきょーかいから酒を取り上げる。
あとヴァレンチーナ、お前からは愛を取り上げる。(無慈悲)



シラクーザ 1082年のある日 その2

 

 

 

光が雲に隠れた夜。

雨が降り出した。

水滴は子供たちの纏う白色のマントを濡らしたけど、子供たちは一切動こうとしないんだ。

詳しく言うなら、動いてはならないが正しいかな。

それが今、子供たちに課せられている指令だから。

 

「……ふむ。」

 

「エスター代行者、どう見る?」

 

「可能性は高い。」

 

暗い、闇に包まれている世界には不相応な服装をしているけれど、誰もそれを見て顔を顰めたり、文句を言ったりすることはないんだ。

言おうとした人は、石畳の上に血を流して転がっているからね。

既に後ろ盾を手に入れた彼らにとって、民間人の殺害はあまり良いことではないけれど…。

倒れている者がマフィアである以上、余程大きくなければ問題はないの。

 

「『異なる線の上に立つコンパスと共に、同じ線の上に立っていた全ての親指を殺せ。』……か。」

 

子供が懐から取り出した布切れには、そう書いてあったんだ。

 

指令。

紡織者によって封蝋され、伝令によって渡されるはずのそれには印がなかったんだ。

それでも彼らが従うのは…。

 

「俺の指令はまだ完遂されていないからな。」

 

「ヒューバート代行者の指令、俺達を導くのはこれだろうな。」

 

指令の意志、ただそれだけ。

これからどう動くのか、もう少し見守ってみようか。

雨はまだ、止みそうにないからね。

 

 

 

———

 

 

 

日が昇り始めた頃。

朝日に薄っすらと照らされたマントには、赤黒い血と泥がこびり付いていたんだ。

 

「フッ!」

 

「無駄だ。」

 

ジャリリリ!

 

相手が隙を作るため、攻撃を回避しようとしたけどダメだったの。

鎖が体を縛って、力強く引き寄せる。

抵抗できずに子供と距離を詰めてしまった相手は、巨大な刃の一撃を諸に食らってしまった。

真っ二つになるかと思ったけど…相手は丈夫で、まだ諦めてないみたい。

 

「……ッ、スティレット!!!」

 

「ヒューバート、下がれ。」

 

相手は体を捻り、勢いを載せて義足代わりのスティレットを突き出した。

高速の一撃。相手との力の差が余程ない限り、無事では済まないでしょうね。

けれど…もう一人の子供と交代した瞬間、相手の負けが決まったんだ。

 

バキン!

 

剣に巻き付いていた鎖が千切れて、2つに別れたの。

突きを弾くことなく、双剣でより速く何度も何度も斬りつける。

相手は息を荒げて、膝をついた。

 

「…親指の粛清からは逃げられず、図書館で死んだと思えばキチガイと鉢合わせたか。」

 

「夜の錐のアランだな、抵抗せず俺達に従うなら、命の保証はできる。」

 

「…いつ来るか分からない、俺を殺せという指令に怯え続けるのはな。」

 

遂行者たちが子供の部下を取り押さえて、切り落とした沢山の腕が転がる道で向き合う。

親指の粛清から逃れるためとはいえ、図書館へ行ったのは間違いだったと後悔している子供は詰んでるんだ。

目の前に居る相手だけでも遂行者が2名、代行者が2名。

さらにこの都市には親指が潜んでいるから、姿を見られた瞬間追われ続けるだろうね。

それでも人差し指に従わないのは、まだ望みを捨てていないからかな。

 

「抵抗しても構わない。その時はお前の足を切り捨て、それで全員殺すだけだ。」

 

「……待て、相手は誰だ。」

 

「親指。」

 

夜の錐の構成員たちは、もう数人を残して息絶えているんだ。

仲間が死んでも、自分が生きている限りどうにか出来ると思っているわけじゃない。子供はただ生きるために必死に考えて…考え続けて…。

 

「協力すれば、命は助かるんだな?」

 

「指令次第だがな。」

 

「………。」

 

 

 

 

———

 

 

 

ザシュッ!

 

胴に小さな穴を大量に開けて、男が倒れる。

強圧的な子供に回避を許されず、大技は技量でいなされてしまった子供だけれど…。

自分より下の相手に対しては、負けることはない程の力を持っているんだ。

 

「…カポ、この顔は…ボリスか。」

 

「……。」

 

チャキッ。ダァン!

 

光になって消えるカポを視界に入れず、無言で弾を込めて、即座に放つ親指の構成員たち。

それでも、代行者と夜の錐の子供たちには届かないの。

親指の誇る軍隊の量と質、その片方が使えない今…質で勝っている方が勝つのは自明だろうね。

 

ボカァン!!!

 

突然壁が壊れて、丁度壁の隣で斬り結んでいた親指と遂行者が潰された。

それでも一切動じることなく、代行者に付き従っている夜の錐からは生への渇望が読み取れるんだ。

 

「おぉ?()り合ってたみたいだな!こりゃ邪魔になるか?」

 

黒と橙の装甲。

サイのヘルメットを被った男が乱入してきたね。

気さくに話しかけてくる、R社第四群サイチームの彼は味方のようにも見えるけど、その体から放たれる殺気は全てを敵として見てるのが明らかなの。

 

民家を破壊して現れた彼の背後には、トナカイ、ウサギが並んでいた。

……懐かしい顔が見れたね。

それぞれの指揮官達も揃って、かつての戦争を思い出させる光景が出来上がってるの。

最後に残るのは一体誰なのか、見届けようと思ったけれど…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結末を知ってる貴方達には、必要ないかな。

 

 





ルイナの特色たちって、全ダイス威力+を何かしらの形で持ってるんですよ。
残響だったら振動
黒沈なら3回目のバトペ
紫は常時+デッキ変更ターン
赤い霧はE.G.O.と討伐時

アランさんは貫通で統一すれば全ダイス威力+2みたいなもんです
つまり、アランは特色(大嘘)
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