Exist of If Dream[Limited] 作:一般通過みゅーたいぱー
――異世界に行ってみたい。
人間、娯楽を手にしたら一度は目にしたり、耳にすることがある、『異世界』という単語。
そこは自分を知ってる人間がいなくて、自分の世界の常識が通用しなくて。
あらゆるが初めての場所。
そんな世界に、俺は行ってみたい。
...と、思っていたら。
「...マジで異世界じゃねえか?これ」
おおよそ現実では見ない、歪な形の雲。
記憶している色より、よっぽど濃い青空。
なんだか某ナメクジ星人の星のような色の大地。
そして、頭に触覚が生えてる宇宙人。
...頭に触覚が生えてる宇宙人?
「え?」
四度見した。
「宇宙人だ!?」
およそ人間が思い描く宇宙人が、目の前にいる。
そして確信した。
ここは間違いなく異世界だ。
「―――――?」
「あー...悪いな、アンタが何言ってるか、俺は分かんねえんだ...って言ってもわかんねえのか」
何とか身振り手振りで伝わらないことを伝えてみたところ。
「――――――...」
なんかしょんぼりしたっぽい...?
やはりボディランゲージは国境を超えるのか。
まそもそも国かどうかも怪しいんですけどね。
「――――――」
「え、なに?」
目の前の宇宙人がでっかい...これはブローチかな、を出してきた。
某大乱闘Xで大王がつけて回ってたやつみたいなやつ。
それを渡されると、今度は宇宙人が自分の胸あたりを指で指してる。
「...付けろってこと?」
試しにつけてみる。
特に何の変哲もない。
が、少しするとノイズのような音が聞こえてくる。
『あー、あー...テステス、そこの人間、聞こえるかい?』
「あぁ、聞こえるけど...どっから話してんだ?」
『目の前だよ、目の前』
「目の前...?」
目の前にはさっきブローチをくれた宇宙人。
...え?
「...あんた、俺の言葉わかるのか?」
『わかるとも!さっきの「翻訳ブローチ」のおかげだね』
「あぁ、これの...双方向の言語の自動翻訳か...?」
『ビンゴ!いやぁ、物分かりがいい人間は助かるねぇ』
ハハハとゆかいな笑い声をあげる宇宙人。
言語が通じるなら、今聞くしかない。
「なぁ、あんた。ここはどこなんだ?」
『んぁ?ここは「ゆめみた星」ってんだ。あんたみたいな地球産の人間が来るのも珍しかないが...あんた、事故で来たのか?』
「...気づいたら、ここにいたんだ。なにも、わかんなくて」
『そーかそーか、そいつぁかわいそうに。んじゃ、いっちょライブでも見て、気持ち切り替えようぜ!』
ライブ?
ゆめみた?
「ちょちょちょまて!ライブ?ライブって音楽のあれか?」
『そう、あんたみたいな地球産の人間の集まりがライブしてくれんだ』
「...バンド...?ちなみに、名前とか...」
『名前?あぁ、確かこう名乗ってたな』
――みゅーたいぷ、ってね。
アニメ「ゆめ∞みた」、放送おめでとうございます
ゆるっと書きます
よろしくお願い致します