ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーvs〇〇○○○ シーズン2 作:国士となるもの公式ss
ある昼のこと。遠野吠はいつものようにバイトをし、帰宅途中だった。
「さてと…結構金ももらえたし、銭湯でも行くか。」
日々金ナシ、シャワーですます吠にとって銭湯に行くのは、月に数回の特別な至福の時間である。
鼻歌を歌いながら銭湯に向けて足取りを進める。
と…
「やぁ。」
聞き馴染みのある自分を呼び止める声が聞こえる。耳に残る妙にキザな声だ。
吠はなんだよ、と振り向く。
「あ…?陸王…?」
その声は陸王だったが、その姿はゴジュウジャーの時の姿であり、彼の変身するゴジュウレオンそのものであった。
「どうした?カッコつけるなら他所でやってくれよ。俺は銭湯行くんだから…」
そう言い終わる間も無く、ゴジュウレオンは吠に向けてレオンバスターの銃口を向けた。
吠はぎょっとしたが、すぐにエンゲージし、ゴジュウウルフになった。
「陸王、お前…生半可な意思で戦うことはしねぇよな…?」
その問いかけにゴジュウレオンは、レオンバスターの銃口を向けたまま動かない。
「てめぇ…なんのつもりだ!戦うならガチでやりやがれ!」
ゴジュウレオンはその呼びかけにも一切応じず、ただレオンバスターを向けるだけ。
痺れを切らした吠は、獲物を捕まえるようにゴジュウレオンに飛びかかった。
それに対しゴジュウレオンも、ただ棒立ちしているだけではない。テガソードを手にはめ、彼の攻撃を受け流す。
もちろんそれでゴジュウウルフも、ただではやられない。すぐに受け身を取り、ウルフデカリバーを召喚して斬撃を飛ばす。
そのうちのひとつの斬撃があたろうとする直前…
ゴジュウレオンは、どこかへと消え去ってしまった。
「あ…?あいつ…どこへ消えた?」
状況が飲み込めなく釈然としないまま、彼は銭湯へ足を進めた。
そしてまた別の日のこと。こちらは百夜陸王がカラオケボックスで朝から続いた歌の練習をし終わり、銭湯へ向かう時のことだった。疲れを癒したい時はいつもより広いお風呂でのんびりするのが、彼の楽しみだったからだ。
足取り軽やかに、銭湯に向けて足を運ぶ。
と…
「よぅ。」
馴染みのあるややぶっきらぼうな声が後ろから聞こえる。
「吠…くん?」
その声は吠だったが、その姿はゴジュウジャーの時の姿であり、彼の変身するゴジュウウルフそのものであった。
「どうしたんだい?カッコつけるなら他所でやってよ。僕は銭湯行くんだからさ…」
そう言い終わる間も無く、ゴジュウレオンは吠に向けてウルフデカリバーの刃を向けた。
陸王はぎょっとしたが、すぐにエンゲージし、ゴジュウレオンになった。
「吠くん。僕たちは協力して指輪を集めたいと言ってたじゃないか。」
「それとも何かい?クオンにまた唆されたって言うのかい?」
陸王は吠に無益な戦いをやめるよう説得するが、ゴジュウウルフはナイフを持った手をあげてそのまま動かない。
いつもワイルドに戦う彼と比べるとあまりにも彼らしくない、妙に不気味なオーラが漂う。
痺れを切らした陸王は、レオンバスターを放ち、先制攻撃を与えようとする。
だが、ウルフデカリバーの剣捌きにより、弾丸はポトリと落ちてしまう。
しばらく睨み合いが続いたが、ゴジュウウルフはやってらんねぇ、と言わんばかりに背を向けて手を振ったあと、どこかへ消え去ってしまった。
「…なんだったんだろう…」
状況が飲み込めず釈然としないまま、陸王は銭湯へ足を進めた。
そしてまたまた別の日。
いつものテガソードの里。
「おや、百夜と吠はまだ連絡が取れないのか?」
竜儀は皿を洗いながら、角乃と禽次郎にたずねていた。
「そうなのよ。おかしいわよね…」
「わしみたいに置き手紙をすればいいのに。若者は手紙の風習などないのか?」
「あーあ、吠にせっかくいいバイト先を紹介しようと思ったのにな〜。」
「僕はちゃん陸にスマホの使い方を教わるつもりだったんだけどな…」
「まぁ、私たちが心配しても仕方ない。百夜はアイドルのライブかなんかだろう?」
「で、吠はまたバイトを探してるんだろう。みんながみんな別々の事実で忙しいのはよくあることだ。」
そう言いながら竜儀が最後の皿を拭き上げようとしたところ…
「大変!大変だよ!」
管理人の息子、碧が帰宅するやすぐさま、3人のもとに息を切らして駆けてきた。
「どうしたんだ?碧。息を切らしては身体に触るぞ?」
「ほっ…ほえ…ほほほ…が…」
「碧くん。慌てる前に水を飲んで。落ち着いてお姉ちゃんたちに話してごらんなさい?」
プハー「…吠が…陸王と…ケンカしてる…みたい。」
「「「!?えぇ〜〜っ?!」」」
「僕たちが近づいたら多分危ないから…でも伝えなきゃって…急いで帰ってきたんだ。」
つづく