自分の状況を何一つとして理解していないクラゲ   作:488541

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真面目で常識人枠は元からゼロ。強いて言うならバンバンはまともっぽい。

言ってる言葉(言ってる意味)

雑すぎる前回のあらすじ
 殴られた。運ばれた。フィドルズ可愛い。先生の授業が終わって昼休みの時間だぜ!


Episode3

 プレイヤーは嬉々として隣の部屋へ向かった。

 

「先生、話したいことが」

「あらまあ、先生ですか! あなたも生徒になりたいのね! ……でももう新入生がいるし……」

 

 あー、先生のスイッチ入れちゃった。

 

「いや先生だから」

「──そうだわ! あなた私の手伝いをしてくれるかしら。ちょうど人手が足りなかったのよ」

「……」

 

 次の授業は私が手伝う事になった。それにしても暗い。めっちゃ暗い。いや見えるけどさ。怖いじゃん。

 

 無事じょうろを救出してサングラスをゲットしたプレイヤーに手を振った。これで人気者だね。“変な子”から“クールな子”へ昇格!

 あー、じゃあそろそろ来るか?

 

『みなさん、よく聞いてください! 昼休みの終了をお知らせします。教室に戻ってください』

『それと、先生方。もっの、すごくわんぱくな……おそらく、ドローンを持っている生徒がいないか気をつけて欲しい。確保したら、直ちにバンバン校長室へ連絡をくれ』

『あー、それと……くれぐれもあの橙のクラゲに見つかるなよ』

 

 向こうの電気が消えてこっちが明るくなった。

 

「ねえ、あなたさっきの放送の子?」

「……なーんて、冗談よ。あなたはクールな子だから、あんな不細工で不人気な子たちとは話さないよね」

「さあ、クールな子、早くあの席に座りなさい」

 

 何やってんの……とプレイヤーに怪訝な目で見られた。サングラスをかけたクールなプレイヤーはクールなバスケットボール達の席に座った。

 

「Okay kids, 次の授業は理科よ。今日は復習だけ。わかった?」

「でもまずはこのクラスのルールを教えてあげる。食べるのダメ、喋っちゃダメ、息しちゃダメ、動いちゃダメ、質問してもダメ、そしてトイレ休憩も無し」

「覚えて。このルールのどれでも破ったらとてもとても厳しい罰を与えるからね」

 

「さて、授業に戻るわよ。まずは簡単なものから始めるわ」

「太陽はどれくらい熱い?」

 

 どんくらいだろ。考えた事なかった。少なくともバンバンより熱い(ホット)なのは間違いないだろうが。まあ左側の席のを押せば

 

「私より熱い人なんていないぜ!」

「ん、〜〜〜〜〜ッ!?」

 

 わ、ら、い、す、ぎ、て、息できん。助けて〜〜。やっぱ助けんといて。笑いたい!

 

 なんで、楽しいとこばっかり横取りするん!? あー、ずるい。でもこっちは先生のお手伝いという地位を得たんだよ。……って張り合ってどうする。

 

「それでいいわ。でもそれは私を笑わせたからそれと君がクールな子だから。そのとてもクールなサングラスに免じて許してあげる」

 

 先生少し優しくなってる。“いい先生”を目指していっぱい努力してるのを知ってるからちょっと感動しちゃうな。

 

「次の問題:蛸には幾つの心臓がある?」

「スティンガーフリン!」

 

 プレイヤーが間髪いれずに答えた。つまり私のこと大好きってことね。分かる。触腕は6本だけど。8本もないけど。

 

「うーん......半分正解。でもスティンガーフリンは蛸に似てるけどクラゲなの」

「でも、まあいいわ。あなたはクールな子だからね」

「普通、蛸は心臓は3つあって、私達人間は1つ。スティンガーフリンは......」

「実はよく分からないの。……気になったわ。いくつあるの?」

 

 先生がわくわくした顔で聞いてくる。申し訳ないけど知らないんだよ。クラゲって心臓幾つなんだろ……。…………体はジバニウム製だし心臓なくない? あるんか?

 

「クラゲの心はあるけど、心臓はないし脳もない」

「そうなのね! 知れて良かったわ! さて、授業を進めましょ」

 

 親指を立ててドヤ顔してるプレイヤーと目が合った。あんたは一体何をしたいんだ。実際に五感で感じて堪能したいんだろうが。

 

「私たちは五感を持っています。視覚、嗅覚、触覚、味覚、最後の1つは?」

 

 プレイヤーは徐に手を伸ばして向かい側の声が大きい子のを押した。いやそこは自分でやらないんかい!

 

『わああぁぁぁぁお!!!!!』

「正解! 今それ(聴覚)を私に使わせたわね」

「……残念ながら今日の理科の授業はこれで終わりです。2回目の休憩に入って、休憩が終わったら次の授業をはじめます」

 

 プレイヤーは授業が終わるとすぐに隣の部屋に駆け込…まずに私に話しかけてきた。

 

「フリンって先生と仲良い? 友達? 恋人?」

「恋人じゃないし、それを言うなら恋クラゲだろ」

「うーん確かに。あ先生にも言う事あるんだった。先生の授業超楽しい! めっちゃ“いい先生”だよ!」

 

 先生ははにかみながら笑って、嬉しいわと言った。というかほぼ絶叫レベルだった。はっきりいってうる…うるっさい……。

 

「ほら、さっさと全員から金を略奪しなさい」

「ん」

 

 全員から1ドルずつ回収してボーリングピンの前の台に置く。オレンジ色のボーリングピンゲット。あ、全部プレイヤーがやってるからね。当たり前だけど。

 やりたい気持ちはあるけど私は昔からみんなと知り合いだしここはプレイヤーに譲るとしよう。

 

『みなさん聞いてください! 2回目の休憩の終わりをお知らせします。クラスルームに戻ってくれ』

 

「あらまあ! 今日だけで3人目の新入生!」

「不人気な子、うぇっきも。クールな子、そして意地悪な子!」

「Welcome! 授業を早く始めたいの。早く席に座って。ああ、スティンガーフリン。やっぱり手は足りてるからもう手伝わなくていいわ」

 

 ……元から手は足りてたと思うが、まあごっこ遊びに統合性や一貫性を求めるほうが変か。

 

 授業中は壁に引っかかって待っていた。する事ないし。健康と優しさの授業ね。

 それで親切な人の例が“計り知れない苦痛を与えてやる”っていうところが最高。だって見返りは求めてないからね。超親切じゃん。……計り知れない苦痛って何だろう……怖い。

 

 優しさはフリーよ。だからそこら中に撒き散らして!がモットーなんだろ?

 それ+優しさ(笑)=不幸を撒き散らしてやる……って事だよね。人をヘルプする触腕のくせに名前がStingerで攻撃能力もありの私が言えた事じゃないけど。

 私戦闘用に作られた? 軍は嫌いだよ? 大抵のドラマでは碌な事してないし。拷問とか人体実験とか。……あまってうちの研究者たちも同じようなことしてるわ。

 

 授業が終わって怪音聞いて先生がどっか行…かなかった。頑張ってる先生を置いて逃げる? そんなのクラゲの心がないじゃないか。

 まあ授業が終わったらプレイヤーはすぐに先生に構いに行ったけどね。怪音は聞き逃してもらおう作戦だ。

 

「……あら? この音は何?」

 

 はいしっかり聞き取れてましたね。プレイヤーの肩に纏わりつく。

 

 では事前に用意しておいた置き手紙を机に置いて先生がいない隙に脱出ー!

 

「ねえこんなのやっていいの!?」

「いいの。私達親友だし理解してくれるだろ」




フリン
 自分をクラゲだと思ってる時と元人間だと思ってる時がある。交友関係は広く深く。

プレイヤー
 素敵な事は身を投じて堪能するタイプ。置いていきたくなかったけど親友ならいっか。マスコット達に何回でも殺されることができて超ハッピー。

先生 (バンバリーナ)
 スティンガーフリンとは友達。時々いい先生になるためにアドバイスを貰ったりしてた。
 置き手紙を見つけて発狂する。


主人公組(フリンとプレイヤー)
 …………みゃあ
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