アイドルマスター30Minutes Missions ストレイライト小隊出撃 作:定規P
30MSストレイライトを作ったら
妄想が爆発しました...。
AIを使ってみたらカタチになりました。
3MMの設定はだいぶ無視しているかと思います。
それでも良ければご閲覧ください。
―― 迷光は、統計の外から差し込む
西暦二十XX年。
地球軌道上に突如として穿たれた空間転移門――通称《ゲート》は、人類史という物語のページを強引にめくり、書き換えた。
そこから現れたのは、人型機動兵器を主戦力とする異星高等生命体《バイロン》。
未知との邂逅は、握手ではなく砲声によって幕を開け、地球は否応なく惑星規模の消耗戦へと引きずり込まれた。
当初、人類は絶望の淵に立たされた。
だが、滅亡の危機を前に各国は紛争を凍結し、地球連合軍を結成。拡張型機動兵器《エグザマクス》の実用化によって、戦況は辛うじて死の淵で均衡を保つに至った。
それから、三十年。
かつての総力戦は、すでに遠い過去の記録となった。
組織は再編され、戦術は洗練され、犠牲は効率化された。
そして――戦争は、人間ではなく「システム」の掌の上で管理されるようになった。
地球連合軍を統べるのは、統合管理AI《W.I.N.G(ウィング)》。
World Integrated Network Guardian――世界統合防衛管理網。
《W.I.N.G》は戦域のすべてを俯瞰し、未来の分岐を演算し、人類存続確率を最大化するための「最適解」を提示する。それは絶対的な命令ではない。しかし、完璧な論理が導き出した正解の前で、個人の意志は沈黙を強いられ、最適解以外の選択肢はすべて「非推奨のノイズ」として処理された。
戦場は局地化し、死は統計グラフの僅かな変動へと置換される。
朝食のテーブルで流れるニュース画面、犠牲者の数は昨日の降水確率と同じ無関心さで咀嚼され、人々は変わらぬ日常という名の不感症を生きる。
戦争は今も続いている。だがそれは、もはや誰の肌も焼かない、実感を伴わない「現象」に過ぎなかった。
兵士もまた、ただの数値だった。
能力値、再現性、マニュアル遵守率。
そこにおいて、感情は演算を乱すノイズであり、直感は再現性を損なう誤差であり、個性とは制御すべき変数に他ならない。
「理想の兵士」とは、《W.I.N.G》の予測モデルから一歩もはみ出さない、完璧な歯車のことだった。
だが――。
極稀に、戦場には説明のつかない結果が産み落とされる。
理論を無視した決断。
最適解を叩き壊す逸脱。
絶望的な計算式を塗りつぶし、勝利をもたらす、正体不明の「何か」。
《W.I.N.G》は、その理解不能な輝きを、単なる「バグ(異常)」として記録する。
その日。
地球連合軍の末端組織に、三人のパイロットが配属された。
芹沢あさひ。
黛冬優子。
和泉愛依。
彼女たちは、英雄ではない。
選ばれたのは、適性と、偶然と、統計上のわずかな期待値の差に過ぎない。
歴史の教科書に載ることもない、名もなき局地戦の消耗品として投入されるはずの、小さな駒だった。
だが、彼女たちは――
管理された冷たい硝煙の中で、管理できない光を放つことになる。
秩序を惑わすノイズ。
世界の計算式に紛れ込んだ、美しくも厄介な放浪者。
迷光 ―― ストレイライト。
それが、彼女たちの名であり。
《W.I.N.G》という完璧な神が、最初に出会うことになる「誤算」だった。