デッキが全部いあいあしてる闇のカード   作:いちごの入った大福

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なんか続いたので連載にしました。気が向いた時に更新します。


Q.1d6って?
A.dがダイス、左の数字がダイスの数、右の数字がダイスの面数、つまり1d6は六面ダイス一回分ってことです。TRPG用語ですね。

Q.結局このデッキ強いの?
A.今までの登場カードだと展開札がなくてクソ弱いですが、今話でようやく初動カードが出てきて現代基準になります。





第3話

 

 

『デュエルアカデミア』は複数校存在している。

 

映えある本校はなんと孤島に存在しており、全寮制で四六時中デュエル三昧なのだという。かの伝説的なデュエリストのひとり【遊城 十代】もここの本校出身だという。

 

流石にアンはそこまでデュエルに染まるつもりはなかったが、幸いにも実家から遠くない場所にデュエルアカデミアの分校が存在していたので、そこを受験した。結果、先日の筆記試験とデュエル実技試験で合格判定をもらい、晴れてデュエルアカデミア中等部一年生として入学することとなった。

 

 

アンが通うデュエルアカデミアは孤島にはないが、学園都市を形成しており全寮制である。アンは生まれて初めて実家を離れ、寮に向かうこととなった。

 

 

 

「アン、向こうでも風邪をひかない様にね」

 

「ありがとうパパ」

 

「他の子に迷惑かけちゃダメよ」

 

「わかったよママ」

 

「アンはちょっとズレてるとこあるからなあ」

 

「パパ?」

 

「部屋中に古代ルーン文字っぽいマーク書いちゃダメよ」

 

「ママ??」

 

「宇宙人を呼ぶ儀式とかしはじめたりなあ」

 

「海水浴場で地元のお祭りにいつの間にか参加してたりね」

 

『アンがいたから深きもの達がやってた招来の儀式がワンチャン成功しかけたよね』

 

「二人とも何歳の話してる???」

 

 

 

さりげなく二人に見えていないニャル君までもが同調しつつ。なんやかんやで惜しまれながらも「アンなら大丈夫でしょう」とあんまり心配してなさそうな両親と別れを告げて出発したアン。大荷物は既に送っており、手荷物は少な目なのでらくちん。時間はたっぷり余裕をもって出発した。

 

 

アカデミアへの行き方はバスから電車へ乗り継ぎである。バスに乗り込んで席に座り、リュックを膝に乗せる。移動時間は暇なので、アンの頭の上に座るニャルに脳内で話しかける。

 

 

「(ニャル君。フィルターの改良はどんな感じ?)」

 

『前より強化したから、これでグレートオールドワンを直視しても正気が減ることはないよ。勿体無いなあ』

 

「(これから華の学園生活だよ! カードが不気味過ぎたら悪い噂になるじゃん!)」

 

『ぼっち(笑)』

 

「(ぐぬぬ)」

 

 

以前のデュエルでクトゥルフを出した時、周りから「マジかよアイツ」的な視線をたくさんもらったことで、アンは確信した。このまま入学すると遠巻きにされるぼっちアカデミアが始まってしまうと。何とかニャル君にお願いしてニャルフィルターを強化したところだ。

 

 

なお、ニャルの化身が素直に言うことを聞く異常事態である。

 

 

そんなこんなで脳内雑談していると、バスの外の景色が開けてきた。山をひとつ越え、海を見張らせる位置になれば、アカデミアの全貌が見えるようになる。

 

 

「(あっ見てニャル君。アカデミア見えてきたよ!)」

 

『そうだね』

 

 

 

海に浮かぶ巨大海上学園都市(メガフロート)。その中心部にあるものこそ、デュエルアカデミアである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンが通うデュエルアカデミアは海上に作られ、アカデミアを中心として様々な施設が立ち並ぶ巨大なメガフロートとなっている。海上とはいえ、デュエルアカデミア本校のような断絶した孤島ではなく、本土から直接道が通っている。

 

 

アンはメガフロート行きの交通機関のうち電車に乗る予定だ。時間の余裕たっぷりに出発したため、しばらく暇な時間となる。アンはその間、駅の周りを散策することにした。

 

 

 

「墓地のブレイクスルー・スキル発動!」

「墓地から罠だと!?」

 

 

「マシンナーズ・フォース特殊召喚!」

「あ、奈落の落とし穴で」

「アッハイ」

 

 

「エクシーズモンスターはレベルを持たないため無効!」

「何!? レベルを持たないならレベル0ではないのか!?」

 

 

「ボチヤミサンタイ」

「サモサモキャットベルンベルン」

「プトレノヴァインフィニティ」

「ネフィリムカエシテ」

 

 

 

「わあ……!」

『血の気が多いね。もうデュエルしてるよ』

「みんな新入生かな」

 

 

周りを見渡せば、恐らくアンと同じ新入生と思われる少年少女達が野良デュエルをしていた。デュエルアカデミアに通う連中はどいつもこいつもデュエル脳なのである。

 

 

そして、アンもまた多少なりともデュエル脳である。こんな場を見たら熱に浮かされるのも仕方ない。時間もあるし、野良デュエルをしても良いかもしれないと周りをキョロキョロ見渡す。

 

ふとアンの頭に座っていたニャルが飛び降りて、人気のない方へ歩いて行く。

 

 

『こっちだよアン。面白そうなことしてる』

 

「ほんと? 今行くね!」

 

 

ニャルの導きである、絶対ろくなことにならない。アンは何度も洗礼を受けているはずだが、懲りずに疑うことなくニャルにホイホイついて行く。余りにも迂闊。システムが違えば探索者の才能がある。だからニャルに目を付けられるんだぞ。

 

 

愉快犯ニャルの先導でたどり着いた先には数人の人がいた。カードが散らばり、それを庇うように倒れる少女。ガラが悪い不良2人と、その2人に対峙する少年。

 

 

明らかに揉め事、厄介ごと。まんまとニャルに誘導されたことに気付いたアンは内心頭を抱えた。

 

 

「(ニャル君〜〜!!)」

 

『ホイホイついてくる君が悪いよ』

 

 

いや〜人類は愚か極まりない。そう付け加えたニャルは愉悦している。ニャルは愚かな人類の愚かな所業と、そこにまんまと誘導されるアンの愚かさで愚者のダブルパンチを味わっている。性格が悪い。

 

 

アンの感性は一般人である。ちょっとハスターの貌を直視しても平然としてるだけの一般人である。こうした場面に直面してしまうと、見て見ぬ振りが出来ない程度には人間の血が通っている。

 

 

「拾うの手伝うよ」

 

「あっ……」

 

 

倒れた女の子に手を貸しながら、散らばったカードを集める。落ちていたカードは【メルフィー】という可愛らしい動物の絵柄のカードであった。

 

 

「可愛いカードだね!」

 

「あ……ありがとう、ございます。あ、あの……」

 

「おいゴラァ! 舐めてんのか!」

 

 

女の子が何か言いたげにしていたが、突然の怒声にビクリと怯えて縮こまる。やはりというか、この不良達が少女に難癖をつけていたようだ。

 

 

「こちらにおわす方を知らないとは言わせないッス! アカデミア入学者の中でも最強候補と謳われる†血塗れのアガタ†様だあ!」

 

「知らんな」

 

「何ィ!?」

 

 

アンよりも先に対峙していた少年が答える。どうやら彼は不良達とは敵対しているようだ。冷たい光を瞳に宿した少年は煽るように睨みつける。

 

 

「入学初日から見苦しい。口先よりも実力を示したらどうだ?」

 

「あんだと?」

 

「かかってこい、相手してやる。2人がかりでな」

 

「上等だゴラァ!」

 

「アニキを怒らせたら怖いッスよ!」

 

 

2人の不良……恐らく兄貴分と子分と思われる2人がデュエルディスクを構える。このままでは本当に2vs1となるだろう。

 

2vs1は圧倒的に不利だ。単純に考えて、手札のリソースに2倍の差がつく。少年は勝算があるのかもしれないが、放ってあげるほどアンは図太くなかった。少年に並ぶように立ってデュエルディスクを構える。

 

 

「……何の真似だ」

 

「私も見て見ぬ振りは出来ない」

 

「不要だ。俺一人で勝てる」

 

「放っておいたら私の寝覚めが悪いの!」

 

「はん、小娘が一人増えたところで。負けたときの言い訳がひとつ減ったなあ!」

 

「……勝手にしろ」

 

 

 

 

「(ねえ、ニャル君)」

 

『なんだい、アン』

 

「(あいつら視点ではフィルター減らして良いよ)」

 

『フフッ……キミのそういう俗っぽいとこ、僕は好きだよ』

 

 

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

 

先攻 †血塗れのアガタ† LP4000

 

後攻 謎の少年 LP4000

 

 

 

 

先攻 取り巻きの子分

 

後攻 天音アン

 

 

 

 

 

 

謎の少年 vs †血塗れのアガタ†

 

 

「俺のターン! 2枚の【召喚師のスキル】で【クリフォート・アセンブラ】と【クリフォート・ツール】をPサーチしてゾーンにセット!」

 

 

【召喚師のスキル】

通常魔法

(1)デッキからレベル5以上の通常モンスター1体を手札に加える。

 

 

【クリフォート・アセンブラ】

ペンデュラム・通常モンスター

星5/地属性/機械族/攻2400/守1000

【Pスケール:青1/赤1】

(1)自分は「クリフォート」モンスターしか特殊召喚できない。この効果は無効化されない。

(2)自分がアドバンス召喚に成功したターンのエンドフェイズに発動できる。このターン自分がアドバンス召喚のためにリリースした「クリフォート」モンスターの数だけ、自分はデッキからドローする。

 

 

【クリフォート・ツール】

ペンデュラム・通常モンスター

星5/地属性/機械族/攻1000/守2800

【Pスケール:青9/赤9】

(1)自分は「クリフォート」モンスターしか特殊召喚できない。この効果は無効化されない。

(2)1ターンに1度、800LPを払って発動できる。デッキから「クリフォート・ツール」以外の「クリフォート」カード1枚を手札に加える。

 

 

 

並び立つ赤と青の柱。ペンデュラムスケールは1と9であるため、レベル2から8までのモンスターを同時召喚可能となる。クリフォートは「クリフォート以外を特殊召喚できない」という非常に重い制約があるが、純構築であれば支障なく動けるだろう。

 

 

「ペンデュラム召喚! 手札からアーカイブ、ゲノム、ディスク!」

 

 

【クリフォート・アーカイブ】

星6/地属性/機械族/攻2400/守1000

 

 

【クリフォート・ゲノム】

星6/地属性/機械族/攻2400/守1000

 

 

【クリフォート・ディスク】

星7/地属性/機械族/攻2800/守1000

 

 

「ククク……ライフを払ってツールのP効果を発動。このカードをサーチするぜ」

 

 

 

【アポクリフォート・キラー】

 

 

 

「3体のモンスターをリリースしてアドバンス召喚! いでよ血塗れのキラーマシーン! 【アポクリフォート・キラー】!!」

 

 

 

【アポクリフォート・キラー】

効果モンスター

星10/地属性/機械族/攻3000/守2600

このカードは特殊召喚できず、自分フィールドの

「クリフォート」モンスター3体をリリースした場合のみ通常召喚できる。

(1)通常召喚したこのカードは魔法・罠カードの効果を受けず、このカードのレベルよりも元々のレベルまたはランクが低いモンスターが発動した効果も受けない。

(2)このカードがモンスターゾーンに存在する限り、特殊召喚されたモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンする。

(3)1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。相手は自身の手札・フィールドのモンスター1体を墓地へ送らなければならない。

 

 

 

「アポクリフォートか」

 

 

対峙する少年は興味なさげに呟く。アンは初めて見るカードだったが、どうやら少年は知っているらしい。

 

 

「アポクリフォート・キラーは魔法・罠カードを受けず、格下の効果を一切受けない! 最強のモンスターだ!」

 

 

アポクリフォート・キラーはレベル10で攻撃力3000を誇る大型モンスターである。その耐性は魔法・罠および格下のレベル・ランク9以下に対する完全耐性。リンクモンスターに耐性がないため過信できないが、現代基準でも強固な耐性と言えよう。

 

また、攻撃力デバフ効果もあるため、戦闘突破するには実質3500という壁を越えなければならない。デッキによっては完封可能なポテンシャルを持つカードである。

 

 

「フゥン。その程度で最強だと? 笑わせてくれる」

 

 

しかし、少年は鼻で笑った。確かに強力だが、現状それだけだ。少年の目には、強いカードの力に溺れて使いこなせていない哀れな姿が映っていた。

 

 

「はっ、じゃあ見せてやるぜ。アポクリフォート・キラーの効果発動! てめえの手札からモンスターを1枚捨てさせるぜ!」

 

「フゥン」

 

「ターンエンド。アセンブラのP効果で俺は3枚ドローするぜ! これでリソース回復も完璧だあ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「現れよ【青眼の白龍】

 

 

【青眼の白龍】

通常モンスター

星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500

高い攻撃力を誇る伝説のドラゴン。どんな相手でも粉砕する、その破壊力は計り知れない。

 

 

 

突然の出来事であった。エンドフェイズ時、突如としてフィールドに白亜の龍が降臨した。

 

 

「は……?」

 

「貴様がわざわざこのカードを墓地へ捨てさせてくれたおかげで、このカードの効果を発動出来た。デッキからブルーアイズを特殊召喚する効果だ」

 

 

【太古の白石】

チューナー・効果モンスター

星1/光属性/ドラゴン族/攻 600/守 500

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1)このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。デッキから「ブルーアイズ」モンスター1体を特殊召喚する。

(2)墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「ブルーアイズ」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。

 

 

 

「ブルーアイズだと!?」

 

「どうやら貴様は一体誰に喧嘩を売ったのか、分かっていないらしい」

 

 

少年は制服の上に羽織っていた白いコートを翻す。威風堂々たる佇まいは生まれながらにして得た強者の資質。それに裏付けされた強い自負と自信が表れていた。

 

 

 

 

「俺の名は海馬(カイバ) 瑛人(エイト)。新たにアカデミア最強の座を手に入れる者だ!」

 

 

1カメ

 

2カメ

 

3カメ

 

 

「俺のターン、ドロー! 儀式魔法【カオス・フォーム】発動!」

 

 

 

【カオス・フォーム】

儀式魔法

(1)レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、自分の手札・フィールドのモンスターをリリース、またはリリースの代わりに自分の墓地から「青眼の白龍」か「ブラック・マジシャン」を除外し、手札から「カオス」儀式モンスター1体を儀式召喚する。

 

 

 

「どうやら貴様には敗北という名の鞭を振り下ろさねば、己の不相応を弁えぬらしい! 儀式召喚【ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン】!!」

 

 

 

【ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン】

儀式・効果モンスター

星8/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守 0

「カオス・フォーム」により降臨

このカードは儀式召喚でしか特殊召喚できない。

(1)このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードは相手の効果では破壊されず、相手はこのカードを効果の対象にできない。

(2)このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分の倍の数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。

 

 

 

「クッ……キラーの効果で攻撃力は500ダウン!」

 

「無駄だ。カオスMAXでアポクリフォート・キラーを攻撃。更にダメージステップに【竜皇神話】発動! カオスMAXの攻撃力を2倍にする!」

 

 

 

【竜皇神話】

速攻魔法

このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1)自分フィールドのドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで倍になる。相手フィールドにドラゴン族モンスターが存在する場合、さらにこのターン、対象のモンスターの効果の発動は無効化されない。

(2)自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、ドラゴン族Xモンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。

 

 

 

「こ、攻撃力7000……!?」

 

「肩慣らしにもならん雑魚め。この俺の前から消え失せろ! 混沌のマキシマムバースト!!」

 

「う、うわああああああああ!?」

 

 

†血濡れのアガタ† LP3200→LP0

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天音アン vs 取り巻きの子分

 

 

 

「オイラのターン! 【ユニオン格納庫】を発動!」

 

 

 

【ユニオン格納庫】

フィールド魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1)このカードの発動時の効果処理として、デッキから機械族・光属性ユニオンモンスター1体を手札に加える事ができる。

(2)1ターンに1度、自分フィールドに機械族・光属性ユニオンモンスターが召喚・特殊召喚された場合、その内の1体を対象として発動できる。そのモンスターに装備可能で、カード名が異なる機械族・光属性ユニオンモンスター1体をデッキから選び、そのモンスターに装備する。この効果で装備したユニオンモンスターは、このターン特殊召喚できない。

 

 

 

「ユニオン?変わったカード使うね」

 

『儀式を使う君が言えることじゃないよ』

 

 

本日のお前が言うな案件である。

 

 

「効果で手札に加えた【A-アサルト・コア】召喚! ユニオン格納庫の効果でデッキから【ユニオン・ドライバー】を装備するッス!」

 

 

 

【A-アサルト・コア】

ユニオン・効果モンスター

星4/光属性/機械族/攻1900/守 200

(1)1ターンに1度、以下の効果を1つ発動できる。

●自分フィールドの機械族・光属性モンスター1体を対象とし、このカードを装備魔法カード扱いで装備する。装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。

●装備状態のこのカードを特殊召喚する。

(2)装備モンスターは他の相手モンスターの効果を受けない。

(3)このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。自分の墓地の他のユニオンモンスター1体を手札に加える。

 

 

【ユニオン・ドライバー】

ユニオン・効果モンスター

星5/光属性/機械族/攻2100/守1000

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1)1ターンに1度、以下の効果を1つ発動できる。

●自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象とし、このカードを装備魔法カード扱いで装備する。装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。

●装備状態のこのカードを特殊召喚する。

(2)装備状態のこのカードを除外して発動できる。このカードを装備していたモンスターに、装備可能なレベル4以下のユニオンモンスター1体を、その効果による装備魔法カード扱いでデッキから装備する。

 

 

 

「本来、ユニオン格納庫で装備したユニオンは即座に分離できないッス。でもユニオン・ドライバーは別のユニオンに変形できるッス! ユニオン・ドライバーを除外して【B-バスター・ドレイク】を装備して、自身の効果で特殊召喚ッス!」

 

 

 

【B-バスター・ドレイク】

ユニオン・効果モンスター

星4/光属性/機械族/攻1500/守1800

(1)1ターンに1度、以下の効果を1つ発動できる。

●自分フィールドの機械族・光属性モンスター1体を対象とし、このカードを装備魔法カード扱いで装備する。装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。

●装備状態のこのカードを特殊召喚する。

(2)装備モンスターは相手の魔法カードの効果を受けない。

(3)このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキからユニオンモンスター1体を手札に加える。

 

 

「ユニオン格納庫のデメリットを踏み倒したんだ。上手だね」

 

「アニキには及ばないッス。アサルト・コアとバスター・ドレイクでリンク召喚! 【プラチナ・ガジェット】発進!」

 

 

【プラチナ・ガジェット】

リンク・効果モンスター

リンク2/光属性/機械族/攻1600

【リンクマーカー:左下/右下】

機械族モンスター2体

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

このカードはL召喚されたターンにはL素材にできない。

(1)自分メインフェイズに発動できる。手札からレベル4以下の機械族モンスター1体をこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。

(2)このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。デッキからレベル4の「ガジェット」モンスター1体を特殊召喚する。

 

 

「墓地へ送られたバスター・ドレイクの効果でデッキから【C-クラッシュ・ワイバーン】をサーチして、プラチナ・ガジェットの効果で特殊召喚ッス!」

 

 

【C-クラッシュ・ワイバーン】

ユニオン・効果モンスター

星4/光属性/機械族/攻1200/守2000

(1)1ターンに1度、以下の効果を1つ発動できる。

●自分フィールドの機械族・光属性モンスター1体を対象とし、このカードを装備魔法カード扱いで装備する。装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。

●装備状態のこのカードを特殊召喚する。

(2)装備モンスターは相手の罠カードの効果を受けない。

(3)このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。手札からユニオンモンスター1体を特殊召喚する。

 

 

「これでフィールド・墓地にはA・B・C全てのマシーンが揃ったッス! いざ3体合体! 【ABC-ドラゴン・バスター】!!」

 

 

【ABC-ドラゴン・バスター】

融合・効果モンスター

星8/光属性/機械族/攻3000/守2800

「A-アサルト・コア」+「B-バスター・ドレイク」+「C-クラッシュ・ワイバーン」

自分のフィールド・墓地の上記のカードを除外した場合のみEXデッキから特殊召喚できる。

(1)自分・相手ターンに1度、手札を1枚捨て、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを除外する。

(2)相手ターンに、このカードをリリースし、自分の除外状態の機械族・光属性ユニオンモンスター3体を対象として発動できる(同名カードは1枚まで)。そのモンスターを特殊召喚する。

 

 

 

「どうッスか! これがオイラの切り札ッス!」

 

 

手札をコストとして必要するが、フリーチェーンでカードを除外する効果。そして相手ターンに緊急分離できる能力。使いやすく強い効果が揃った、エースにふさわしい強力なモンスターである。

 

 

「カードを1枚セット。これでターンエンドッス!」

 

 

子分 LP4000

手札3

ABC-ドラゴン・バスター

プラチナ・ガジェット

セットカード1枚

 

 

 

 

「私のターン、ドロー」

 

『さて、どうするアン。あのエースモンスターは明らかに厄介だよ』

 

「(うん。油断できる相手じゃない、出し惜しみなしでいくよ)」

 

 

 

 

 

「【レインコートのアン=シャトレーヌ】召喚」

 

 

 

【レインコートのアン=シャトレーヌ】

チューナーモンスター

星2/風属性/魔法使い族/攻200/守300

このカード名の⑵効果は1ターンに1度しか発動できない。

⑴自分フィールドに「レインコートのアン=シャトレーヌ」以外の「黄衣の王 ハスター」またはそのカード名が記されたモンスターが存在する場合、相手はこのカードを攻撃・効果の対象にできない。

⑵このカードを召喚・特殊召喚した場合に発動できる。「レインコートのアン=シャトレーヌ」以外の「黄衣の王 ハスター」またはそのカード名が記されたカードをデッキから1枚選んで手札に加える。

⑶自分が邪神獣族モンスターを儀式召喚する場合、このカード1枚で儀式召喚に必要な分としてリリースすることができる。

 

 

 

 

召喚されたのは黄色のレインコートを着た幼い少女である。その姿は奇しくも幼い頃の天音アンにそっくりであった。

 

それもそのはず。【アン=シャトレーヌ】シリーズはニャルが出会った頃のアンをモデルに別次元・IF世界のアンの情報を混ぜ込んで作成したカードであるからだ。別世界ではアンが公式ロリBBAとか呼ばれる世界線もあるらしい。

 

 

「効果を発動。かの黄衣の王に連なるものを呼び出すことができる」

 

「黄衣の王? 何ッスかそれ……?」

 

 

子分は聞き覚えのないワードに首を傾げて、何気なくアン=シャトレーヌが呼び出したものに目を向ける。

 

 

 

 

 

 

 

違和感と異物感

 

 

それはただの本であるはずだ。古臭いが、素材は古本としてはごく一般的なもので作られている。

 

 

なにか、おかしい

 

 

表紙に見覚えのない蛍光色の印。その印に対しても違和感を覚えるが、本自体から発せられるソレには遠く及ばない。

 

 

それはなんだ それはダメだ 開けてはならない

 

 

理屈ではなく直感が訴える。本能が有らん限りの警笛を鳴らす。背筋が凍り、身の毛がよだつ。にも関わらず頭で理解できるような理由がわからない。

 

 

ダメだ ダメだ ダメだ

 

 

何がダメなのか分からないまま本能が拒絶する。そんな代物、その古本を…

 

 

 

 

「開け」

 

 

なんてことをしてくれたのでしょう。

その女はあろうことかナチュラルに開けやがったではありませんか。

 

 

「【黄の印(イエローサイン) 原典(オリジン)】」

 

 

おいバカやめろ

 

 

 

 

黄の印(イエローサイン) 原典(オリジン)

永続魔法

このカード名の⑵⑶はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。

⑴発動時の処理として「黄衣の王 ハスター」のカード名を宣言する。

⑵手札を1枚捨てて発動できる。「黄の印 原典」以外の「黄衣の王 ハスター」またはそのカード名が記されたカードをデッキから1枚選んで手札に加える。

⑶手札の邪神獣族モンスターを相手に見せて発動できる。デッキから儀式魔法を1枚選んで手札に加える。

⑷フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる(この効果の発動と効果は無効化されない)「黄の印 原典」以外の「黄衣の王 ハスター」のカード名が記された魔法・罠カードをデッキから1枚選んでフィールドにセットする。

 

 

 

 

「カヒュッ」

 

 

開かれたページはアンの方へ向けられており、他の人からは角度的に見えない。にも関わらず、その存在感だけで一瞬息が止まった。

 

 

【黄の印】は諸説あるが、黄衣の王 ハスターが登場する小説だという説が最有力である。ハスターは地球上に残る書物においては、他のグレートオールドワンと比べて多く出演する。この遊戯王次元においても信者が存在するほどであるが、それでも彼らのことが記された書物は希少価値が高い。

 

 

具体的に言えば、この古本のページ断片でも見つかろうものなら、瞬く間にカルト教団がアカデミアに対してテロを起こす程度である。彼らにとっちゃ聖遺物だからね、仕方ないね。

 

 

それを、その重要かつ焚書すべき書物を、あろうことか原典を! 愉快犯ニャルラトテップがデュエルモンスターズというシステムに勝手に持ち込みやがった正真正銘の原典を! この天音アンという女は「開いた方がカッコいいから」という理由でペラペラとめくりやがったのである!!

 

 

 

 

「このカードは発動時、ハスターの名を高らかに謡う……ねえ」

 

「ひっ……!?」

 

 

アンの視線が向けられる。あのおぞましい書物を直接目にしてもなお色が変わらない、まるで普通の人間であるつもりでいるような瞳。その視線に刺された瞬間、冷静さを失った。

 

 

「対処、する?」

 

 

「うああああ!! ドラゴン・バスターの効果を発動! 手札をコストに【黄の印】を除外するッス!」

 

 

判断を焦った。【黄の印 原典】の効果を使用するのを待てば手札コスト1枚を追加で持っていけたが、様子見よりも一刻も早くその古本を視界の外に追いやることを優先してしまった。

 

 

「(心理フェイズって大事だよね)」

 

『アンも性格悪いなあ』

 

 

アンが恐怖をあおって誘導した結果……つまり心理フェイズである。とはいえ、黄の印が除去されるのはあまりおいしくないのだが、仕方ない。

 

 

「【邪神招来の儀式】発動」

 

 

既に必要なカードは手札に揃っていた。

 

 

 

【邪神招来の儀式】

儀式魔法

このカード名の⑵効果は1ターンに1度しか発動できない。

⑴レベル合計が儀式モンスターのレベル以上になるように自分の手札・フィールドのモンスターをリリースして、邪神獣族の儀式モンスターを手札から儀式召喚する。

⑵このカードが墓地に存在し、邪神獣族モンスターのカード名が宣言された場合に発動できる。このカードを手札に加える。

 

 

 

「邪神招来の儀式を執り行う。贄となるアン=シャトレーヌは1体で必要分として見ることができる。【レインコートのアン=シャトレーヌ】を贄に儀式召喚!」

 

 

己に似たアン=シャトレーヌを容赦なく贄にぶち込み、巨大な魔法陣がフィールドに描かれた。

 

 

 

 

 

「大地を蝕む古代の太陽よ。空を穢す生きた炎よ。ここは水の星……その全てを枯らし、果てなき荒野となれ!」

 

 

 

「顕現せよ。【空に蠢く炎 クトゥグア】」

 

 

 

空に蠢く炎(グレートオールドワン) クトゥグア】

儀式モンスター

星11/炎属性/邪神獣族/攻?/守?

「邪神招来の儀式」により降臨。

このカード名の⑶効果は1ターンに1度しか発動できない。

⑴このカードは戦闘・効果で破壊されない。

⑵このカードを特殊召喚した場合に発動する。フィールドのカードを全て破壊する。このカードの攻撃力・守備力は破壊したカードの数×1000となる。

⑶このカードが相手によってフィールドを離れた場合、自分フィールドに他のカードが存在すれば発動できる。このカードを特殊召喚する。

 

 

 

 

(親のキャロルより聞いたキャロル)

 

 

生きた恒星、偽物の太陽。恩恵と奉仕の関係もなく、全てを焼き尽くすだけの存在であるクトゥグアを信仰するものは地球上にほとんど居ない。かの存在を信仰するのは偶然その存在を知った終末論者だけであろう。

 

 

「うわああああ!?」

 

 

その存在……炎なのに生きている、その存在を目の当たりにした取り巻きの子分は見事に正気度を減らした。そんな混乱の最中、アンは無慈悲に掲げた手を下ろす。

 

 

「クトゥグアが降臨した時、互いの全てのカードを破壊する」

 

 

「!? ど、ドラゴン・バスターの効果発動! 緊急分離!」

 

 

ドラゴン・バスターが素材となった3体のモンスターに分離する。それだけではフィールド全体を巻き込むクトゥグアの効果からは逃れられないが、目論見はそこにはなかった。

 

 

「破壊されたA・B・Cのマシーンとプラチナ・ガジェットの4体の効果を発動!Bの効果で2体目のAをサーチし、Aの効果で墓地のBを回収し、Cの効果でBを特殊召喚! プラチナ・ガジェットの後続としてデッキからゴールド・ガジェット特殊召喚! ゴールド・ガジェットの効果でサーチしたAを特殊召喚!」

 

「クトゥグアのステータスは5枚破壊したため5000となる」

 

 

これで子分の場にはA、B、ゴールド・ガジェットの3体が守備表示の壁モンスターとして並んだことになる。壁モンスターとしては心許ないが、ゴールド・ガジェットもまた破壊されると後続を呼ぶ効果を持つため、時間稼ぎとしては十分だろう。

 

いくらクトゥグアのステータスが高かろうが、貫通効果を持たないクトゥグアでは守備モンスターを破壊してもダメージを与えることができない。次のターンには再びドラゴン・バスターが降臨できる。

 

だが、みすみす見逃すアンではない。ここまでは想定内。アンはこのターンに決めるつもりでいた。

 

 

「【狂信者の写本】発動。発動時に邪神の名を宣言する」

 

 

【狂信者の写本】

永続魔法

このカードは1ターンに1度しか発動できない。

⑴発動時の処理として、邪神獣族モンスターのカード名をひとつ宣言する。

⑵1ターンに1度、以下の効果からひとつを選んで発動できる。

●宣言したカードを墓地から手札に加える。

●宣言したカードを手札から捨てて1枚ドローする。

●宣言したモンスターと同じレベルを持つ生贄トークン(効果モンスター/魔法使い族/闇属性/攻0/守0)を特殊召喚する。このトークンは攻撃宣言できず、邪神獣族モンスター以外の融合・S・L素材にできない。

 

 

 

「私が宣言するのは 【風をあゆむもの(グレートオールドワン) イタクァ】」

 

「ヒュッ…」

 

「名が宣言されたため墓地から【邪神招来の儀式】を回収。狂信者の写本の効果でイタクァと同じレベルのトークンを生み出す。【邪神招来の儀式】発動!」

 

 

 

 

風と共にあるものよ

 

旅する病風よ

 

この星に住む数多の矮小な生物達に滅びをもたらせ

 

 

 

 

「降臨せよ 【風をあゆむもの イタクァ】」

 

 

風をあゆむもの(グレートオールドワン) イタクァ】

儀式モンスター

星11/風属性/邪神獣族/攻4000/守4000

「邪神招来の儀式」により降臨。

このカード名の⑵⑶効果は1ターンに1度しか発動できない。

⑴このカードを特殊召喚した場合に発動できる。手札・デッキ・墓地から「イタクァの暴風」をセットする。この効果でセットしたカードはセットしたターンに発動できる。

⑵相手モンスターの表示形式が変更された場合に発動できる。そのモンスターの効果を無効にする。

⑶このカードがフィールドを離れた場合に発動できる。フィールドの全てのモンスターの表示形式を変更し、攻撃力・守備力を0にする。

 

 

 

風そのもの、あるいはウェンディゴとも呼ばれるもの。風の中に佇む骨ばった巨人のような存在。その風を受けたものは身体と精神を蝕まれ、朽ちていくのみ。

 

 

「ひあっ……」

 

 

2体目のグレートオールドワンを直視したことでまたしても精神ダメージを受ける。だが発狂はしなかった。なんとこの取り巻きの子分、ニャルフィルターの軽減があるとはいえ、グレートオールドワン2回分の正気度チェックに成功し、デュエルが続行出来ていた。意外と心が強ぇデュエリストなのか!?いのかもしれない。

 

 

「効果を発動、デッキから【イタクァの暴風】をセット。このカードは罠カードだが、イタクァの効果でセットしたターンに発動できる」

 

 

【イタクァの暴風】

通常罠

(1)相手フィールドの全ての表側表示モンスターの表示形式を変更する。

 

 

「【イタクァの暴風】により相手モンスター全ての表示形式を変更。更にイタクァは表示形式が変更された相手モンスターの効果を無効にする」

 

「……しまったッス!?」

 

 

モンスター全てが攻撃表示となる。こうなってしまえば、せっかく並べた壁モンスターは逆にサンドバッグである。取り巻きの子分は己の結末を悟った。

 

 

「バトル。クトゥグアとイタクァでA-アサルト・コアとB-バスター・ドレイクに攻撃」

 

「う、うわああああ!?」

 

 

取り巻きの子分 LP4000→LP0

 

 

 

 

 

 

「く、クソッ……俺達が負けるだと」

 

「う、うわあああああ!!」

 

「おいどうした!?」

 

 

海馬瑛人に負けて膝をついた†血塗れのアガタ†は突如として錯乱した様子の子分に動揺する。†血塗れのアガタ†は子分の方のデュエルを気にしていなかった……というか、それどころではなくワンキルされたためアレを目撃していなかった。

 

一方、子分の方は1d6程度の正気度ダメージを2回ほど受けたため錯乱。腰を抜かして顔を涙で濡らして後退りし始めた。

 

 

「あ、あんなの、デュエルモンスターなんかじゃない! バケモノ……あんなの存在して良いはずがないッス! ああっ 窓に! 窓に!」

 

「窓には何もいねえぞ! チッ、覚えてろ!!」

 

 

†血塗れのアガタ†は錯乱した子分を背負って捨て台詞と共に走り去っていく。ああ見えて配下の面倒見は良いのかもしれない。†血塗れ†のくせに。ネーミングセンスは最悪である。

 

一方、全く興味がなかったので一切見ていなかった海馬瑛人という少年は妙なモノを見る目でアンを見た。

 

 

「貴様、何をした」

 

「カードが怖かったんだって。失礼しちゃうよね」

 

『確信犯だけどね』

 

 

答える気がないと悟った瑛人は「ふん」と吐き捨てて立ち去って行く。その背中に対して、へたり込んでいた少女が立ち上がって声をかけた。

 

 

「あ、あの! 助けてくれてありがとうございました!」

 

「助けただと? 勘違いするな。入学初日から目障りなゴミを払っただけだ。貴様を助ける気など毛頭ない」

 

 

瑛人は首だけ振り返って少女を睨みつけ、すぐに視線を逸らして立ち去った。倒れていた少女を助け起こしたり、カードを拾い集めたりすることはなかった。彼にとっては本当に目障りなゴミを払った認識なのかもしれない。

 

 

「ふーん、ツンデレってやつかな。なんだ、良いやつじゃん!」

 

『節穴かな?』

 

 

アンの目は節穴である。グレートオールドワン目視して平気なのは節穴以外の何者でもない。

 

 

「あの、あなたもありがとうございました。えっと…」

 

「私は天音アン、新入生だよ。あなたも?」

 

「あ、はい! 私の名前は…」

 

 

 

 

 

 

 

森之木(モリノキ) 紗良(サラ)っていいます」

 

 

「よろしくね!」

 

 

『モリノ() ()()ね……絶対あのガキとカップリングじゃん』

 

 

ニャルは訳知り顔で呟いた。

 





Q.ふーん、海馬って?
A.ああ! それって海馬瀬人の子孫?

Q.結局2vs1でも勝てたの?
A.アポクリフォート・キラーとABCだけではカオスMAXが突破できないので勝ててました。やっぱリミッター解除って大事ですね。

Q.ふーん、伝説って?
A.ああ!


今まで登場したカードの解説ページいる?

  • いる
  • いらない
  • 分からない、我々は雰囲気で遊戯王している
  • ネフィリム返して
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