忍界の英雄はオラリオで英雄になるのか!!   作:もるさっさ

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世界を超えた再会!ナルトとヒナタ

 

 裏庭でアイズと戦ってから1週間がたった。

あの日からアイズはナルトの後を追っかけ回していた。

最初は物陰から見ていただけだったが、何度も影分身の術でだまされたので今では隠れず突撃して一緒に組手などをしている。

ナルトはアイズの行動に昔木ノ葉丸がこんな感じにくっついてきていたことを思い出して懐かしい気分になったのだった。

 そんなある日、ナルトはカルガモのようについてくるアイズを連れて裏庭で修行をしていた時だった。

自来也が焦った顔をしてナルトの元にやってきたのだ。

それを見たナルトはどうせまたどっかで覗きでもやってアストレア・ファミリアかガネーシャ・ファミリアにでも追いかけられてるのだと思った。

オラリオに来て、自来也と一緒に行動していると嫌でもアストレア・ファミリアとガネーシャ・ファミリアに追いかけ回されるのだ。

自来也はキレイな女性や女神を見つけると、すぐにナンパはするわ、神々の大浴場を覗き行くわで正義の眷属であるアストレア・ファミリアと自警団を務めているガネーシャ・ファミリアに毎回追いかけ回されるのである。

ナルトも闇派閥を何人か捕まえて街の平和に協力しているのだが、自来也の弟子ということで要注意人物として見れていて、街中で会うと必ず職質されるのである。

なので自来也が焦っているとそうなんだろうと思ってしまうナルトだった。

 

「ナルトー!!」

 

「なんだってばよ?また覗きがバレたのか?」

 

「ちっがーうっ!!いいからこい!!」

 

自来也はナルトを抱えてホームを爆速ででていき、人気のない裏路地に連れてきた。

 

「いったいなんだってばよ!!」

 

「いいかナルト、落ち着いて聞け」

 

自来也がいつになく真剣な顔をしてナルトに言う。

 

「今朝、六道仙人様から知らせがあった」

 

「仙人のじっちゃんから?」

 

ナルトは何故自分には言わずに自来也だけに言ったのか疑問だった。

 

「六道仙人様はまたこちらに忍を送ったそうだ」

 

「忍を!!一体誰を?」

 

ナルトは驚きを隠せなかった。

一体誰が、何故この世界に来たんだ。それが頭の中をぐるぐる回っていた。

 

「それはわからん。だが、ナルトを支えてくれる人物だと言っておった」

 

「九喇嘛!!」

 

『もって1分だ!それ以上は体がもたねぇ!!』

 

「わかってるってばよ!影分身の術!!」

 

自来也の言葉を聞いてナルトは九喇嘛に声を掛ける。

感知系が全く駄目なナルトは、なるのに時間がかかる仙人モードより九尾のチャクラモードを選んだ。

しかし体ができあがっていないので、長時間もたない。

なので保険としてナルトは影分身に自然エネルギーを溜め込んでおいてもらうことにしたのだ。

影分身が自然エネルギーをため始め、本体は九喇嘛のチャクラモードになり感知する。

 

「確かにチャクラを感じるってばよ。でも誰のかわんねぇ」

 

ナルトは感じ取ったチャクラが誰のかわからなかった。

 

「けど、会えば誰かわかんだろ!」

 

そう言ってナルトはチャクラを感じ取った場所に走っていった。

 

 

 

 ヒナタは無事にナルトがいるオラリオに来ることができた。

視線が低くなっているのに違和感を覚えて噴水で自分の姿を確認すると、下忍時代まで若返っていたのだ。

慌てて色々と確認したらどうやら若返っているだけで、ここに来るまでに覚えた医療忍術も鍛えた柔拳も使えるようなので安心した。

ヒナタは周りを見渡してこれからどうやってナルトを探すか考えていた時、懐かしい強大なチャクラがものすごいスピードで近づいてくるのを感知した。

そちらを向くとオレンジ色のチャクラを纏ったナルトが空から振ってきたのだった。

 

「あれ?お前ヒナタか?」

 

「ナルト君!!」

 

ヒナタはナルトを見た瞬間、我慢できずに抱きついて泣いてしまった。

 

「おっおい!どうしたんだってばよ?ってかなんでここにいるんだよ!!」

 

いきなりこの世界に現れて、抱きつかれ泣かれてしまってナルトはどうしたらいいかわからず、ヒナタが泣き止むまで頭をなでながら待つのだった。

ちなみにこの光景を見てナルトの中にいる尾獣たちは九喇嘛に『この娘とナルトの関係は!!』と詰め寄っていた。

 

「落ち着いたか?」

 

「うっうん。ごめんなさいいきなり泣いちゃって」

 

しばらくしてヒナタが落ち着いたのでなんでここにいるのかとかを話し合うことにした。

 

「そんで?なんでヒナタがこの世界にいるんだってばよ?」

 

ナルトの質問にヒナタはナルトが消えてからのことを順番に話していった。

ナルトが消えて自分が引きこもってしまったことから六道仙人にナルトに会うために修行してからこの世界におくってもらったことまでを話した。

話を聞いたナルトは嬉しかったが疑問もあった。

なんでヒナタはそこまでして自身を追いかけていたのかと言うことだった。

普通ならこんだけ愛されていれば気がつくのだけれど、ナルトは孤独期間と迫害期間が長かったため愛情や好意というものがよく分かたなかった。

 

「なんで俺のためにそこまでしてくれるんだ?」

 

そう聞いたナルトにヒナタは笑顔で答えた。

 

「私は、日向ヒナタはうずまきナルトを愛しているからです」

 

「ッ!!」

 

ヒナタの答えを聞いてナルトは顔を真赤にする。

今までナルトはこんなに真っ直ぐな好意を向かられたことがなかった。

向けられていたのは悪意と憎悪といった悪意しかなかったのだ。

だからどうしていいかわからなかった。

わからなかったが凄く嬉しかった。

 

『早く返事をしなさいナルト!!』

 

『そうです!!女性にここまで言わせたんです!これ以上彼女に恥をかかせてはいけません!!』

 

ナルトの中から又旅と穆王が言ってくる。

他の尾獣がなにか言おうとしたが、2匹の気迫に負けて何も言えなかった。

ヒナタは真っ直ぐナルトを見つめて答えを待っていた。

ヒナタはもしナルトが自分を選ばなくても友としてそばで支えるつもりであった。

 

「ヒナタ」

 

「はい」

 

「ありがとう。すげぇ嬉しいってばよ。でも俺でいいのか?こんな、こんな人が争う原因を体の中に飼っている俺で」

 

いいのか?と言おうとしたが、ナルトの口をヒナタの二と指し指が止めた。

 

「どんなナルト君だって私はナルト君のことが大好きで愛してます。この気持ちに嘘はありません」

 

そこまで言ってヒナタはニッコリと笑う。

 

「まっすぐ自分の言葉曲げない。私もそれが忍道だから」

 

「ッ!!」

 

ヒナタが言った忍道はナルトも掲げている忍道だった。

ペインと戦った時も同じようにナルトへの愛と忍道を言っていたヒナタ。

あの時は恋愛的な意味ではなく仲間としての好きだと思っていたナルト。

しかしこの世界に来たということはもう元の忍界に戻ることができないということ。

それはもう家族にも仲間にも会えないということだ。

そんな覚悟までして自分を追ってきて好きだと言ってくれるヒナタにナルトは惹かれた。

ナルトはヒナタをゆっくりと抱きしめる。

 

「なっナルト君!?」

 

いきなり抱きしめられて驚くヒナタ。

 

「ありがとうヒナタ。こんな俺を、好きだって、愛してくれてありがとう」

 

そう言いながらナルトは静かに涙を流す。

ヒナタはさっき自分がされたみたいにナルトの頭を優しくなでる。

 

「よしっ!決めたってばよ!!」

 

しばらくして泣き止んだナルトはガバっと顔を上げてそういった。

 

「ヒナタ!」

 

「はっはい!!」

 

「結婚すっか!!」

 

それは指輪もなければロマンチックな雰囲気もまったくない告白の返事であった。

普通の女性なら『やり直し!!』と激怒するであろうが、ヒナタは長年の思いが通じたことの嬉しさが勝ってロマンチックな雰囲気とかはどうでもよかった。

 

「はい、喜んで」

 

ヒナタは涙を流しながら笑顔で答えた。

今まさに幸せなカップルが誕生した瞬間だった。

周りの人々と神々は祝福する。

周りの雰囲気はまさに結婚式のような盛り上がりを見せていて、これはもう誓の口付けって感じになっていた。

そこでアマゾネスみたいな布面積が少ない服を着た一柱の女神が二人の前に立つ。

 

「いいもの見してもらったよ!愛と美を司る女神であるこのイシュタルがお前らを祝福してやろう!!」

 

イシュタルと名乗った女神が高らかに宣言した。

 

「さあ坊主!この私が見届けてやるから誓いの口づけだ!!」

 

「「ええっ!!」」

 

いきなりこんな人前でキスしろなんて言われて驚くナルトとヒナタ。

 

「どうした!男なら女を待たせるんじゃないよ!!」

 

驚いて固まっていたナルトの背をバンッと叩きながらイシュタルは言う。

周りの神もヒューマンも皆して『キース!キース!』とコールし始める。

ヒナタは未だに恥ずかしくてうつむいてしまっているが、心のなかではしてくれないかと期待していた。

ナルトは中にいる尾獣たちにも『早くキスしろ!!』と言われてこの場には味方がいないと悟り、覚悟を決めてヒナタの肩を掴む。

 

「なっなななナルト君!!」

 

ナルトはそのまま顎くいをしてゆっくり顔を近づけていく。

ヒナタは目をつぶりその時を待つ。

周りも静かに見守る。

今まさに唇同士がくっつくかってところで横槍が入った。

 

「そこまでよっ!!!」

 

「「ッ!!」」

 

その声に驚いてナルトとヒナタは離れてしまった。

声の方を見るとアストレア・ファミリアのアリーゼが他の団員を連れて胸を張って立っていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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