突如現れたアストレア・ファミリアによって誓いの口づけが邪魔されて周りは一気に白けてしまい、ヒナタは落ち込んでしまった。
「まったく無粋だねぇ。いったいなんだってんだい!!」
イシュタルがイライラしながらアリーゼたちに聞く。
「そこの
「ドスケベにんじゃ?」
ヒナタは誰のとか全くわからず頭をかしげる。
「エロ仙人のことだってばよ」
ナルトは苦笑いしながらヒナタに伝えた。
「えっ!!自来也様がこの世界にいるの!?」
伝説の三忍と言われ、ナルトの師である自来也までもこの世界にいるなんて思いもしなかった。
「ああ、俺よりも先にこの世界におくられたみてぇ」
「そうなんだ」
ナルトとヒナタはそんな話を笑いながらしていた。
すると今までイシュタルと何かを言い合っていたアリーゼたちがこちらにきた。
「とにかく!ナルトは連行して事情聴取よ!」
「きっとあの変態爺の弟子だからなにかしらやっただろ」
「そうですねぇ。あのエロ爺の弟子ですからねぇ」
「悪事は絶対に見逃せない!大人しくお縄につきなさい!!」
一方的な決めつけに大切な師匠への暴言でナルトは少し切れそうになっていた。
「俺は何もしてねぇ!!」
ナルトは無罪を主張するが、アリーゼたちは自来也の弟子と言う先入観があるので信じられないでいた。
「それを判断するのはアストレア様だ。無罪だと言うなら大人しくしていろ」
そう言ってナルトを縄で縛ろうとしていた輝夜の手をヒナタがつかんだ。
「なんだ娘?」
「ナルト君は何もしていません。なのに何で縛るんですか?」
「お前は知らんようだから教えといてやる。こいつの師は女神の湯浴みを覗くといった大罪を毎日のように仕出かす変態だ。そんなやつの弟子となればそういった技術を学んでいる恐れがあり犯罪者予備軍だ。だから正義のために縛るのだ」
「ッ!!」
ヒナタは今の輝夜の言葉が許せなかった。
ナルトはいつも誰かを救うためボロボロになるまで戦い、皆に笑顔を届けてきた。
自分はどんなに蔑まされようとも里や仲間のために血を流し、涙を流してきたのだ。
世界を平和にするために幼い頃から夢だった火影になることも諦めた。
そんな皆のためにこれまで尽くしてくれたナルトを犯罪者予備軍等と言われて怒らないはずがない。
ヒナタは掴んでいる手に力を入れる。
「おっおい娘!いっ痛い!!離せ!!」
輝夜は振りほどこうとするがぴくりとのしない。
「取り消してください」
「なっなに?」
「ナルト君を犯罪者予備軍と言ったことを取り消してください!!」
「なっ何だその目は!!」
輝夜はヒナタの目を見て驚いた。
それはそうだろう、今のヒナタの目は白眼になっているので、目の周りの血管が浮き出ているのだから驚かないほうが無理がある。
「いいから取り消してください!!」
「ヒナタっ」
いつももじもじしていて声が小さいヒナタが自分のために怒り、あんな大きな声を出していることにナルトは驚いたが、嬉しさのほうが勝っていた。
「ええいっ!!こうなったらお前もしょっぴいてやる!リオン!!手を貸せ!」
握られた手首の痛みが限界に達したことで、輝夜はヒナタも捕まえることにしてリューに助力を求めた。
「大人しくしてください」
リューがヒナタをつかもうとすると、ヒナタは輝夜から手を放しリューに向かって柔拳を放つ。
「カハッ!!」
柔拳によって点穴を突かれるという今まで感じたことのない痛みでリューはうずくまってしまう。
「リオン!!」
アリーゼはうずくまっているリューに駆け寄る。
「貴様ッ!!」
輝夜は刀を抜こうとしたが、それより先にヒナタの柔拳を胸にくらいふっ飛ぶ。
「おいおいっ!いったい何だってんだよ!!」
ライラはこの状況に思考が追い付かなかった。
一瞬でLV4の輝夜とリューを倒してしまったのだから驚かないほうが無理である。
「マリュー!急いで輝夜とリオンの回復を!セルティ!リャーナは魔法で攻撃!ネーゼは詠唱が終わるまでの時間稼ぎ!!」
「「「了解!!」」」
ライラは頭をフル回転させてみんなに今できる最善策を指示を出していく。
しかしその作戦はあっという間に崩壊した。
瞬身の術で一瞬にしてネーゼの懐に入り、柔拳で意識を刈り取り、魔法を詠唱していたセルティとリャーナは点穴を突かれて魔力が練れなくなり魔法がうてなくなった。
「うそっ!魔力が感じない!!」
「こんなことって!!」
魔法が使えなくなってしまい2人はそのばで立ち尽くしてしまった。
「おいおいっ!マジでどうすりゃいいんだよ!」
ライラはどうすればいいか考えるが、いい案が全く浮かばなくて冷や汗を流す。
もう戦えるのがアリーゼしか残ってないのだ。
アリーゼは剣を構えてヒナタとにらみ合っている。
お互いが動こうとしたその時。
「そこまでだ!!」
そう声を上げたのはガネーシャ・ファミリア団長のシャクティだった。
よく見ると後ろにはガネーシャとアストレアまでもいた。
「争いを止める俺がガネーシャだあああああぁぁぁっ!!」
「ガネーシャうるさい!」
「すまないシャクティ!と謝る俺がガネーシャだあああああぁぁぁっ!!」
「ガネーシャ、ほんとに静かにして頂戴」
「はいっ!!」
アストレアに言われてようやく静かになったガネーシャ。
「アリーゼ、剣をおさめて。そちらの子も構えを解いてください。私たちは争いに来たのではなく話し合いに来たのです」
「話し合いっていう割には随分と武器を持った奴らがいるもんだな」
ナルトはそう言いながらヒナタをかばうようにヒナタの前に出る。
「ごめんなさい。今の時期はこうでもしないと私たち神は外を出歩けないの」
今は闇派閥が暴れまわっている暗黒期。
闇派閥を取り締まっているファミリアの主神だから狙われることが多いのだ。
「まぁいいてばよ。それで?話ってのは?」
「まずはどうしてうちの子たちと戦いことになったのかを教えてくれるかしら」
アストレアにそういわれたので、ナルトは今までのことを話した。
「話をまとめると、久しぶりに会った彼女、ヒナタさんのうれし泣きをナルト君が何かやって泣かせたと勘違いした人の通報でアリーゼ達がここに来た。そしてナルト君たちの話を全く聞かないでナルト君が
シャクティがガネーシャに聞く。
「ない!!よってナルトとヒナタは正当防衛だ!!そして真実を伝えた俺がガネーシャだあああああぁぁぁっ!!」
「なんかガイ先生みたいな人だねナルト君」
「そうだな」
2人はガネーシャを見ておかっぱ、激眉、緑タイツと変な恰好をしているが、体術のスペシャリストであるマイト・ガイのことを思い出していた。
「どうやらうちの子たちが迷惑をかけたみたいね。ごめんなさい」
アストレアはナルトとヒナタに深々と頭を下げる。
その姿を見てアリーゼたちは自らの主神に頭を下げさせてしまったことに苦い顔をする。
「疑いがはれたってんならもう行ってもいいか?」
「そうね。私も一緒に行くわ。ロキに謝罪しないといけないから。アリーゼ、一緒にきてちょうだい」
「はい!アストレア様」
「他の皆はホームに帰っていてね」
「「「「はい」」」」
アリーゼを残して他のアストレア・ファミリアは帰っていった。
「問題も解決したようなので帰るぞシャクティ!!そして俺がガネーシャだあああぁぁぁぁっ!!」
ガネーシャ・ファミリアもみんな引き上げていったので、ナルトはヒナタの手を取りアストレアとアリーゼをつれてホームに帰っていくのだった。
アニメでも現実でも自分から正義名のってる人は人の話を聞かないと思う作者です。
前科があれば、また犯罪を犯してると疑われ、素行の悪い人が一人でも友人にいると自分まで悪く見られてしまうこんな世の中、皆さんはどう思いますか?