自来也がダンジョンに行った後、ナルトとヒナタはロキの部屋に呼ばれた。
「ほな、ヒナたんに恩恵刻もか」
ニヤニヤしながら手をワキワキするロキを見てナルトはヒナタを背中に隠す。
「ロキ、ヒナタに変なことしたら、わかってるよな?」
九尾のチャクラを垂れ流しながらロキを威圧する。
「もっもももももちろんやっ!!」
ロキは下手なことしたら送還されると思い冷や汗を流しながらそういう。
「安心しろナルト。私も立ち会う」
リヴェリアがそう言ってくれた。
「リヴェリアがいるなら安心だってばよ。でもなにかされたら俺に言えよヒナタ」
「うん、わかった」
ヒナタの返事を聞いてナルトはフィンと部屋の外に出る。
「ほな服上だけ脱いでそこに寝っ転がってな」
ヒナタはロキに言われた通り服を脱いていく。
「うっひょー!!ヒナたんええもんもっとるなぁ!!」
ロキはヒナタの胸をみて興奮する。
ヒナタは恥ずかしそうに脱いだ服で前を隠しながらベットに寝転がる。
「いくでぇ!!」
ロキがヒナタの背中に血を一滴垂らすと、恩恵が刻まれていく。
日向ヒナタLV1
力:I0
耐久:I0
器用:I0
敏捷:S999
チャクラ:S999
忍:S
柔拳:S
医療:A
<スキル>
【日向一族】
・白眼の発現と使用
・柔拳の習得及び柔拳での攻撃に補正大
【医療忍者】
・医療忍術を行うときのチャクラ量軽減
・回復速度上昇
・薬、兵糧丸作成時成功率大幅アップ
【人柱力の花嫁】
・尾獣との対話が可能
・尾獣のチャクラの使用可能
(使用できるチャクラ量は尾獣との信頼関係によって変動)
・人柱力との思いが強けれは強いほど全ステイタスに超補正
【大筒木の子孫】
・チャクラの回復速度上昇
・転生眼の開眼
・早熟
「できたでぇ。もう服きてもええで」
ヒナタは起き上がり手早く服を着る。
ロキはリヴェリアとヒナタのステイタスを写した紙を見ながら頭を抱えていた。
「とりあえずナルトー、フィーンもう入ってもええでぇ」
ロキがそう言うとナルトとフィンが部屋に入ってきてナルトは当然のようにヒナタの横にたった。
「ヒナタはまだ字が読めんから口頭で伝えるで」
ロキはヒナタのステイタスを読んでいく。
スキルの【人柱力の花嫁】を聞いた時ヒナタとナルトは顔を真赤にしていた。
それを見てロキが「リア充爆発しろ」とボソっとつぶやいていた。
「そんじゃナルト、ヒナたんスキルの説明してくれへん?」
「説明、ですか?」
「そうだ。我々冒険者はダンジョンを団体で攻略する。そうなった時にお互いのスキルや戦闘方法を知っていなければ連携が取れなくなってしまう。そうならないようにファミリア内でいくらか共有する必要がある」
「なるほど」
リヴェリアがそう言うと納得するヒナタ。
「ほな聞いてくでぇ」
そこからロキとリヴェリア、フィンの質問に自身の弱点や不利になるようなことは伏せて説明した。
「ありがとうヒナタ。これから僕たちは家族だ。お互い助け合っていこう」
「はい。よろしくお願いします」
ヒナタはフィンの事をあまり信用していなかった。
女の勘みたいなものなのか、会ったときから警戒していたのだ。
「それじゃあヒナタは明日からこの世界ついての座学をリヴェリアに教えてもらってくれ。リヴェリア頼んだよ」
「ああ、任された」
「よろしくお願いします」
ヒナタはリヴェリアにペコリと頭を下げる。
「後はヒナタの部屋だけど、案内はそこで聞き耳を立てているアイズにお願いしようかな」
フィンがそう言ってドアの方を見ると、ドアがゆっくりと開きアイズが部屋の中に入ってきた。
「ごっごめんなさい。ナルトを探してたら、お話が聞こえて」
怒られると思っているアイズはビクビクしながらそういった。
「まぁ君が最近ナルトについて回ってるのは知っているから、今回は見逃すよ」
フィンがそう言うとホッとするアイズ。
フィンが言う通りあの日からアイズはナルトにひっついて回っていた。
ナルトが強い秘密を知りたいという思いもあるが、ナルトがこっそりとダンジョンに連れて行ってくれたり、街でじゃが丸君を買ってくれたりするのでアイズは速攻で懐いた。
今の時期勝手にホームの外に出ることを禁止されているアイズとナルトは、外に出る時は自来也かリヴェリアが同伴しなくてはならなかった。
しかし自来也は執筆活動で忙しく、リヴェリアは闇派閥の討伐などで忙しい。
前は自来也が影分身をして分身と一緒にダンジョンに行っていたが、忙しくなるとそれもなくなった。
なのであまり外に出れないのだ。
そんなナルトとアイズがどうやってこっそりとダンジョンに行っているかというと、ナルトの影分身の術と変化の術を使い、自分とアイズの身代わりをホームの中庭で組み手をさせて本体はダンジョンにいるのだ。
ホームから出る時は、道連れにしたラウルのリュックの中にアイズを入れて、ナルトはその日ホームにいない人物に変化してラウルとホームを出てダンジョンに向かっているのだ。
ラウルは一緒に鍛錬できるし魔石を換金すれば、ナルトもアイズもラウルに多く渡すのでラウルにとってはいい事づくしだったりする。
まぁバレた時は特大な説教が待って入るのだが。
ダンジョンに行きたいアイズはそうやって連れ出してくれるナルトの事を最近は兄のように思ってきたりしていた。
ヒナタはアイズに連れられて自身の部屋になる場所まで歩いていた。
アイズは案内しながらヒナタの事をじっと見ていた。
「どうかした?」
ずっと見てくるアイズにヒナタが聞く。
「あなたも、ナルトと同じ、忍者、なの?」
「うん、そうだよ」
ヒナタがそう答えるとアイズは目をキラキラさせて興奮する。
「じゃあ!いっぱい増えたり、火ふいたりできる?」
ワクワクしながら聞いてくるアイズをヒナタは優しい笑顔で見つめる。
「ナルト君ほどではないけど、少しならできるよ」
「すごい!!私もできるように、なりたい!!でも、ナルトと、自来也が無理だって」
キラキラしていた表情が一気に暗くなってしまった。
ヒナタはそんなアイズの頭をを優しくなでてあげる。
「何でアイズちゃんには出来ないのか、何か理由があるんだよ。ナルト君も自来也様も意地悪でそんなこと言う人じゃないから」
「うん」
ヒナタにそう返事をしてアイズは案内を再開した。
アイズとヒナタがいなくなったロキの部屋では、ロキとフィン、リヴェリアがいた。
ナルトは中庭で修行すると言って出ていってしまった。
「さて、ヒナタのスキルのことだけど、どう思う?」
「どのスキルや?フィン」
「【人柱力の花嫁】以外考えられんだろうが」
「やんなぁ」
ケラケラと笑うロキ。
「笑い事じゃないよロキ。尾獣の力を使える者が増えたんだ。しかも其の者が僕たちにあまりいい印象を持ってないときた」
そう、フィンはヒナタが自分たちにあまりいい印象を持っていないことを見抜いたのだ。
「しかも彼女の事をナルトがものすごく大切にしているしな」
「あんだけ思い合ってるんやから多分やけどナルトにも同じようなスキル出でるやろうなぁ」
ロキは遠い目をしながハハハッと笑う。
「とにかくヒナタはナルト同様に注意しながら信頼関係を築いていこう」
「わかった」
「了解や〜」
フィンはどうやってナルトとヒナタから信用してもらえるか考えるが、ナルトは人の悪意や憎悪と言った負の感情に敏感だった。
これは長年里で冷遇されていたから身につけられたものだ。
なのでフィンが自分を利用しようとしている雰囲気は感じ取っていて、それは尾獣たちも同じだった。
だからナルトはフィンとはあまりかかわらないようにしている事をフィンは知る由もなかった。