忍界の英雄はオラリオで英雄になるのか!!   作:もるさっさ

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修行開始!目指せオラリオの碧き野獣!!

 

 ラウルにチャクラが発現した翌日、ナルトとヒナタ、ラウルと何故かアイズが中庭に集まっていた。

そこに少し遅れて自来也がやってきた。

 

「ではこれよりチャクラを扱う修行を始める!」

 

「押忍!!」

 

「何でアイズがいるのかはまぁいい。まずはチャクラを感じてもらう」

 

そこから自来也によるラウル専用の修行が始まった。

内容はアカデミーで習うようなことだったので、ナルトは磁遁の練習をしながら見守っていた。

ヒナタは白眼を使って自来也をサポートしていて、アイズはラウルの真似をしているがチャクラがないので意味がない。

そんな光景を屋敷の2階からフィンとロキが覗いていた。

 

「まさかラウルにチャクラが発現するなんてね」

 

「ウチも驚きや。これが外界の未知ってやつなんやなぁ!!」

 

ロキは嬉しそうに言っているが、フィンはそうではない。

フィンの考えはラウルがナルトみたいな忍術が使えるようになればいいと考えている。

 

(全ては望まないさ。飛雷神の術ぐらいは覚えてほしいけどね)

 

そう考えているフィンだが、残念なことにラウルは忍術を使うことが出来ないのだ。

フィンがそれを知るのはまだ先の話

 

ラウルの忍者修行は順調に進んでいった。

今は木登りをしている。

これは手を使わずに足にためたチャクラで木に張り付き、逆さになっても落ちないようにするのだが、チャクラコントロールがうまくいかないと全く登れないのだ。

それでもラウルは諦めずに修行をしていく。

やっと発現したスキルを使いこなすために必死だった。

そんなラウルの姿に触発されて「自分も頑張ろう」と思う団員もいれば、「あんな事しても無駄無駄」とラウルを笑う団員もいた。

それだけならいいのだが、ラウルに嫉妬する団員もいた。

オラリオ最強と言われる自来也に修行をつけてもらい、アイズやヒナタと言ったロキ・ファミリアでも上位の美少女、美幼女と共にダンジョンに潜ったり街ブラしたりしているのがこの団員達は許せなかった。

ちなみに何故ナルトが対象外なのか。

それはナルトがロキ・ファミリアに入りたての頃、自来也と親しげにしているのが気に食わないと何人かでナルトを取り囲んで少し痛めつけようとした。

しかしそんな事をナルトの中にいる過保護の化身とかしている九喇嘛が許すわけがなく、囲ってきた団員達は逆に忘れられないトラウマを植え付けられたので、ナルトには怖くて手が出せないのだ。

しかしラウルは違う。

何のスキルも魔法も何も持ってないロキ・ファミリアの落ちこぼれ。

団員達はどうせナルトの近くにいるから調子に乗っているのだと思いこんでいた。

そして団員達はナルト達がいない時を見計らってラウルを取り囲んだ。

 

「ん?なんすか?」

 

「お前最近調子乗ってんなぁ?」

 

「ん??」

 

何を言ってるのかわからないラウル。

自分は修行しているだけなのに何故こんな事を言われてるのかと首を傾げる。

 

「お前みたいな何も持ってない雑魚は大人しくサポーターでもやってろよ!!」

 

「そうそう!そんな体鍛えたって無駄無駄ww」

 

「アイズたんと仲良くするなんて万死に値する!!」

 

「ヒナタさんに近づいてんじゃねぇよ!!ヒナタさんが嫌がってんのがわかんねぇの?」

 

「ってことで今かお前には痛い目をみてもらうわwwこれはいじめとかじゃなくて先輩からの愛ある指導だから」

 

そう言って団員達は訓練用の武器を手に取り出す。

これで誰かに見られても集団での訓練と言い訳ができると考えていたのだ。

 

「なんかよくわかんないっすけど、こんな事仲間内でやることじゃないっすよ?」

 

ラウルはどんなに馬鹿にされても彼らのことは同じファミリアの仲間だと思っていた。

 

「仲間?はっ!俺等はお前のことなんか仲間だなんて思ってねぇから!!」

 

そう言いながらリーダー各の男がラウルに木剣を振り下ろす。

しかしそれをラウルは何の苦も無く回避する。

 

「本気なんすね?」

 

ラウルは悲しそうな顔をしながら聞く。

 

「はっ!本気だよ!!テメェをぶん殴りたいって気持ちはよ!!」

 

「・・・・わかったす」

 

ラウルはそう言って左足を後ろに引いて、半身になり、左腕を後ろに回し右腕を前に構える。

そう、この構えはナルトとヒナタの仲間である体術のスペシャリストであり、ラウルと同じく忍術も幻術も使えない忍者であるロック・リーと同じ構えである。

ラウルはナルトにリーが使っていた体術を教えてもらっていたのだ。

 

「今更構えたってお前みたいな雑魚に何が出来んだよ!!」

 

団員たちはいっせいにラウルに攻撃していった。

しかしラウルに攻撃が当たることはなく、逆に拳や蹴りをもらってしまっていた。

 

「クソ野郎がああぁぁぁっ!!」

 

おおきく振りかぶってラウルに木剣を叩きつけようとしたが余裕でかわされ

 

「木ノ葉旋風!!」

 

相手に飛びかかりながら上下の高速回し蹴りが炸裂した。

こんなトリッキーな体術ができるのはラウルを除けばナルトと自来也ぐらいであろう。

魔法とスキルに頼り切って己の体を全く鍛えていないヒューマンには出来ないであろう。

ラウルは魔法もスキルもなかったから体を鍛えて少しでも役に立とうと努力してきたのだ。

魔法もスキルも無しで戦ったらラウルに軍配が上がるのは当たり前だった。

 

「まだやるっすか?」

 

リーダー各を一撃で沈めて取り巻きたちに聞くラウル。

リーダーを失ってどうしていいのかわからなくなってしまった取り巻きたちはとりあえず逃げようとしたが、時すでに遅し。

背後にはフィンにリヴェリア、ガレスと自来也、ロキが立っていたのだ。

 

「だっ団長!!」

 

逃げ出そうとした取り巻きの一人が気づいて声を上げると、全員がそっちを見てそこにいるメンツを見て顔を真っ青にしていく。

 

「ずいぶんと楽しそうなことをしているね。何をしていたか詳しく教えてくれないかい?」

 

フィンがいつもの笑顔で聞いていた。

 

「くっ訓練です!」

 

「訓練?随分と一方的に見えたが?」

 

訓練と答えた団員に鋭い視線を送りながらリヴェリアが言う。

 

「こんなご時世です。いつ闇派閥の連中に囲まれて袋叩きになるかわかりません。なのでこれはそういったケースに遭遇したときのための訓練です!」

 

確かにこの男が言っていることは実際にあり得るかも知れない出来事だ。

それを想定しての訓練にも見えなくもない。

本当にそうならよく訓練していると褒められることであろう、本当ならば。

 

「ダウトや」

 

この場に神がいなければその言い訳で押し通せただろう。

いつもふざけていてリヴェリアに怒られているので忘れていたがロキは神である。

なので外界の子どもたちの嘘は通じないのである。

その事をロキのダウト発現で思い出した団員達は絶望した。

 

「神に嘘はきかん。そんな事も忘れたのか?ほれ、さっさとホントの事を言わんか」

 

呆れながらガレスが言う。

もうどうしようもないと悟った団員達は素直に喋った。

 

「なるほど、ラウルへの嫉妬か」

 

フィンははぁとため息を吐きながら納得した。

 

「まったく、お門違いな嫉妬だのぅ」

 

「えっ?」

 

自来也が言ったお門違いの意味がわからなかった団員達。

 

「確かにワシはラウルに修行をつけておる。しかしそれはワシの修行についてこれたからだのぅ。ワシは過去にお前たちにも修行をつけたぞ?それを意味がない、辛いと逃げ出したのはお前らだ。それなのにラウルがずるい?あまり調子に乗るなよガキ共!!」

 

滅多なことでは怒らない自来也の怒りの気迫に団員達は息を呑み縮こまる。

 

「辛いからと逃げた者が必死にやっている者の邪魔をするな!!」

 

「「「「ひぃぃぃっ!!!」」」」

 

自来也の気迫にビビりまくる団員達。

 

「まったくだってばよ」

 

そう言いながらナルトが木の上から飛び降りてきた。

その後にヒナタと何故かアイズまで降りてきたのだ。

 

「なっナルト!!ヒナタさんにアイズさんまで!いつから木の上に!?」

 

いきなり現れたナルト達に驚くラウル。

 

「ん?最初っからいたってばよ?」

 

ナルトがそう言いヒナタとアイズが頷く。

 

「全然気が付かなかったっす!」

 

「気配を消して隠れるのは忍者の基本だってばよ!!」

 

『昔は隠れもしないで突っ込んでたけどな』

 

得意げに言ったナルトに腹の中からつっこむ九喇嘛。

 

「お前たちは沙汰が決まるまで自室で待機していろ」

 

リヴェリアが団員たちにそう言うと団員たちは暗い表情をしながら部屋に帰っていく。

 

ナルト達も帰ろうとしたが、それをフィンが止める。

 

「待ってくれないかいナルト」

 

「なんだってばよ?」

 

「こんなことが起こってしまったんだ。一度腹を割って話さないかい?」

 

フィンの顔はいつもの笑顔ではなく真剣な顔をしていた。

ナルトはどうするか悩んでいたが、九喇嘛がいけと言うので話し合うことにした。

 

「わかったってばよ」

 

ナルトはフィンの後をついて歩いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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