ナルトがロキ・ファミリアに入団した翌日、ナルトは朝食を食べた後、リヴェリアに連れられて勉強部屋にきていた。
ホントは今すぐにでも自来也のところに行きたかったが、自来也は団員を連れて修行に出てしまっているためホームにはいなかった。
仕方なくナルトはリヴェリアについていき、勉強をすることにした。
しかし、ナルトは勉強が苦手であり、じっとしていると眠くなってしまうのだ。
そのため居眠りをするたびに、リヴェリアの拳骨で起こされる。
ナルトはこの世界にきたばかりなので、まずは字の読み書きからやっているのだ。
リヴェリアが書いたお手本を見ながら覚えるまで永遠と書いていく。
午前中それをやって昼食をとり、午後からは計算の勉強だった。
計算の方は世界が違っても同じだったので、難なくクリアーしたナルト。
計算が問題ないとわかったリヴェリアは、午前中と同じようにナルトに読み書きの勉強をさせた。
この部屋にいるのはナルトとリヴェリアだけ、そこでナルトはあることを思いついた。
「なーなー、リヴェリア」
「ん?どうしたナルト。わからないことでもあったか?」
「そうじゃなくて、影分身使って勉強してもいい?」
「影分身を?何故だ?」
ナルトはリヴェリアに影分身の特性を話す。
「影分身は分身が経験したことが俺にかんげん?されるから人数が多ければ多いほど早く覚えられるってばよ」
「なにっ!!」
リヴェリアはナルトの話を聞いて驚いた。
それはそうだろう、本来1人分の経験値しかもらえないのに、影分身を使えばその人数分の経験値を貰えることになるのだから。
そんなこと他の冒険者たちが知ったら喉から手が出るほどほしいと思うだろう。
「なー、いいだろー」
「そっその前にどういう原理なのか実際に見てみたい!何か方法はないか?」
「そんじゃあ俺の影分身と部屋の外でじゃんけんしてきてくれ」
ナルトはそう言って影分身を1体だすと、リヴェリアは分身と部屋の外に出る。
「そんじゃあいくぞー、じゃんけんポン!」
リヴェリアはグー、ナルトはパーを出してナルトが勝った。
「そんじゃあ分身を解くってばよ」
ボンッと音を立てて分身は消えた。
リヴェリアは部屋の中に入り、ナルトにどっちが勝ったか聞いた。
「リヴェリアがグーで俺がパーだったから俺の勝ち!」
「せっ正解だ」
なんと恐ろしい術だと思ったリヴェリア。
影分身と変化をうまく使えば闇派閥に潜入して情報を取り放題だし、ダンジョンで影分身を先行させて先の階にどんな危険があるのかも、安全なところにいながらわかってしまうのだから。
こうなれば一刻も早くナルトの勉強を終わらせて、レベル上げをおこない即戦力にしたほうがいいと考えた。
「なー、影分身使っていいかー?」
「うっうむ、許可しよう」
「よっしゃ!影分身の術!!」
一瞬の内に部屋がナルトで埋め尽くされた。その数30人。
リヴェリアは急いで人数分の紙とペンを用意して勉強を再開する。
このペースでいけば後3日もあれば読み書きは問題なくなるだろうとリヴェリアは思った。
午後の勉強も終わり、ずっと座って固まってしまった体をほぐすために中庭で影分身を使って組手をしていたナルト。
すると、そこに自来也が帰ってきた。
「おーナルト、勉強は終わったのか?」
「エロ仙人!っとラウルの兄ちゃん!修行は終わったのか?」
自来也とラウルがきたので、影分身を解いてかけよるナルト。
「終わったぞ。案の定ラウルしか残らなかったがのぉ」
自来也はやれやれと言った感じでそう言う。
ラウル以外の団員たちは、自来也の訓練よりダンジョンでモンスターを倒したほうが強くなると言って、途中で投げ出したという。
「まったく、ステータスに頼り切って強くなるわけないってのに」
「ホントダメな奴らだってばよ」
ナルトも自来也と同じようにやれやれと首を振っていた。
「あっそうだ!エロ仙人!!」
「ん?どうかしたか?っとう言うかエロ仙人って呼ぶなってぇの!!」
「これっ!!六道のじいちゃんからもらったってばよ!!」
そう言ってナルトは近くの木に立てかけてあった蝦蟇の契約書の巻物を自来也にわたす。
「こっこれは!蝦蟇の契約書か!!」
「六道のじいちゃんがこっちにも蝦蟇を呼べるようにしてくれたんだってばよ!後、仙人モードもできるって!」
「本当か!!」
自来也は巻物を開くと、中にはあの頃と変わらず自分の名前が書いてあることが嬉しかった。
早速自来也は印を結んで口寄せの術を発動した。
「口寄せの術!!」
ボンッと煙が立ち、煙の中から出てきたのはフカサクとシマだった。
「自来也ちゃん!」
「お久しぶりです頭、姐さん」
ペインとの戦闘で、戦死したはずの自来也が若くなって目の前にいたことに驚いて声を上げるフカサク。
シマは、うつむいてぷるぷる震えている。
感動で泣いているのだろうと思ったフカサクだが、シマが顔を上げ、ジャンプして自来也の頬をビンタしたのだ。
「こんのバカタレが!!!」
「へぶっ!!」
シマのビンタはご丁寧に仙術チャクラが練り込まれていたので、自来也は思いっきり吹っ飛んでいった。
「ええええっ!!じっじっ自来也様がカエルにやられたああぁぁぁぁぁ!!!」
吹っ飛んでいった自来也を見てラウルは驚いた。
それはそうだろう。オラリオ最強の自来也がこんな小さいカエルにふっとばされたのだから驚くなと言われる方が無理な話である。
シマは吹っ飛んだ自来也のもとにいき、倒れている自来也の上に乗る。
「あっ姐さん?」
感動の再開だと思っていたが、いきなり殴られた自来也は何がなんだかわからなかった。
「覚悟はできてるだろうね?自来也ちゃん」
シマは指をポキポキ鳴らして笑顔で聞く。
「えっ?」
「ちゃんとお父ちゃんと帰ってこいって言ったでしょうがあぁぁぁ!!」
「すいませんでしたああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
自来也がシマにボコボコにされているのを、ナルトたちは呆然と見ていた。
しばらくしてシマの気が済んだのか、顔をパンパンに腫らした自来也と共にナルトたちのところに帰ってきた。
「それで?ここが大蝦蟇仙人様が言っていた異世界なのかい?」
「はい、そうです姐さん」
シマの質問に自来也が答える。
「自来也ちゃん、ワシらを呼び出した理由はなんじゃ?」
「あの時の謝罪と仙術の確認をしておきたく、お呼びさせていただきました」
フカサクの質問に自来也は答えた。
「自来也ちゃんとまた会えたし、ワシの分まで母ちゃんが怒ってくれたからワシからは何も言わん」
「このワタシとの約束を破る自来也ちゃんが悪い!!」
シマはまだ怒っているようだ。
「母ちゃんもういいじゃろうて」
「父ちゃんは黙っときんさい!!」
シマの一言で黙ってしまうフカサク。
どうやらシマのほうが力が上のようだとラウルは思った。
「仙術の確認なら父ちゃんと融合すればいいね」
「はい。頭、お願いします」
「あいわかった!」
フカサクが自来也の肩に乗り、仙術チャクラを練りだす。
すると、自来也の顔に隈取があらわれる。
前と同じく、若干カエル化してしまうが仙人モードになれた。
「違和感はないかの?自来也ちゃん」
「まったくありません。むしろ前より仙術チャクラが多く練れています」
神の恩恵のおかげか、忍界のときよりも仙術チャクラが多くあ扱えるようになっていた。
「俺もやってみるってばよ!!」
そう言ってナルトはその場で座禅を組み自然エネルギーをためる。
しばらくするとナルトの顔にも隈取が現れて仙人モードになれたことがわかった。
「ナルトの仙人モードは、初めて見たがまったくカエル化しておらんのぉ」
ナルトの仙人モードをみて自来也は関心していた。
「でも俺はエロ仙人に見たく蝦蟇仙人のじっちゃんと融合できないんだってばよ」
「なんでじゃ?」
「九喇嘛が嫌がるんだってばよ」
『ワシはカエルとルームシェアする気はねぇ!!』
ナルトが理由を話した後、腹の中から九喇嘛がそう叫んだ。
「ではどうやって仙人モードを維持するんだ?」
自来也はフカサクが自然エネルギーを貯めることによって仙人モードを長時間維持できる。
しかし、フカサクと融合できないナルトでは仙人モードを長時間維持できないのだ。
「それは影分身を使って自然エネルギーを貯めておくんだってばよ!!」
影分身が大量に出せるナルトならではの方法。
「なるほどのぉ。影分身の還元の仕組みを使って自然エネルギーを貯めておき、仙人モードが切れたら影分身を解除。本体に自然エネルギーを還元して仙人モードになるわけか、考えたのぉ」
ナルトの成長に自来也は嬉しくなった。
『まっ今のナルトは影分身を使わなくても俺達がいるから長時間仙人モードでいられるがな』
「ホントか九喇嘛!!」
『今のガキの体じゃせいぜい10分が限界だが、成長するにつれて時間はのびる』
「よっしゃあ!!」
九喇嘛の言葉に大喜びのナルトだった。