闇派閥を捉えたナルトは、ラウルと共にアストレア・ファミリアにつれられてガネーシャ・ファミリアに来ていた。
「俺がガネーシャだ!!」
ガネーシャ・ファミリアのホーム、【アイ・アムガネーシャ】についた途端に変な仮面をつけたマッチョが大声を上げてマッスルポーズをしながら出迎えてきた。
「こんにちは!ガネーシャ様!!闇派閥を捕まえたので引き渡しに来ました!!」
変態に臆することなくアリーゼは闇派閥の連中をわたしていく。
「ありがとうアリーゼ!!そして俺がガネーシャだ!!」
「私達は捕縛しただけで、この子がやっつけたんです!」
アリーゼはそう言ってナルトをガネーシャの前にひきずってくる。
「なるほど!君はガネーシャだな!!」
「いや、ガネーシャはあんただろ」
「そう!俺がガネーシャだ!!」
まったく話が進まなくて今すぐにでも帰りたいとナルトが思っていると、一人の女性がやってきた。
「うるさいぞガネーシャ!」
「うっすまんシャクティ」
シャクティに怒られてシュンとしてしまうガネーシャ。
「それで?何があったんだ?」
「闇派閥の連中を捕まえたからお届けにきたのよ!!」
シャクティの質問にアリーゼが胸を張って答えた。
「そうか、それは感謝する。それで、そこにいる少年とロキ・ファミリアの超凡夫は何か用か?」
「この子が闇派閥をやつけたから連れてきたのよ!!」
またもやアリーゼが当然のように答える。
「なに?こんな子供がアイツラを倒しただと?アイツらは下っ端だがLVは3だぞ!一体どうやって」
「それは言えないっす。この子、ナルトのスキルに関わることなんで」
ナルトの代わりにラウルがシャクティに答える。
ラウルの答えを聞いてシャクティは眉をひそめてガネーシャを見る。
「この子が闇派閥をやっつけたのは嘘ではない!!」
神は下界の子たちの嘘がわかる。
なのでガネーシャが嘘ではないと言っているのでホントの事なのだろう。
「ナルトだったな?君が闇派閥を倒したことはわかったし感謝もしている。しかし、どうやって倒したのかを教えてもらいたいんだ」
「なんでだ?スキルの詮索はご法度なんだろう?」
「確かにスキルの詮索はご法度だ。だが君のような子供がどのような方法で倒したのか気になるし、もしかしたらその方法を我々が真似できて被害が軽減できるのなら参考にしたいと思っているんだ」
シャクティの言葉は嘘ではないだろう。
しかしナルトが闇派閥を倒した方法はナルトと自来也しかできないだろうから話しても真似ができない。
どうしたものかと困っているとナルトの前にアリーゼが立つ。
「ごめんなさいシャクティ、この子に来てもらうのにどうやって倒したのかを聞かないって約束したの。だからこれ以上聞かないであげてくれないかしら」
アリーゼはさっきまでのふざけた感じではなく、真剣な顔をしてシャクティに言う。
しばらくお互いに真剣な顔で見つめ合っていた。
「はぁ〜、わかった。お前がそう約束したなら何も言えん」
どうやらシャクティが折れたようだ。
「ありがとうシャクティ!!それじゃあえーとナルト君だっけ?」
「そうだけど、何?」
「さっき話したとおり闇派閥が何したのかを話してくれないかしら」
そう言われたのでナルトは、闇派閥が民間人を襲っていたのを話した。
「今の話に嘘はあるか?ガネーシャ」
ナルトの話を聞いてシャクティはガネーシャに確認を取る。
「ない!!この少年は素晴らしいガネーシャだ!!」
「俺はガネーシャじゃないってばよ」
「気にしないでくれ。この主神は少しばかりおかしいんだ」
シャクティがそう言って深い溜め息をつく。
「ガネーシャショック!!」
シャクティに言われて言われてショックを受けるガネーシャ。
ナルトはそんなやり取りを見てこの神はおかしいけど信用はできると思った。
ガネーシャ・ファミリアを後にしてラウルと一緒にホームに帰るため歩いていた。
ホームの門についたら門の前に自来也が立っていた。
「おお、帰ってきたかナルト」
「エロ仙人?どうしたんだってばよ。今日は部屋から出てこないんじゃなかったのか?」
「執筆はもう終わっておるわ。ずっと部屋にいたから外の空気を吸いに来た」
自来也はグーッと背伸びをして体を伸ばしていた後、真剣な顔になった。
「それと九尾のチャクラを感じた。一体何があった?」
自来也はしゃがんでナルトに目線を合わせて真剣な顔で聞いた。
ナルトは自来也にあったことを全て話した。
「なるほどのぉ。ナルトの怒りにリンクして九尾のチャクラが漏れたのか」
「エロ仙人」
「なんだ?」
「闇派閥って何なんだってばよ?」
ナルトは真剣な顔で自来也に聞いた。
本当ならこの件にはナルトを関わらせたくなかった自来也は、仕方ないと言った感じで話し始めた。
「あ奴らはお前にわかりやすく言うと暁みたいなものだ。奴らの目的はオラリオの破壊だ」
「やっぱそういった奴らはどこにでもいるんだな」
「そうだのぉ。正義と悪は表裏一体、光と闇みたいなものだ。こればかりは全てを無くすことはできん」
「そう、だな」
ナルトは自分がこの世界に来ることになった原因を思い出す。
せっかく平和になったと思ったのにまた争いが起きた。
真の平和には絶対的な悪が必要なのだと改めて認識させられる。
「ナルト」
「ん?」
「お前は何も考えず楽しく生きろ。こうなったのはワシラ大人の責任だ。だからワシラに任せてお前は楽しく冒険するがいい」
自来也はそう言ってナルトの頭をワシワシと乱暴に撫でる。
「へへっ」
さっきまでの難しい顔はどこかに行き笑顔のナルトに戻った。
「そうだ!自来也様」
「ん?どうしたラウル」
「ナルトに武器をもたしたほうがいいと思うっす」
ラウルは自来也にそう進言する。
「確かにそうだのう。前の世界は皆忍術を使っていたが、この世界では武器を持っていないと不自然か。よし!ナルト行くぞ!!」
「どこにだってばよ?」
「お前の武器を作りにだ」
「武器ってぇとクナイや手裏剣とか起爆札か?」
「起爆札は無理だろうがクナイや手裏剣はどうにかなるだろう」
そう言って自来也につれてこられたのはヘファイストス・ファミリアの店だった。
「椿はおるかのぉ?」
「ん?自来也か」
店の奥から出てきたのは大きな胸にさらしを巻いた美少女だった。
「相変わらずええ体だのぉ!もんでもよいか?」
自来也がスケベな顔をして両手をワキワキさせる。
「ん?こんな邪魔くさい脂肪の塊が触りたいならいくらでも触らしてやるぞ」
椿と呼ばれた少女は嫌がるどころかドンッと胸を張っていた。
ナルトは「今の言葉サクラちゃんが聞いたらブチギレるだろうな」とぼそっとつぶやいた。
自来也はOKがでたので鼻血を出しながらゆっくりと両手を椿の胸へとのばす。
「うちの子にセクハラしないでもらえるかしら?
「その二つ名で呼ばんでくれんかのぉヘファイストス」
声のした方を見ると、眼帯をつけた赤髪の女神がいた。
彼女が鍛冶の神であるヘファイストスなのだ。
「あら、あなたにぴったりじゃないかしら?」
「たしかに、エロ仙人にはぴったりだってばよ」
「「ぶふっ!!」」
ナルトのエロ仙人呼びにヘファイストスと椿が吹き出す。
「だから!エロ仙人って呼ぶなってぇの!!」
「あはははっ!!いいじゃない。あなたにぴったりよ?」
「わはははっ!!なかなかいいセンスをしておるな小僧!!」
ヘファイストスはお腹を抱えながら大笑いし、椿はナルトの頭をワシャワシャしながら大笑いしていた。
自来也はなんとも言えない顔をしており、ラウルはどうしたらいいかわからずにオロオロしていた。
「はぁ、こんなに笑ったのは久しぶりね」
しばらくして笑い終えたヘファイストスがそう言った。
「それで?そこの不思議な気配がする子は何なのかしら?」
先程の笑顔が消え、ヘファイストスは真剣な顔で自来也に聞いた。
「ワシの弟子でのぉ、今日来たのは弟子の武器を作ってもらいにきたのだ」
自来也は椿となにか話しているナルトをちらりと見てからヘファイストスにそう言った。
「あなたの弟子?ってことはあの子もあなたと同じ忍者なの?」
「そうだのぉ。まだまだ未熟だがの」
「なるほど、忍者ならあなたと同じクナイとかが必要だから椿に会いに来たのね」
「そうだ。ワシのだと大きすぎるからのぉ、椿にはナルト専用のクナイとかを作ってもらいたい」
「手前は構わんぞ?小僧のことは気に入ったしな!」
そう言って椿はナルトを抱きしめる。
ナルトは小さいので椿が抱きしめると、ナルトの顔がちょうど椿の胸に埋まるのだ。
「ナルト!!なんて羨ましい!!そこ変われ!!!」
自来也の叫びを聞いてヘファイストスは呆れ、椿は大爆笑し、ラウルは苦笑いとなかなかのカオス状態になったのだった。