組織壊滅後 少年探偵団にのみ正体がバレた。
突然始まって急に終わります。少年探偵団の三人に嵌められる新一君が見たいだけです。
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「にしても新一くん、1年弱どこにいたのよ。女房ほっぽって、何してたわけ?」
「にょ、女房じゃないわよ!!」
「ハハハハハ………。」
昔から変わらない*1会話に苦笑いを溢しながら、園子の質問をスルーする。
答えられるわけがねーからな。
素直に答えたらそれはそれで怖いことになることは目に見えているし。
どーすっかなぁー。
そんなことを考えていた俺は、校門に小さな影を三つ見つけた。
その影達は俺の方を向いて年相応の元気な声で俺を呼んだ。
「新一お兄さん!」
「新一さん!」
「おい、新一!」
そう、”コナン”の頼もしい仲間「少年探偵団」の三人組。実は、俺の正体を知ってたりする。ま、俺の不注意のせいなんだけどな。
組織壊滅直後、母さんと父さんに人目も憚らず抱き付いてらしくなく大泣きしているところをこの三人に見られ、組織を壊滅した直後で気が抜けたこともあって騙し通す気になれず、成り行き的に正体がバレてしまった。
けれど、本来小学一年生が体験することない危機的状況を幾度となく乗り越えてきたこいつらは灰原に言われるまでもなく状況を察し、そのことを誰にも言わない代わりに時々遊ぶ約束を取り付けた。だから休みの日なんかはよく遊んでいる。
その三人が、帝丹高校正門前に並んでいる。正体がバレたとはいえ、学校名は言ってなかったはずなのに。何で?その思いがつい行動に出てしまっていたのか、俺は無意識に”江戸川コナン”として声をかけていた。
「おい、オメーら。何で俺がここの生徒だって知ってんだよ。言った覚えねーんだけど。」
「そんなの、俺達少年探偵団の推理力だったら簡単だぜ!」
「会話から、蘭お姉さんや園子お姉さんと同じ学校なのは分かってたし!」
「それに、以前新聞に取り上げられたときにバッチリと書いてありましたよ。『帝丹高校に在学中』って。世界的推理小説家・工藤優作さんと伝説的女優・旧姓藤峰有希子さんの息子だとも。事件のことだけでなく、そういう細かいところもちゃんと見た方がいいですよ。君なら大丈夫だと思いますけど、護身用として。」
「マジかよ……。」
「今日、予定ないんだろ?遊ぼうぜ!」
「博士が優作さんの力を借りて作ったゲームが難しくて。」
「新一お兄さんなら、分かるかなって。」
「博士…。子供相手のゲームに父さんを使うなよ。ったく、しゃーねーな。わりぃ蘭、あの日の埋め合わせは別の日な!」
「う、うん……。」
俺は会話についていけてない蘭と園子をおいて、少年探偵団の3人と一緒に博士ん家に向かった。
「邪魔するぞ。」
そう言いながら、俺は中に入る。
「お邪魔します。」
「邪魔するぜ!」
「お邪魔するね。」
少年探偵団の3人も同じように入る。
その様子を地下室から出てきた灰原が呆れ顔で見て言った。
「貴方達、返事を聞いてからにしてくれない?それと何で工藤君がいるわけ?貴方達が来ることは聞いていたけれど、工藤君が来るとは聞いてないわよ。」
「わりぃわりぃ。こいつらが手伝ってほしいって。何かゲームのことでって。」
「何?ゲームって。知らないわよ。」
「は?」
「「「ドッキリ大成功!」」」
「おめーらぁ~。」
「だって、ああ言わないとついてきてくれなさそうだったし!」
「推理ゲーム、優作さん。この二つを並べるだけで引っ掛かるなんて思いませんでした。」
「相変わらずちょっとしたところが弱いよな、コナン!」
かつての仲間たちから散々からかわれている様子を見て微笑しながら、灰原が一言。
「嵌められたわね、名探偵さん。」
「全くだ........。」
もう限界だ。俺は抵抗することをやめ、近くにあったソファーに顔をうずめた。