メスガキがBackroomsにざーこ♡ざーこ♡する話   作:聖剣エクスカリバー

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窓だらけ! Level 4 "The Abandoned Office"(廃オフィス)

 エレベーターから出ると、そこにはありふれたオフィスビルの一室があった。しかしそこには、これといった家具等が見当たらない。柱やカーペット、曇った窓などしかない空間からは非常にすっきりとした印象を受ける。

 

「ここがLevel 4 "The Abandoned Office"(廃オフィス)だよ♡ エンティティもほぼ居ないし物質も充実してるから、多分今までで一番暮らしやすいレベルなんじゃないかなぁ♡」

 

コメント:

【窓ある! 外見えないけど】

【しばらく物騒なレベルだったから助かる】

【Level 0ではほぼ出ない筈のエンティティ出たけど、今度は大丈夫やろ!】

 

「ちょっと、フラグ立てないで?!」

 

 とはいえかなり緊張を解いた状態で、チカは散策を始める。

 

「あ、ちなみに窓の外は何もないからね? 何もないってのは……Voidがあるってこと♡」

 

コメント:

【何それ怖い】

【void-虚空】

【こえええ】

【翻訳ニキ助かる】

【いよいよ異空間じみてきた】

 

「Voidに落ちたら、まぁ終わり♡ 説明はいつかもっと詳しくするね♡ このレベルの窓は、見分けやすいけどエンティティが混ざってることもあるし、近づかない方が賢明かな♡」

 

コメント:

【安全なレベルとは】

【確かに窓の外真っ白でなんも見えないな】

【窓に化けてるの?】

 

「ん〜、窓に化けてるってゆーか窓そのものがエンティティだね。“ウィンドウズ”って言って、ガラスに黒い人影とか別の景色を映して騙そうとしてくるんだ♡ レベルに唐突に窓があったら大体こいつ♡ 覗き込むくらいに近付いたら食べられちゃうけど、知識があれば対策できるザコ♡」

 

コメント:

【ミミックみたい】

【ザコだね、うん…】

【初見殺しすぎる】

【俺の目の前にもあるよウィンドウズ】

【おじさん……】

 

 連なった部屋を一つずつ、ドアを通って移動して行く。ドアの開いて閉じる音だけが異様に響き、そして静まり返る。また同じ光景が広がる。

 その繰り返し。

 

コメント:

【それにしても人いねぇな】

【チカたん以外に誰か居ないの?】

 

「……人は、すごく珍しいかな」

 

 角を曲がると、自動販売機を見つけた。

 

「あ、やったぁ! ジュースあるじゃん♡♡」

 

 チカは、ぴょこぴょこと跳ね上がって喜ぶ。

 

コメント:

【かわいい】

【かわいい】

【かわいすぎる】

【炭酸飲めるの?】

 

「べ…べつに、炭酸くらい飲めるしぃ〜……」

 

コメント:

【おっそうだな】

【年齢的に仕方ない】

【気にすんなw】

 

「ハァ〜?! 飲めるもん、炭酸!」

 

 謎の硬貨を投入してコーラのボタンを押したチカは、落ちてきたペットボトルを手に取りしばし睨み合う。

 キャップを恐る恐る捻ってプシュッと音が鳴ると、ビクッと肩を跳ねさせた。

 

コメント:

【かわいい】

【無理すんな〜】

【小動物かな?】

【こんな場所にもコーラあるんだな】

 

「…ふ〜……んぅ」

 

 チロチロと舌を出して舐め、強い刺激に耐えられず顔を顰める。

 

コメント:

【昔を思い出すなぁ】

【仕草が炭酸苦手な子供のそれ】

【かわいい】

【がんばえ〜】

 

 意を決してボトルを傾け──ひと口分だけ飲み込んだ。

 

「……………ヘーキ……」

 

コメント:

【草】

【かわいい】

【かわいい】

【草】

【ダメだったねww】

【流石チカたん!】

 

「むーーーっ!! 別に、こんなの炭酸抜いたら幾らでも飲めるもんっ!!」

 

コメント:

【意地の張り方がひどすぎる】

【wwww】

【それなら誰でも飲めるんだよなぁ】

【ほう、炭酸抜きコーラですか…】

【かわいい】

【草】

 

「〜〜〜ッッ!!!」

 

 散々馬鹿にされまくり、地団駄を踏んだチカはもう一度コーラを口に当て──そこで、どこか見覚えのあるコメントが目に映る。

 

コメント:

【後ろ】

 

 思わず飲み込んでしまった大量のコーラ。喉で暴れ狂う炭酸の脅威。背後には──何もなかった。

 

コメント:

【嘘ぴょん♡】

【うわぁ…】

【ドンマイ】

【草】

【草】

【wwwwwwwwwwww】

 

「──っも゛う!! ばかぁぁぁぁぁぁあああ!!!」

 

 苛立ちをぶつけるように、スマホを思い切り床に叩きつけるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「……………。」

 

コメント:

【どうしたの? そんなに頬っぺた膨らませて】

【かわいい】

【かわいい】

【拗ねてるww】

《 お口直しにタピオカでも飲みな ¥500 》

 

「……ふんっ」

 

 手に現れたのは、ゴロゴロと黒い球が入ったミルクティー。

 

「げぇー…カエルの卵みたい」

 

コメント:

【食べたことないの?】

【若者の流行はよく分からん】

【流行ったのけっこう前じゃね】

【30年ぐらい前も流行ってなかったっけ?】

 

「ゴクゴク……もにゅもにゅ……!!!」

 

 ぺろりと唇を舐めたチカは、頬を両手で挟みながらキラキラと目を輝かせた。

 

「何これ?! 甘くてぇ、モチモチしててぇ……最高〜♡♡!!」

 

コメント:

【かわいい】

【かわいい】

【萌え〜】

【かわいい】

【かわいい】

【かわいい】

【美味そうに食べるよなホントこの子】

【結婚したい…】

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