ある一人の遺物漁り青春に落ちる   作:曇らせは志向の味

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プロローグ

______かつて大陸の東に位置する帝国は圧倒的な力により世界を席巻したという

 

人は強き力を手にした時こそ裏の顔が表れる

 

乾かぬ欲望は止めどなく溢れかえり貴族達を湧き出させた

 

帝国の反対には連邦という軍事国家が存在した

 

帝国は全てを飲み込んだ

 

確かに連邦の技術は他の国家と一目置くほど卓越している

 

…がしかし帝国軍が使う物はこの世のものとは思えなかった

 

魔法、魔術、呪術…なんと言うべきなのか彼らですら定まっていない

 

彼らはスピリチュアルな存在に依存したのだ

 

その中で連邦はなりふり構わず全てを利用した

 

その中で特筆すべきは魔人の運用と宇宙への交信である

 

宇宙への交信は結果は上々、二つの魔法を連邦は発見した

 

一つはーー淀みの魔法ーー死を一方的に振りまくそれは戦場をかき乱した

 

ただし連邦は更に深き魔術を編み出した

 

宇宙の深淵を覗くことで我が物とした魔術

 

ーー虚層の魔法ーー 連邦の切り札として開発された圧倒的な破壊性能を兼ね備えた、それは戦争終結後の魔術師たちの到達点だったと言われている

 

一方で魔人の運用はあまり芳しくはなかった...それ以上に酷いものだった

 

戦場にて魔法に抵抗のある魔人族は最前線で最初こそ活躍した、そう最初こそだ

 

人よりかは劣るが他の生物よりかは保持している知性に、日々戦争にて酷使された日々…

 

それによりストレスが蓄積しダムのように決壊した

 

魔人は目に映る物をすべて破壊し、それは後の汚染地帯(ゾーン)の発生の原因となった

 

 

この青春の物語(ブルーアーカイブ)はそんな歴史を抱えた異界からの来訪者の物語___________________

 

 


 

 

 ある朝窓からの朝日で俺は目を覚ます

 

 自身の重い体に鞭を打ち、俺は昨日眠った大木に手を置き起き上が……

 

「…は?」

 

 俺が手を置いた場所は自然の一つも感じられないような、無機質なオンボロと言えであろうベットであった

 俺が顔を上げ窓に視線をやると焼き尽くすように輝く太陽がこちらを凝視する

 

「連邦の遺物か…?最低でもあの木の近くにトラップは無かった筈なんだがな……」

 

 一先ずは辺りの景色を見るためにベットから起き上がる

 

「どうやら俺は淀砂の荒野に飛ばされたみたいだな…」

 

 窓の外には多くの砂と砂に飲み込まれた民家群が有った

 淀砂の荒野は前回訪れた時にはこんなちゃんと文明が残っていたことは珍しんだが…

 

「いや、今はそんなことはどうでもいいこんなに人がいた痕跡があるということはが聖遺物(ボイド)あるってことだ!」

 

 言っていなかったな俺は遺物漁り(スクラッパー)という大戦時代の遺物を集めそれを売買することで生計を立てている

 基本的には虚層共鳴核(ヴォイド・コア)という違法アイテムで遺物を集めているんだが、そんなポンポンと出るはずもなくこれを使っていても時間はかかる

 

 しかしそれは明らかに人の手が介入していなさそうな場所の場合であり、こんなにも家々があったらいくら淀砂の荒野であろうとあるに違いない

 

「最近は収穫がまずまずだったからな…これで懐が温めれれば良いんだが」

 

 窓から視線を外し今自分自身が寝ている部屋に視線を向ける

 廃墟のマンションの一室であり、辺り一帯は砂で埋まっており家具などは老朽化によって朽ちていた

 ベットから身を離し玄関へと歩みを進める

 

「ここ掃除されてなさすぎるぞ……荒野だから当たり前か」

 

 玄関はここが放棄されてから相当経ったのだろう、ドアノブが地面に落ちていた

 

「これ少しでも押したら開くか?」

 

 俺は扉に手を置き前方に力を入れる

 

ギイィィィ... ガコン!!

 

 老朽化した扉は少し力を籠めるとそのまま仰向けに倒れマンションの廊下に砂埃が舞う

 廊下に出ると右手側は砂で廊下が埋められていた、左は辛うじて通れるようになっていた

 

「こっちは通れるか…?しっかし何で砂で埋まってるんだ?」

 

 この廃マンションは窓から見たときには四階ほどはあったぞ?いくら淀砂の荒野でさえ、この階層が埋まるほどの砂嵐が起こったらコアワールド通信(常識無しの集団)がすぐにネタにする筈だからな

 

「俺が起きる寸前に嵐がきたか?*1

 

 俺はそう言いながら廃マンションの階段を下りていく

 カツカツと一定のリズムだけを奏でながら、徐々に一階を目指す

 

「階段も砂だらけかよ…」

 

 俺は階段を降り廃マンションの外へと辿り着く

 空からは太陽が道路を照らしていた、その太陽から視線を外すと宇宙(そら)を貫くような一線の光線が輝いていた

 

「……は?」

 

 おいおいおい、何だあれは?また帝国が何かやらかしたか?いや、だとしてもここまで大規模なことは出来ないだろ…

 汚染地帯(ゾーン)が元凶か?それともここが汚染地帯(ゾーン)なのか??

 

「取り敢えず最優先なのは情報収集だな……」

 

 俺はガタガタになった道路を歩き辺りを見渡していく

 しかし歩けど歩けど虚層共鳴核が全くと言っていい程反応しない、おかしいな汚染地帯だったら魔人が遺した聖遺物が一個や二個は有る筈なんだが

 

「読み間違えたか?それとも案外帝国がここまで手を伸ばしていない可能性があるのか…」

 

 ふと辺りを見渡してみる、周りの建物は砂に飲まれているものの当時の生活感が今もまだ漂っていた

 だがその中でも必ず目に留まる場所があった、壁の所々に銃弾の痕跡が存在する連邦がここを歩いたか?それは無いだとするならばここら一帯は更地レベルになっている

 

「だとすると蛮族(バンディット)……か」

 

 蛮族(バンディット)…放浪者や遺物漁りとは違い目に入る物を全て破壊するという頭のおかしい集団、魔法を嫌い銃器や鈍器などを好む集団彼ら曰く「魔法は人を狂わせる」と言い、会話もままならない

 そんな奴らだったら汚染地帯にも居るのは何ら不思議ではない

 

「にしても本当になんの変化もないな…暑いし」

 

 すると遠くに何か光の反射が見えた、基本ならばなにかの金属片が太陽光を反射しているのだがソレは動いていた

 よく目を凝らしてみるとソレは人であった、だがどこか千鳥足で酔っているというより苦しそうに見えた

 

「魔人、なわけないか同業者か?だとしても何でここに居る?」

 

 いや…俺と同じ境遇か?ならば何かしらの情報を持っているだろう、それに目の前で人がくたばるのは見ていて良いものじゃないからな 

 

 俺は暑いアスファルトの上を走り遠くに居るであろう存在に近づこうとする、が突如として遠くの存在が消え失せるすると何かに乗った人型をした存在が表れる

 

「別の遺物漁りか…このままとあいつらを見失う!」

 

 倒れたであろう存在がもう一人に担がれ遠くに過ぎ去っていく

 不味いぞ!?見失ったらまた一からだ…

 

「あー…こっち側か…?違ったらその時考えるとするか」

 

 俺は遠くに行ったであろう二人の存在を追いかけた

 

 

 

*1
そもそも違う




どうも皆さんこんにちは
今回は息抜きとして制作しました

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